女性を積極的に採用している佐川印刷ってどんな会社? 福岡支店におじゃましました<PR>

 女性が伸び伸びと活躍できる社会を。そんな思いを込めた西日本新聞のプロジェクト「Will Well Women~未来をつかむ女性たち」。今回は、女性の活躍を推進する企業、印刷業界大手で1970年創業の佐川印刷(京都府向日市)を紹介します。同社はチラシ、商品カタログ、パンフレットなどの紙媒体の印刷を中心に輸送・包装資材の製造、オフィス事務機器の供給など、幅広い事業を展開し、毎年50~60人の新卒社員を採用しています。年々女性の割合が増えており、2021年からは男性と同数、23年度年からは男性を上回っています。印刷会社というと男性が多いイメージですが、実は女性の採用に積極的に取り組んでいるとか。そんな同社の取り組みや職場の様子を採用担当者と福岡支店の女性社員に聞きました。

目次

「女性には難しい」は思い込みだった。女性の活躍が採用拡大に

女性の活躍が広がる佐川印刷の現場の様子

 まず、佐川印刷の人事部係長で採用にも関わっている三田村千里さんに、同社の女性の採用についてリモートで話を聞きました。

-現在、女性社員の数は?

 正社員約1,300人のうち女性は約230人。今は全社員の2割以下ですが、ここ数年女性の採用を積極的に進めていて、昨年からは新卒者は男性を上回る人数を採用しています。昨年は新卒採用53人のうち女性は28人でした。

-なぜ、女性の採用を増やしているのですか。

 以前からデザインや制作などの部署では女性社員が活躍していました。しかし、それ以外の部署は「男性の現場」という意識から、社として女性の採用を積極的にはしていなかった現状がありました。

 ところが社会の変化に伴い、5年ほど前から男性だけだった部署にも女性を配属し始めたところ、女性社員が活躍をしてくれた。その姿を見て、「男性でなければというのは思い込みだった」と会社全体の意識に変化が。それに伴い女性社員が就く現場や部署が広がり、採用も進めるようになりました。

「女性社員の活躍によって皆の意識に変化が」と採用にも関わる三田村千里係長

-具体的にはどんな現場や業務で、どんな変化がありましたか。

 例えば営業部門では、女性ならではの視点やお客さまへの細やかなアプローチなどに、男性社員も「こういうやり方もあったのか」と刺激を受け、互いに勉強になったといいます。女性社員を高く評価するお客さまの声もあって、他部署でも「われわれの現場にも女性が加わったほうがいいのでは」という意見が出るようになりました。

 製造部門も同様です。印刷機械の操作や重い印刷用紙を扱う業務があり、「女性には難しい」と考えられていた部門でしたが、女性社員が業務に就くようになると、その意識は変わりました。女性も男性と同じように製造の現場で経験を積み、キャリアを重ねることができます。来年度以降は自身の手で印刷機械を操作する「機長」の役職を務める女性社員も誕生する予定です。

女性が働きやすく活躍できる職場は男性にとっても同じ

女性も男性も働きやすい企業を目指して制度や環境を整える方針

-女性にも選ばれる会社であるために、どんな取り組みをしていますか。

 女性に多く入社してもらうためには、働く環境を整える必要があります。男性中心だった職場で女性社員がどのようなことに困っているのか、積極的に聞き取りをしています。それらの声を集めながら改革を進めていきます。

 働き方については部署ごとに対応している段階です。例えば出産前後の休みや職場復帰後の時短勤務などは、個々の事情を聞き取り、上長も同席した上で人事部と話をします。出産や子育てをしながら長く仕事を続けられるような働き方について、部署ごとの考え方や対応の仕方をまとめ、会社全体の制度として整える方針です。

-採用に向けた企業説明会の時期を迎えます。新卒者に何を伝えたいですか。

 女性に長く勤めてもらい、気持ちよく働いてもらいたい。さらには活躍できる職場にしたいと佐川印刷は考えています。女性が働きやすい職場は男性にとっても働きやすい職場。より良い職場環境へ改革を進めている企業であることを知ってもらう場にしたいです。

福岡支店・営業部署の女性2人は「信頼される存在に」「和気あいあい」

福岡支店の営業部で働く坂田沙祐里さん(左)と中山美智香さん「職場は和気あいあいとした雰囲気です」

 九州の営業拠点の一つ、福岡支店の社員は約25人。そのうち女性社員は営業部2人、制作部2人、事務1人、合わせて5人です。営業部の坂田沙祐里さんと中山美智香さんに、佐川印刷を選んだ理由、福岡支店でどのように働いているのか、やりがいや目標などについて聞きました。

-佐川印刷の営業職を選んだきっかけは?

顧客と印刷物の打ち合わせ「頼ってもらえるときにやりがいを感じます」

坂田 2022年10月にキャリア採用で入社しました。人と話すことが好きだったのと、チラシやパンフレットといった商業印刷に携わりたくて入社を希望しました。男性の業種というイメージはなかったし、入社後の新卒採用試験では女性のほうが多いくらいでした。

中山 私は23年の4月新卒で入社しました。商品パッケージを見るのが好きでデザインに関係する仕事に就きたいと思い、デザイナーとクライアントをつなぐ印刷会社の営業職を選びました。

「分からない点は何でも聞きます。あたたかく見守ってくれる上司や先輩がいて心強い」

-仕事の内容や職場の様子はどうですか。 

坂田 私が約30社のクライアントを担当していて、中山が約20社。商業施設や旅行代理店の印刷物、専門学校や大学の募集要項などが多いです。出社後は事務作業をして午前11時くらいからクライアントを回ります。午後4時ごろに帰社し、見積もりの作成など。急な案件が入ることもありますが、急いでいる状況で声をかけてもらえるというのは、それだけ顧客に信頼されているということ。大変でも期待に応えることにやりがいを感じます。 

中山 新卒で全てを一から習う状態なので、ひたすら頑張っています。職場では、分からない点があれば聞き過ぎかなと思うくらい何でも聞いています(笑)。福岡支店は尊敬する先輩や上司と時には友達のように話せる、和気あいあいとした職場。すぐそばに坂田という頼りになる存在がいるので心強いです。仕事以外でも食事をしたり遊びに行ったり仲良くしてもらっています。 

坂田 仕事の面で「女性だから」と特別視されたことはないです。ただ、部内で女性が自分一人だった時は少し寂しかったので、今後も女性社員が増えるといいなと思っています。 

-大変だなと思うことはありますか。 

坂田 ケアレスミスを減らそうと奮闘しています。印刷物は小さな見逃しが後々大きな問題になるので。また、なるべく残業にならないように仕事の効率を上げたいです。 

中山 入社以来「印刷物はミスが許されない」と繰り返し指導されています。チラシに載っている情報を見て「買ってみよう」「行ってみよう」と思ってくれる人を思い浮かべるようにしています。

「やりがいのある楽しい仕事。女性社員が増えるといいですね!」

-今後の目標や展望を。 

中山 営業は自分で仕事を獲得し、お客さまとコミュニケーションを取りながら動かしていく仕事。お客さまに人として信頼されるような関係をつくっていきたいです。 

坂田 同僚や後輩に頼ってもらえる存在になり、顧客に信頼され、安心して仕事を任せてもらえるようになりたいです。結婚や出産といったライフイベントを迎えても、人と関わる仕事を続けていきたいと考えています。

佐川印刷

<本社>
住所:京都府向日市森本町戌亥5-3
TEL:075-933-8081

<福岡支店>
住所:福岡市博多区吉塚3丁目31-59
TEL:092-626-7710

提供:佐川印刷

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