ヒット曲を連発し、長年ヒットチャートを賑わせている超大物ミュージシャンはたくさんいます。しかし、彼らがヒット曲を出すまでの道のりは決して平たんではありませんでした。
■いろいろあるミュージシャンの下積み時代
例えばTHE ALFEEはデパートの屋上のヒーローショーの前座を務めたり、B’zの松本孝弘もTM NETWORKなど多くのミュージシャンのバックバンドをしていたりとなかなかハードな下積み時代を送っています。 今では「インディーズ」というカテゴリーが確立しているためあまりこのような下積み話を聞くことは少なくなりましたが、それでもメジャーデビューするまでの地道な活動はいろんなエピソードに満ち溢れていることでしょう。
■お墓のコマーシャルソングを手掛けた超大物ミュージシャン
さて、福岡ではおなじみのローカルテレビコマーシャルの話に移ります。もう40年近く前になるでしょうか。福岡にある新宮霊園がテレビコマーシャルを製作しました。 昭和通りをバイクで駆け抜けお墓参りに向かう(しかも新宮とは逆方向)という、今見ても斬新なシチュエーションのそのコマーシャルですが、流れているコマーシャルソングを福岡人は耳にタコができるほど聞いたことと思います。 「♪もって~いま~すか~ こころ~のやすらぎ~ しんぐぅ~~れ~い~え~ん~♪」 よく見ると、このコマーシャルの右下にはこの文字が出ています。 「歌:永渕剛」 知らない人がみたら、きっとこれは普段は中洲のスナックに勤めるローカルタレントで長渕剛の物マネをやっている売れない芸人だろうと思うに違いありません! だってあの長渕剛がお墓のコマーシャルやるなんて考えられないですしね。
■ 永渕剛=長渕剛です!
実はこの新宮霊園のコマーシャルソングを歌っているのは紛れもない長渕剛本人です。長渕剛は下積み時代を福岡で過ごしており、その時に手掛けた仕事のひとつがこの新宮霊園のコマーシャルソングなのです。 当時は「永渕剛」という名前で活動していたため、コマーシャル画面にはこの名前で表示されているとのこと。 まさに「人に歴史あり」って感じですねぇ。