創業50年以上の名店の秘密に迫る企画【老舗探訪】。 今回は、創業95年、「博多 鈴懸本店」をご紹介します。
創業以来、変わらないものと変わり続けるもの 1923年の創業以来、自然素材、手作りと、そのスタイルを変えずにきた鈴懸。ショーケースには人気の鈴乃○餅や鈴乃最中、苺大福などの品が30種ほど並びます。創業者で「現代の名工」に認定された中岡三郎さんの技術と想いを受け継ぎつつ、菓子本来が持つ美しさを追求し続けています。
「自分たちがおいしいと思ったものだけを提供し、おもしろいと思ったことだけを続けてきた」と本店長の糸山徳さんは話していました。 革新を繰り返して今の姿がある 3代目店主・中岡生公さんの時代から積極的なリブランディングを進めました。ギフト用の竹籠は3代目のアイディアです。「店舗では常にお客さまが喜ばれるものが何かを考え、商品とサービスを提供しています。本店ではハンバーグやパフェなど、ここでしか味わえないメニューもあるんですよ」(糸山さん)。伝統とは変わり続けることで生まれるものなのです。 老舗のひとこと 一つひとつ丁寧に作ったものを届けたい。素材の味、色をそのまま楽しんでもらうためにもサイズや形、全てに意味があるのです。 本店長・糸山徳さん 《博多 鈴懸本店》 福岡市博多区上川端町12-20 ふくぎん博多ビル1階 TEL/092-291-0050 営業時間/店舗9:00〜20:00、茶舗11:00〜20:00(L.O.食事19:00、甘味19:30) 定休日/なし