園児の頭をグーで叩く・鬼の形相で𠮟りつける・トイレに行かせない・ドアを施錠して部屋から締め出す・恐怖から嘔吐する複数の子どもたち…。「こんな保育園には預けられない!」大切なわが子を守るために怒れる母がとった行動とは!?
ママ友からの衝撃の事実を知らされる
わが家は共働きのため、6歳の長男と3歳の次男を保育園に預けていました。
ことの発端は長男が卒園間近の2月、同じクラスのママ友が心配そうに
「うちの娘が教えてくれたのだけど… 長男くん卒園式の練習中にM先生にきつく叱られて泣いていたみたい。それに絵本の時間にトイレに行ったら、先生が部屋のドアを施錠して長男くんを締め出したらしいの」と教えてくれた事です。
教えられた後も「まさかそんなこと…」「おおげさに言ったのかも」と半信半疑の状態でした。
すぐに長男に確認すると
「うん、そうだよ。『あーけーてー』ってドアをドンドン叩いても入れてくれないよ」と言うのです! この時初めて虐待保育の事実を知り、担任のM先生に対する怒りがふつふつと沸き始めました。
次男の登園拒否
次男は1歳から保育園に通っていましたが、「いきたくない」と言ったことはありません。しかし翌年度、M先生が担任の先生になった途端
「ほいくえん、いきたくない…」と言い始めたのです。M先生を恐れているようでした。
毎日「いきたくない」と繰り返し、寝る前や夜中に突然泣いて
「おこられる!」と叫ぶこともありました。私はすぐにM先生・主任保育士に直談判しましたが、二人とも
「はぁ、そうなんですかぁ」とまるで他人事。その後のフィードバックはなく、見かねた私は園長に直談判することにしました。
話し合いの最中、園長は無表情で淡々と
「次男くんメンタルが弱いんじゃないですか?」
「M先生へのクレームは初めて」と当事者への確認もせずに、まるで子どもや保護者に責任があるかのような言い方でした。
怒れる母の反撃
私は長男・次男クラスの保護者たちに連絡を取り、M先生の保育方法について事実確認をすることにしました。すると、
「M先生になって子どもが登園を拒否するようになった」
「M先生を家で思い出すと嘔吐するようになった」と腹立たしさをあらわにする保護者。
「絵本の時間にトイレへ行くのを禁止されていた。行くと叱られる。他の子が叱られているのを見て、恐怖で神経性膀胱炎で頻尿になった」とストレスから保護者自身も体調不良に。
「うちの子は頭をいつもグーで叩かれる。M先生早く保育園辞めてほしい」と怒り心頭の保護者。
数々の怒りをにじませる保護者からの証言をレポートにまとめ、担任・主任・園長の前で読み上げました。
「これは虐待です!」と。それを聞いた先生たちは驚きを隠せない様子でした。
保育園との決着は?
しばらく経ったある日、園長から再度話し合いたいと声をかけられました。期待を込めて迎えたその日… 園長の言葉に耳を疑いました。
園長は悪びれる様子もなく、無表情でこのような説明を始めたのです。
「保護者への聞き取り調査をした結果、M先生を悪く言う園児や保護者は一人もいませんでした」と。
担任・主任・園長への直談判、児童相談所への相談、自治体への相談、弁護士への相談などあらゆる可能性を探りました。しかし児童相談所では
「自治体に相談して」と、自治体では
「園が事実を認めないなら指導できない」と、弁護士からは
「映像や音声の証拠がなければ動けない」とのことでした。
そこで家族内で話し合い、仕方なく転園することに決めたのです。保育園探しは当初苦労しましたが、最終的には会社近くの保育園に決めました。新たな環境は次男にとっても大変だったことでしょう。
しかし転園して1年が経過し、今ではすっかり元気な次男に戻りました。
一方M先生をはじめ、不信感しかなかった以前の保育園では、いまだこの虐待保育が大きな問題になっていないようです。
時々子育て中の方に
「〇区にヤバい保育園あるって聞いてます」等と言われ「あの保育園では?」とドキッとしています。 当時は悩みに悩んだ転園でしたが、今となっては良い方向へ導いてくれたと断言できるほどです。もしお子さんがこのような保育園に通っていたら… あなたはどうしますか?
(ファンファン福岡公式ライター/ダイワ エノ)