結婚9年目にして気づきました。私、あなたのことよく知らないかもしれない(笑)最近、春巻がそんなに好きじゃない!ということも知りびっくりしているところです。 この交換日記を始めて、あらためて私の知らないあなたの気持ち、事実をひとつずつ受け止めていきます。 さて、あっという間に新年を迎え、2016年がスタートしましたね。昨年1年間は、息子の保育園の送り迎えをあなたが担当してくれ、よく息子の面倒をみてくれたおかげで、私は元気に働くことができました。 ちゃんと言葉にして伝えられていないな、と反省しています。1年間ありがとう。今年も引き続きよろしくお願いします。 昨年12月は特に、あなたへの感謝の気持ちで溢れています。私は、ダンスの発表会準備で、毎晩遅くに帰宅。帰宅すると、片づけを済ませて、息子と寝ている2人の姿を見て…ああーなんて私は幸せなんだろう!2人の寝顔に、毎日癒されていました。 息子が昨年から習い始めたチアダンス。 チームの中でみんなと合わせる。 人前で表現する。 音を聞いて楽しむ! 色んな事をたくさん経験して欲しいという私たちの思いも込めて…。 息子が大好きな、MIKIファニットのさよ先生。息子の暴走をほどよく止めて、いいところをグングン伸ばしてくださいます。安心してお任せできる素敵な先生に出会えたことも本当に嬉しいです。 息子にとっては、大きなステージでの初めてのチアダンス発表会。 『間違えてもいいから、笑顔で元気に、しっかり手を伸ばして』 大好きな先生の言葉を、何度も口に出して練習していました。本番は、ちょっぴり緊張していたけど、堂々と、元気に大きな声を出して踊る姿に感動したね。
そして、今月、6歳になった息子とあなたと3人で久しぶりの家族旅行。楽しかったー♪ずっと私の首に刺さっている針(治療用)を指差しながら、 『ママ、首大丈夫?』と声をかけてくれる息子。肩こりなだけだけど(笑)気遣ってくれる優しさに、心が安らぎました。いつものように、私のしたいように、そして、私の食べたいものを優先してくれるあなたの優しさには、感謝しかありません。
毎日ニコニコ♪穏やかな性格の息子たけさん。あなたに似てよかった!いつも心からそう思っています。(喜怒哀楽の激しい妻、そして母であるワタシ。2人にはいつも苦労をかけてごめんね) 2016年1月。今月で息子が生まれてもう6年。耳の手術についても、子育てについてもたくさんあなたと話し合ったから、進んでこられたのだと思います。 産後4日目に病院で言われた言葉… 『息子さんは、耳が聞こえないかもしれません』 ナースステーションでこのことを聞いた私は、どうやって部屋に戻ったかを覚えていません。泣き崩れて、泣き続けて、あなたに電話をしました。
第1子ということもあり、オムツを替えるのも、授乳するのにも必死だった4日目。 私たちの子どもがなんで? 1000人に1人の確率が、なんで私たちに? なんで耳が聞こえないの? この子はどうやって生きていくの? 私たちはどうすればいいの? その時、泣き続ける私に、あなたが電話で何を言ってくれたか…じつは全く覚えていないのです。【障がい】という活字が頭の中でグルグル…私の涙は悲しみではなく、不安でたまらない涙だったように思います。 産後を実家で過ごしていた私は、時々寝ている息子の耳元で手を叩いたり、ドアをバタンと閉めてみたり…でも、何も反応しない息子。なんで?なんで?不安な気持ちをどこにぶつけていいかも分からず、じっとしていても流れてくる涙を、ただただ拭うしかできませんでした。 実家の家族には心配をかけたくなくて、2階の部屋で泣いては、『よし!もう大丈夫だ!』と涙を拭いて笑顔で降りていく。ダメだ…と思ったら、息子を抱えて階段を上る。その繰り返しでした。 当時、東京で仕事が忙しかったあなたに、毎日スカイプで息子の姿を見せながら、泣いてた私。あなたは、毎日『大丈夫!大丈夫!』 と声をかけてくれていましたね。その力強い言葉に、また明日も頑張ろう。と思えていたことを、息子の誕生日が来るたびに思い出します。 東京から福岡にあなたが来る前日の夜、あなたは私にこう言いました。 『ジェシちゃん!いつまで泣きようと!もう泣くのはやめりい!』 この人は何を言ってるんだろう…私の不安な気持ちをいちばんわかってくれているんじゃないの?そしてその後、泣いている私にあなたは続けてこう言いました。 『たけさんの耳のことで、もう泣くのはやめよう!大丈夫やけん。全部俺に任せとき!たけさんに、2人でいっぱい笑顔を見せていこう。ね、だけん2人とも泣くのはもう終わり』 嬉しくて涙が溢れました。あなたがこの子の父親でよかった。あなたが旦那でよかった。最高にかっこよかったです。あなたの言葉を聞いてから、私はやっとスタート地点に立てました。立ち上がることができました。 息子とあなたの初対面は、誕生してから1ヶ月後、福岡に帰ってきたあなたを迎えに行った福岡空港でしたね。 あなたの顔を見て、ホッとして涙がまた溢れた私。まだまだ何をどうしていいかわからなかったけど、あなたがそばにいてくれれば、どんなことでも乗り越えていける!そう嬉しく感じた安心の涙でした。 “耳が聞こえないかもしれない” 息子誕生からの1ヶ月間…あなたは私から、たけさんの難聴のことを聞いて、どんなことを考えて過ごしていましたか? 最後に、2016年も、家族3人でいっぱい笑って過ごそうね!
モリモットのりひさへ 妻よしかより
※情報は2016.1.30時点のものです