運動会は、子どものいる家庭にとって一大イベント。事前に有給を申請する保護者も多いのではないでしょうか。ところが、息子が入園した年の運動会は天候に恵まれず、延期が続いて大混乱。今回は、運動会の延期によって起きたトラブルと、その後の対応をお話しします。
開催？ 延期？ 連絡の遅さにイライラ
息子が幼稚園に入園して初めての運動会は、10月下旬の土曜に開催予定です。息子の年少組は夏休み明けからダンスを猛練習。息子は家でも、
「こうやって回るの！ ここで順番が入れ替わるんだよ！」などとはしゃぎながら、披露を楽しみにしていました。
私たち家族も初めての運動会が楽しみ。私の母は、
「初孫の運動会をぜひ見たい！」と、他県から駆けつける予定です。夫の両親も楽しみにしており、カメラを新調してはりきっていました。
しかし、運動会当日の天気は「曇りときどき雨」の予報。前日の金曜から小雨が降っていたため、私たち家族は、
「たぶん延期だろうね」と話していました。
思った通り、運動会前日の夜8時ころ、幼稚園から延期の連絡メールが届きます。開催は、翌日の日曜に延期になるとのこと。延期自体は仕方ないことですが、天気予報によれば日曜も雨です。
予報が出てるなら、もう少し後の日程にずらせばいいのに…。遠方から参加する家族にもはっきりしたことが言えないため、困ってしまいました。
順延で困るお弁当の準備
案の定、運動会はまた延期。土曜の夜8時頃、園から連絡メールが届きます。
月曜日は運動会の振り替え休日として割り当てられており、給食などの兼ね合いでそのまま休み、火曜に開催するそうです。
そうなると困るのは、お弁当の食材。特に果物は日持ちしないため、あるものを消費して買い直さなければなりません。
「運動会弁当の予行練習ね」と言って、毎食後にウサギ型のりんごを出しました。息子は最初、喜んでいたものの、何回か続くと
「またりんご？」と、飽き飽きしていました。
悪天候はさらに続きます。火曜の天気予報は、曇りときどき雨で、運動会をできるか微妙なライン。開催される見込みですから、一応お弁当の食材を買いに行きましたが、どうなることやら。
月曜の夜8時ころ、幼稚園から連絡メールが届きました。
「運動会を明日の火曜に開催するかは、当日の朝7時ころに決定します。雨の場合は通常日課になりますが、給食がないためお弁当を持たせてください」とのこと。
当日の朝に開催決定では、他県から来る私の母はギリギリ。お弁当も、運動会用と子どもだけのものではボリュームも内容も異なります。
延期は仕方ないけど、せめて前日に連絡してくれないかなあ。モヤモヤしながら、親族への連絡やお弁当の下ごしらえをしました。
火曜は朝から小雨のぐずついた天気。運動会はまたも延期になり、子どもには小さなお弁当を持たせました。以降の日程は給食があるため、運動会が開催されてもお弁当はいらないそうです。あまった食材は仕方なく普段の料理で使いました。
参加できない保護者の怒りと園の対応
結局、運動会は延期に延期を重ね、木曜開催に。私や夫の職場は子どもの行事に理解があるため休みを取れましたし、私の母も夫の両親も無事参加できました。
しかし、保護者の中には仕事の休みが取れず参加できなかった家庭も。ママ友たちから、
「先を見通して計画してほしかったね」
「子どもは給食があるけど、保護者は昼食を食べに一時帰宅しなきゃいけないのがちょっと…」
という声を聞きました。
親の声は、保護者会を通じ幼稚園に伝わった様子。後日、運動会順延についてのお詫びメールが届きました。
翌年、運動会の約1カ月前に、運動を延期する場合の対応を記載したプリントが保護者へ配られました。
開催するか延期するか前日に決定することに加え、1週間分の延期スケジュールを記載する、という念の入れようです。例えば、土曜が延期の場合は日曜（弁当あり）、日曜も延期の場合は火曜（弁当なし）というように、日程表が記載されていました。
これなら延期の場合もスケジュールが立てやすく、ママ友の間でも「わかりやすいよね」と好評でした。
トラブルを乗り越えた翌年の運動会当日は快晴。備えあればうれいなしと言いますが、お天道様も準備の様子を見ているのかもしれません。
（ファンファン福岡公式ライター／芦谷）
