創業50年以上の名店の秘密に迫る企画【老舗探訪】。 今回は、創業87年、「酒宇」をご紹介します。
1930(昭和5)年に中洲5丁目で創業。 1952(昭和27)年に今泉に移転して現在まで「店内も外観も、メニューも味もそのままです」と話すのは、二代目店主・茶野健二さん。 創業者は父の勇造さんと叔父の宇一さん。勇造さんが今泉に店を移して数年後、健二さんは22歳の頃に父とともに店に立つようになりました。勇造さんが1987(昭和62)年に引退して以来、妻の育子さんと店を守り続けています。
音、香り、店と店主の佇まいを味わう
ジュワジュワジュワ、と天ぷらを揚げる音が心地よい店内。中央の揚げ場をぐるりと囲むようにカウンター席があり、できたての天ぷらが一品ずつ皿の上に運ばれます。 昼は「天丼」(980円)、「かきあげ定食」(980円)、「天ぷら定食」(1200円)の3種がメインです。夜は定食(1800円から)と天ぷらのセット(2000円から)を提供するほか、単品での注文もできます。 抹茶塩とダシでいただくスタイルも、創業当時から変わりません。 老舗のひとこと しっかりとした、自信のある“基本”を一つ持っていれば大丈夫。どんなお客さまが来てもいいよう、日ごろから準備をしています。 二代目 茶野健二さん 《酒宇》 福岡市中央区今泉2-3-17 TEL/092-751-2207 営業時間/11:30~14:00、17:00~22:00くらい 定休日/不定