無類のカレー好きなのだが、この10年以上食べまくってきたのはいわゆる「スパイスカレー」だ。しかしたまに「昔ながらのカレー」「家庭の味に近いカレー」を食すと、無性にホッとする自分がいる。本日は、老舗の定食屋 大名「一膳めし 青木堂」で食べた「チキンカツカレー」を紹介します。
海外観光客にも人気となった老舗定食屋 一膳めし青木堂
大名エリアを代表する定食屋 一膳めし青木堂。創業1957年の老舗であり、近隣で生活する人々から長年愛されてきたお店である。ただ近頃は、昭和の食堂を感じさせるレトロな雰囲気もあってか、海外観光客からも非常に人気のようで、店内では中国語や韓国語が飛び交っていることも。
そんな状況なので、お店は客が並んでいることも少なくないのだが、この日店の前を通りがかったところ、珍しくそんなに混んでなさそう。これはチャンスだと伺うことに。
こちらが定番メニュー。またこれとは別に、店内には単品おかずのショーケースがあり、そこからセレクトもできる。私はここの「焼きめし」と「ハムエッグ」が好きで、その組み合わせにお味噌汁やショーケースの小鉢を追加するケースが多い。
また定番メニューとは別に「本日のオススメ」、いわゆる日替わりおすすめメニューも存在する。
今日は「目玉のせ野菜炒め定食」「鶏のおろし煮定食」、そして「チキンカツカレー」の3品。チキンカツカレーおいしそうだな・・・あれ?というか、私ここでカレー食べたことあったっけ・・・?
というわけで「チキンカツカレー」(720円・税込)を頼む
長いこと通って、ほとんどのメニューを食べつくしてきたつもりだったが、記憶を辿っても、カレーを頼んだことがないことに気づく。ドライカレーは食べたことがあるが、定番といっても良さそうな普通のカレーを食べたことがない。なんてこった、挽回せねば、と迷うことなくチキンカツカレーをオーダー。
まもなくやってきました。
あぁ・・・見た瞬間、謎のノスタルジーを覚える。なんだか懐かしい。ここ10年ほどスパイスカレーにはまり、色々な店を食べ歩いてきたが、そもそも私にとってのカレーってこういう感じだったよな、と思う。
お皿を回転。この角度から見てもグッとくる。旨みが凝縮してそうなのが見てとれるカレールー。福神漬けがそえてあるのも、本来普通カレーってそういうものだったと思うが、懐かしさを覚える。
素朴だが、至福 懐かしくも、王道
そそられるルックスをしばらく眺めつつ、いただきます。
玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、など定番の野菜がじっくり煮込まれているルーは、ほんのり甘く、とてもとても安心できる味だ。スタンダードな具材なので家庭で作る一般的なカレーに近くはあるものの、やはりそこは歴史ある名店のカレー。家庭では再現できそうにない奥行きを感じる。
揚げたてのカツは、なかなかにボリューミー。定番メニューの中にはカツカレーがあるが、この日はチキンカツカレー。こちらもさっそくいただくと・・・
いいじゃないか、チキンカツ!通常の豚カツよりもプリプリとした食感が、とろりとしたこのカレールーと、とてもマッチしている。美味い!あっという間にたいらげてしまった!
素朴で、懐かしさを覚える味。ではあるのだが、決して古くならないというか「王道」を感じされられた。スパイスカレーも好きだけど、やはりこのクラシックは強い!
一膳めし 青木堂
■住所 福岡県福岡市中央区大名1-11-28
■電話番号 092-751-0144
■営業時間 月~土曜 8:30~21:00(ラストオーダー20:30)
祝日 11:00~17:00
■定休日 日曜日
※営業時間や定休日は変更になるケースがあるので事前に店舗までご確認ください。