博多を代表する鍋といえば「もつ鍋」と「水炊き」。福岡にはこの2大鍋の名店が各所にありますが、今回は、はかた地どりのみを使用した抜群のコクとまろやかさで定評のある「博多水炊きあうん」(福岡市中央区舞鶴)をご紹介します。
■はかた地どりとは はかた地どりは、「福岡県の郷土料理である筑前煮や水炊きをもっと美味しくしよう」という発想が原点となって誕生した福岡県産の地鶏肉。噛むほどに増す旨味、肉質がきめ細やかでサクッとした歯切れの良さが特長です。
水炊きでいただく最初のスープ。寒い時季には心底温まりますね。こちらのお店では、「はかた地どり」の鶏がら、足がらのみを使用し、一切の調味料を加えずに2日間かけて丁寧にスープを仕上げているそうです。職人のこだわりが感じられる一杯です。 続いて「鶏しゃぶ」。胸肉を薄くカットした鶏をしゃぶしゃぶでいただけるなんて、はかた地どり専門店ならではの食べ方です。
お次は「骨付きもも肉」(どんどんいきますよー)
こちらのもも肉、とてもやわらかかったのですが、なんと5時間もかけて仕上げた極上の骨付きもも肉でした。納得のおいしさです。
いよいよ仕上がってきました!最近は野菜が高騰していますが、これだけのボリュームで野菜と鶏肉がたっぷり食べられるなんて幸せ♪ ちなみに、こちらの店の野菜は九条ネギ以外はすべて九州産とのことでした。
先ほどの自家製ポン酢と一緒に美味しくいただいた後に、「ニラ醤油」が登場!別の器に野菜とつみれを取り分け、ニラ醤油をひとかけ。先ほどの水炊きと同じ料理とは思えない別次元の新しい味が楽しめました。
〆は雑炊と揚げうどん。・・・揚げうどん?
雑炊は分かるのですが、「揚げうどん」とは・・・。不思議に思っていると、噂の揚げうどんが登場。
その名の通り、揚げたうどん麺でした。初めて食べたのですが、これがモチモチして最高に美味しい!鍋に入れなくてもそのままでもおつまみとしていける味でした。満腹なのに箸が進む最強の〆に脱帽です。
スープに始まり、〆の揚げうどんまで、食材や食べ方について丁寧に説明しながら料理をつくってくれたのは女将の坂本雅子さん。
早口だけど聞き取りやすい女将の「博多水炊き口上」が、さらに美味しさを引き出してくれていることは言うまでもありません。 寒くても暑くても福岡県民が愛してやまない「水炊き」がはかた地どりで堪能できる専門店「水炊き あうん」。地元の人はもちろん、県外の知人などが福岡を訪れた際に連れて行ってもきっと喜ばれるお店です。