国民的漫画「サザエさん」の発案の地は福岡だということをご存じでしょうか?今年は「サザエさん」生誕70周年の記念の年。原作者の長谷川町子さん(1920~1992)は少女時代を福岡で過ごし、いったん上京しますが戦時中の1944年、福岡市早良区の西新地区に疎開。そのとき、海岸を歩きながら漫画の着想を得たといわれ、昭和21年(1946年)、夕刊フクニチで連載が始まりました。 福岡市・西新には「サザエさん通り」がありますが、サザエさんゆかりの道を歩いてみました!
まずは、市営地下鉄西新駅へ! 西新駅には高取焼味楽窯の十五代亀井味楽さんが手がけたサザエさんの陶板が設置されています。
ここには、漫画「サザエさん」の1巻の表紙と第1話の4コマ漫画が描かれています。
漫画の世界ではよくあることですが、初期のサザエさんと現在のサザエさんってちょっと顔の雰囲気が違いますね。
案内されるまま、歩いていくと…
とても親切な案内表示です。地域のサザエさんに対する愛情が伝わってきます。さて、1番出口を降りると、サザエさんとワカメが!
サザエさん通りを示す大きな案内板も見えます。
修猷館高校や西南学院大学を過ぎ、どんどん歩いていくと、「サザエさん発案の地」を示す記念碑を発見!
こちらには、漫画が誕生するまでの軌跡が分かりやすく記されていました。
博物館前に到着すると、またまたサザエさん登場!
福岡タワーに向かってどんどん歩みを進めると、今度はサザエさんとカツオでしょうか…?カツオの顔の向きを見ると、姉のサザエさんから逃げているようにも見えます。
そして、福岡タワーも通り過ぎ、シーサイドももち海浜公園へ到着。ここでは、タラちゃん、ワカメ、カツオ、そしてサザエさん、みんな揃っています。
こちらのシルエット像は、心無い人の行為によって足元から折られるなどの被害を受けたことがありますが、2016年5月、地元住民たちの温かい募金活動などによって再建されたそうです。
サザエさん通りは、長谷川さんが長年暮らしていた東京都世田谷区に次いで福岡が2カ所目。サザエさん誕生の地、福岡の人はみんなサザエさんが大好きで、福岡タワーにサザエさんのイルミネーションが点灯したこともあります。
サザエさん通り付近には、西南学院大学や西新小、修猷館高校など学校も多く、子どもからお年寄りまで多くの人が行き来しています。漫画「サザエさん」で見られるような温かい地域のぬくもりをきっと感じられるはず。ぜひ、福岡へ訪れたらサザエさん通りを歩いてみてくださいね。お財布はお忘れなく!(笑)