どの国に行っても、その国の一般的な家庭料理が気になるもの。 緑豊かなアジアの食事はバラエティ豊かだけど、欧州では質素な食卓もあったり。
わが町、モザンビーク共和国の北部、ペンバ市のスラムの食卓はというと、ほぼ毎日、豆を煮ただけ。それをごはんかシーマ(トウモロコシの粉末を練ったもの)にかけていただきます。あとはたまに魚を一口大にカットして素揚げし煮たものや、鶏をこれまた一口大にカットして煮たもの。日本のように一つのメニュに沢山の食材を使うことは少なく、せいぜい入れてタマネギとトマトです。一口大にカットすることで、大家族みんなに1,2切れの魚や鶏が行き渡るようにしています。
さてさて、本題の変わった食べ物。上述した豆料理はどの地域でも食べられますが、地域や部族、宗教によって食べ物が違うことがあり、ここからはモザンビーク北部のマコンデ族の食卓をご紹介します。 まず、これ。アフリカマイマイ。
アフリカマイマイは世界最大のカタツムリですが、私は食べない!アフリカマイマイには脳炎を引き起こす寄生虫がおり、この寄生虫はマイマイが這った跡のネバネバにもいるのです…。現地では草原にいるアフリカマイマイを素手で取ってきて町に売りに来ています。もちろん料理も素手。いつも大丈夫なんだろか?と心配。アフリカマイマイにいる寄生虫のことを料理しているママ連中に説明しても、戻ってくる言葉は「大丈夫、大丈夫」なんですよね。 調理されたアフリカマイマイのお姿は、これ。ちょっとグロテスクです。
そしてお次にマコンデ族が好んで食べるのは、野ねずみ!これも私は食べません。
この写真は野ネズミを行商している農村の少年ですが、私の住むペンバのスラムでは、野ネズミの毛を焼いて丸い形に縛ったものを売りに来ます。鶏と同じように一口大に切り煮込み料理にしますが、残念ながら野ネズミ料理の写真は無し。 最後に、ヘルシーな葉っぱ料理をご紹介します。日本でも沖縄で栽培され始めているモリンガという樹木の葉っぱです。モリンガは栄養価が非常に高く、栄養失調の改善植物として推奨されているほど。モザンビーク北部では自生しているため、入手しやすく、食事や漢方のように用いられます。
写真はモリンガ(和名:ワサビノキ)の樹木。若い種鞘を食べる国もあるようですが、我が家では葉っぱのみ食します。小さな葉っぱのみを茎から外す作業は手間がかかるので、モリンガを料理するときは子供たちを呼んで、一緒に作業!
モリンガは強い苦味があるので、私は二度ほど茹で、苦味を抜いてから料理しています。
ちなみに、現地の仕事仲間が大好物なもので私が食べられないものは、牛の脳みそのシチュー。また「これまで食べたことのある珍しいもので美味しかったものは?」の返答で、うわぁぁぁ(汗)と思ったメニュは、サルの手にトマトを一個握らせて煮込んだもの。とんでもなく美味しいとのことですが、これも一生食べないでしょう。象肉やインパラ、ウミガメは何度も売っているのを見たことがあるし、食べたこともあるのですが、サルはさすがに無理ですね。 まだ見知らぬビックリ食材やメニューに出会ったら、またご報告させていただきます!