創業50年以上の名店の秘密に迫る企画【老舗探訪】。 今回は、創業64年、「レストラン 花の木」をご紹介します。
開店当時の面影を大事に
ここにはマリリン・モンローがほれた「オニオングラタンスープ」があります。1953年、ロイヤルグループの創業店としてオープンしたフレンチレストランです。「ロイヤル中洲本店」は72年のリニューアルとともに「花の木」に改名。89年に中洲から大濠公園内に移転しました。個室にはマリリン・モンローが使ったテーブルやイス。支配人の黒木昭博さんは「公園の景色と空間も一緒に味わってほしい」と語ります。 受け継がれるおもてなしの心 先代から教わったのは「肌で感じる」こと。客が何を欲しているのかの小さなサインも見逃さず、良い距離を保ち、一人ひとりに合わせて、料理の説明のタイミングや長さにまで心を配る。一度、客のニーズを捉えると、次からは「お任せします」と言ってもらえるそうです。黒木さんは「言葉にしなくても、スタッフたちは私を見て『サービスマン』とはなんたるかを感じ取ってくれると信じています」と優しく笑っていました。 老舗のひとこと いろんな年代の方が使ってくださるような、素材の味を活かしたフレンチが特徴です。伝統の味を残したメニューづくりを心がけています。 支配人 兼 シェフソムリエ 黒木昭博さん 《レストラン 花の木》 福岡市中央区大濠公園1-3 TEL/092-751-3340 営業時間/12:00〜15:00(L.O.14:00)、18:00〜22:00(L.O.20:30) 定休日/月(祝日の場合、翌火)
※情報は2017.11.23時点のものです