昨年末、天神南にあった老舗の串揚げ屋「和風串揚げ禅」の前を久しぶりに通ると、お店の雰囲気が変わっていて、屋号も「CafeBar ZEN」となっていた。どうやら串揚げ屋からカフェバーへ業態変更したようだ。そして新業態はバーだけど、ランチも提供している模様。興味津々で、ランチタイムに突撃してきました。
串揚げ屋「禅」からカフェバーに変わった「ZEN」
以前、通勤していた事務所の近所だったこともあり、よく店の前を通っていた「和風串揚げ禅」が業態を変えて「CafeBar ZEN」(カフェバーゼン)となっていた。よく近くを通ってこそいたが、串揚げは高級なイメージが強く、サラリーマンのランチ使いとしてはハードルが高いような気がして、正直数えるほどしか伺ったことがなかった。なのでお店に関して詳しいわけではない。
以前の串揚げ屋と今のカフェバーにどこまで関連性があるかも存じ上げないのだが、「ZEN」もランチ営業をやっているとのことで、店の前をのぞいてみたところ。
ランチは「特製スンドゥブチゲ」が推しのようだった。(私の記憶が正しければ、一時期、福岡で有名な韓国料理店「釜山亭」の看板もランチタイムにでていた時期があったように思うのだが、何らか釜山亭が関わっているかもしれない。)いずれにしても直感的にそそられた。
まずは、特製スンドゥブチゲを食べてみた
そそられるままに、ふらりとお店に入ってみて、まずはおすすめからでしょう、と「特製スンドゥブチゲ」(980円・税込)を頼んでみた。
メイン業態はカフェバーということで、カウンターにはお酒がずらりと並ぶ。ここでスンドゥブを食べるのはなかなか不思議な感じもあるが、いずれにしてもお酒も飲みたくなる。これは一度夜も伺いたい。
間もなくスンドゥブチゲが到着。メインのスンドゥブチゲに、小鉢が3つ。
スンドゥブチゲ、期待通りのうまさ。間違いないです。特に寒い日にはたまらないものがある。辛さは程よいが、身体が徐々に温まってきて、夢中で食す。
これはランチのローテーション入りだなぁと思いながら食べていると、隣の席の方が「ナポリタン」を食べていて思わず凝視してしまう。私は無類のナポリタン好きでもあるのだ。
This is ナポリタン!(ナポリタンに関する私のやや長い考察)
前回の訪問時から間をあけず再訪。今回は他のメニューには目もくれず「昭和のナポリタン」(980円)をオーダー。間もなく大きめのお皿に入った「ナポリタン」とタバスコ&粉チーズが到着。
タバスコをふりかけ、早速いただく。旨い!少し懐かしさのあるスタンダードなナポリタンである。スタンダード、これこそ私の求めるナポリタンなのだ。シンプルながらもちろん美味いし、シンプルだからって誰でも作れる味ではない。言わば「絶妙」さがたまらない。
しばらく前に、とあるお洒落なカフェのナポリタンが美味いとの情報を得て食べにいったのだが、少し違和感を覚えた。私にとってはアレンジが過ぎたのだ。見た感じは確かに洒落とんしゃーで、それでSNSとかにみんなあげてるんだろうけど、アレンジが自分にとっては余計に感じたのだ。もっと普通が良い。
昔から好きだったミュージシャンのライブに来て、ヒットナンバーを普通に聞きたいのに、ボーカルのクセが強くなっていて、めっちゃアレンジしてくる感じに近いのかもしれない。爽やかなボーカルが好きだったのに、玉置浩二くらいアレンジしてくる感じ。(玉置浩二のアレンジは好きです)
後は「スーパーとかでもよく見るタイプのタバスコが出てくる」これもポイントである。私は、ナポリタンが好物ではあるが、ナポリタンを食べたい理由は「タバスコをいっぱいかけて食べたいから」でもある。(なので某イタリアンレストランチェーンからタバスコがなくなったときは絶望的な気持ちになった。)
せっかく作っていただいたナポリタンに、ドバドバとタバスコをかけていわゆる味変するのは、お行儀がよくないという自覚はあるのだが、こればっかりは許してほしい。
こちらのお店はアットホームな雰囲気もあいまり、タバスコをドバドバかける自分を冷たい目で見るようなことはなく、スタンダードかつ絶妙なナポリタンを、自分が食べたいように楽しむことができた。
話がやや冗長になったが、要はこの店、めっちゃいいよ、ナポリタン激うま、ということが伝えたかったのである。おすすめです。
CafeBar ZEN(ゼン)
■住所 福岡市中央区渡辺通5-24-37 天神JOEビル 1F
■営業時間 ランチ 月~金 11:00~14:00
バー 月~土 19:30~24:30
■定休日 日曜日、祝日
※営業時間・定休日は変更となる場合があります。