ある日、お金持ちなんだろうなと思っていたママ友の家で子ども連れのママ会をすることになりました。そこは小さな子どもがいるとは思えないほど生活感のない自宅。そこで初めて知ったママ友の本性に私はドン引きしてしまいました。
子どもを通じて仲良くなったママ友
子ども同士が1歳前後という共通点があり、仲良くなったママ友数人がいました。 公園やサークルで顔を合わせるくらいの仲でしたが、とても気が合い仲がよくなったので、ある日その中の一人の自宅で子連れママ会をすることになりました。
そのママ友は、ブランド物を身に着けていたり高級車に乗っていたりと、「お金持ちなんだろうな」という印象はありましたが、ママ友同士皆詳しい事はわかりませんでした。
高級住宅地にお邪魔することに
そして当日。各々が食べ物を持ち寄り、ランチ会ということになりました。初めてお邪魔した自宅は高級住宅地で、きれいなマンションでした。数人のママ友と
「きれいなマンションで羨ましいね」といいながら家に入ると、これまたびっくり! 小さな子どもがいるとは思えないくらい生活感のない、白を基調としたきれいなお家です。
ソファやテーブルなどの家具や壁飾りは、インテリア雑誌に出てくるようなものばかりで圧倒されました。ここまできれいだと、私たちもつい褒め言葉や羨む言葉が出てしまっていましたが、そのママ友は特に気取った様子もなくいつも通りの普通の主婦でした。
ランチ会がスタートし、私たちとともに子どもたちも数人並んで食事をとっていました。しかし、皆じっとして食べることができない小さな子どもばかりです。持参していた食事エプロンなどはありますが、そんなものポイっと外してしまい食べこぼしはひどいものです。
高級そうなテーブルだし、あまり食べ散らかさないようこちらも注意して食べさせてはいたのですが、この家のママ友の行動に少し驚いてしまいました。
子どもたちが食べこぼしたテーブルをすかさず拭いて回っているのです。つい食べながらウロウロしてしまっている子どもが触った家具も、すかさず拭いて回ります。私たちは
「ごめん! ごめん!」と言いながらそのあとを追いかけますが、彼女は潔癖症だったようです。
その後、子どもが真っ白なテーブル一面にブドウジュースをこぼしてくれたり、汚れた顔のまま真っ白なソファへ上がったりと、お邪魔している私たちはヒヤヒヤものでした。
ちなみにそのママ友の子どもは、ママがしっかりと横につき厳しい監督の下、お利口に最後まで食事をしていました。私たちの子どもはしつけが悪いのか? と考えさせられた一面でもありましたが…。
そこまで気にする?! ママ友の行動にドン引き
かなり気を遣いながら過ごしていたママ会でしたが、食事も終わりお茶を楽しんでいた頃、どこからともなくプーンとある香りが漂ってきました。 子どもの一人がうんちをしてしまったようなのです。
その子のママは、
「ごめんねー、ちょっと隅の方借りるね」と気まずそうに部屋の隅に行き、持参したおむつ替えシートの上でおむつ交換を始めました。しかし驚いたことにこの家のママ友はその横にべったりとくっつき、暴れないように嫌がる子どもの体をグッと押さえているのです。
この光景には他にいたママ友も私もドン引きしてしまいました。 決して高飛車で気取った感じのママ友ではなく、とても気が合い仲良くさせて頂いているのですが、この潔癖具合だけは付き合っていけそうにありません。
帰りは他のママ友も皆気疲れで疲労困ぱいでした。
「もうここのお宅には子連れでは来られないね…」と、ぐったりしながら皆で帰宅したのを覚えています。 顔見知りや付き合い程度のママ友は、一見いい人そうに見えても何が隠れているかはわからないものです。
(ファンファン福岡一般ライター)