幼稚園の卒園対策委員になったときの話です。謝恩会の準備や、園児・先生への記念品を選ぶ仕事をするなかで、信じられないトラブルが発生! 幼稚園の元教諭・Aちゃんママは率先して意見を言ってくれるのですが、何でも勝手に決めてしまうので周りは困惑していました。そしてついに、ママ達の我慢の限界となった事件が…。卒園謝恩会準備で起きた怖いママ友トラブルをご紹介します。
やる気満々のAちゃんママ
娘が年長の頃のことです。卒園対策委員会になった私は、10人ほどのママたちと一緒に、謝恩会や先生・生徒への記念品の準備に携わりました。
その中で特に目立っていたのが、幼稚園の元教諭という経歴のAちゃんママ。経験談をふまえて意見を積極的に出してくれたのですが、あまりの熱量に周りはややシラケムード。
「例年よりもっと素敵な謝恩会に!」と意気込むAちゃんママと、費用や時間の面を考えて効率よくやりたいママとで温度差が生じてしまったのです。
とはいえ最後だし、トラブルは避けたかったのか、委員のみんなは黙って我慢をしている様子でした。
子どもの記念品を勝手に決定?!
そんなある日のこと。Aちゃんママから卒園対策委員会のグループLINEに
「プレゼントはこれに決めました」と可愛らしいアイシングクッキーの画像が送られてきてびっくり! というのも、Aちゃんママは出し物の担当で、記念品担当ではなかったからです。
ちょうどその日の午後に集まりがあったので、話を聞いてみることに。Aちゃんママは
「午前中、隣駅まで行って子どもたちへのプレゼント用として発注したの! 可愛いから喜ぶよね?」と得意げに言ってきたのです。
Aちゃんママとは子ども同士も親しく、プライベートでも遊ぶ仲でしたが、さすがにちょっと… と思った私。すかさず
「誰かに相談しました?」と聞くも
「伝えようとしたけど、みんな忙しそうだったし、人気のお店でこの時期すぐに完売しちゃうから。早く予約しないと! と思って」と、悪びれる様子はありませんでした。
ついに堪忍袋の緒が切れた!
そのときです。上の子のときにも委員をしていたB君ママが
「ちょっと、それは勝手すぎませんか?」と言い出したのです。
すると場の空気が一変。今まで我慢していたママたちも口々に
「今日話し合う予定じゃないの?」
「予算とか考えてる?」など文句が爆発!
というのも、クッキー1つで550円もするので、ここにお金を割いてしまうと予定していた名前入りの記念品が購入できなくなるのです。
記念品担当を任されていたママも怒り心頭で
「なんで勝手に決めちゃうんですか?」と顔を真っ赤にして責めます。
するとさっきまで意気揚々としていたAちゃんママも、あまりのみんなの怒りに圧倒されて何も言えません。気まずかったのか、ずっと下を向いて涙ぐんでいる様子。
ざわついた室内に重苦しい空気が漂います…。
しかし時間がもったいないので
「もう一度予算を考えてみましょう!」と私は全員に伝え、なんとかその場を収めることにしました。
謝罪するも、時すでに遅し…
結局、どう考えても予算オーバーだったため、Aちゃんママには発注をすぐさまキャンセルしてもらいました。
後日、グループLINE上でAちゃんママから謝罪の連絡がありましたが、他のママのイライラは冷めやらず…。
その後もギクシャクする場面がありましたが、なんとか子どものためにと最後まで準備を進め、謝恩会を無事に成功させることができました。
後からAちゃんママから聞いた話では、全てはよかれと思ってやっていたそうで、あんなに反対されると思っていなかったとのこと。
しかしママ友というのは難しいものです。一度広まった悪評は簡単には消せません。
同じ小学校の人もいましたが、私を含め、多くのママがAちゃんママと距離を置くようになり、あれから3年経った今では全く疎遠になってしまいました…。
幼稚園ママ友のトラブルは、尾を引いてしまうもの。みなさんも周りの空気を読んで、上手にママ友付き合いをしてくださいね。
(ファンファン福岡公式ライター / なないろさん)