結婚や恋愛について消極的な若者が増える中、ヒルトン福岡シーホークで7月20日、女子大生と結婚について考えるイベント「ヒルコレ」が開催されました。
2016年の最新のブライダル総研レポートによると、結婚したカップルの中で挙式と披露宴の両方を行った割合は57.7%で、4割強の人が結婚式を行っていないことが分かりました。1980年代には盛大な挙式を行う「ハデ婚」という言葉が流行り、バブル崩壊後は、堅実でシンプルな「ジミ婚」が主流に。2000年代にはホテルでの格式のある披露宴よりもプライベート感の高いレストランウエディングでの「ナチュラル婚」やゲストハウスに招待客を呼ぶ「アットホーム婚」などに注目が集まりましたが、並行して最近は結婚式や披露宴をせず入籍のみの「ナシ婚」も多いようです。 一方で、国立社会保障・人口問題研究所が発表した2015年の生涯未婚率(50歳まで一度も結婚したことがない人の割合)は、男性23%、女性14%と過去最高を更新。そもそも恋愛をしない若者たちが増えていることも話題となっています。 そうした背景を踏まえ、ヒルトン福岡シーホークが“結婚予備軍”である女子大生が結婚について考え、結婚に夢を持てる手伝いができないかと考えた企画が「ヒルコレ」。イベントには、福岡の12大学に通う女子大生約80名が参加し、FM FUKUOKAのDJ BUTCHさんと小雪さんが司会を務める中、大学生たちの恋愛事情や結婚への考え方がアンケート形式で紹介されました。
Q.彼氏はいますか いる 41名(53%) いない 37名(47%) 冒頭の質問は「彼氏はいますか」というもの。続いて、「(いると答えた人の中で)将来、その彼氏と結婚したいですか」「その理由は」といった質問が続きました。 現在の彼氏と結婚したいと考えている人の理由は「(子どもをかわいがる様子など夫婦になったときの2人の)将来が見えるから」という意見が上がり、逆に現在の彼氏と結婚したくないという意見は「(お金の使い方など価値観が合わず)将来が見えないから」といった意見が上がりました。中には、「付き合うと別れがくるし、悲しい気持ちになるくらいなら友達のままがいい」という理由で「彼氏はいらない」という意見もありました。
Q.将来結婚したいですか? はい 74名(96%) いいえ 3名(4%) 結婚願望についての質問は96%が「はい」と答えましたが、どんな結婚式を挙げたいかという質問には「盛大派」「自分たちらしい派」「こじんまり派」と意見が分かれました。
女子大生を対象に行ったのと同様のアンケートを男子大学生54名に行ったVTRも流れましたが、そこでも「結婚式を挙げたい」人は48名と約9割(88.8%)にのぼり、「結婚式は人生の節目なので盛大にやりたい」「結婚式で親や友達に感謝の気持ちを伝えたい」といった意見が大半を占め、女子大生たちは「意外と男子も結婚式をしたいと思っている人が多くて驚いた」と話していました。 結婚についての考え方については、 「何があっても側にいてくれるという安心感がある」「家族になるということはとても素敵なことだと思う」「子孫繁栄」「相手を法律で縛れる」といった意見がある一方で、「離婚も多いことを考えると結婚は果たして本当に素晴らしいものなのか疑問に思う」といった意見も出ました。 司会の小雪さんは、女子学生のこうした意見に対して「結婚は2人の時間を楽しむこと。一緒にいる時間を縛るとか縛られるとかではなく、小さな幸せを感じながら積み重ねていけるかどうかだと思う」とアドバイス。DJ BUCTHさんも「結婚は2人でつくるアートのようなもの。自分たちにしかできない夫婦生活、結婚のスタイルを築いて」と話していました。
トークイベントの後は、デザートブッフェ。ウエディングケーキを写真に撮ったり、ケーキ入刀体験を楽しんだり。イベントを担当したヒルトン福岡シーホークの稙田育未さんは「今回は女子大生を対象にしましたが、次は男子学生を対象にした企画も考えたい。こうしたイベントを通して若い人たちが恋愛や結婚、自分の将来についてリアルに考える機会になれば」と話していました。