女性から男性へチョコレートを手渡すバレンタイン。仲良しで交換し合うお子さんも多いと思いますが、もしも子どものバレンタインのチョコレート交換が半強制だったら… 今日は私が体験した、バレンタインにまつわる、ちょっとうんざりしたお話です。
ママ友の突然の提案!
私の子どもたちの通っている幼稚園ではバレンタインチョコレートの持ち込みは禁止されています。女の子ママさんは幼稚園バスのバス停同士で交換し合ったり、もしくはバレンタイン自体をスルーしたりしています。
わが家の通園バス停は、一緒に乗るのも全員男の子だったのでチョコレートを貰う事もなく、バレンタインは何の準備もお返しもしなくてラッキー、と思っていました。 ところが、それを破ったのが一緒の通園バス停で、長男より1つ年上の男の子を通わせていたAさんでした。
長男が4才年少児、Aさんのお子さんは年中さんだったある日、
「幼稚園はチョコ持ち込み禁止だから、私たちにバレンタインは関係ないね~」と幼稚園バスを待ちながらママ同士で会話していました。 その時、鼻息荒くAさんが
「せっかくのバレンタインなのに子どもたちがかわいそう! 私たちで用意して交換しましょう!」と発案したのです。 Aさんの案によると、ママ同士でお互いの子供たち用のチョコレートを用意し、交換し合うとの事。もちろんホワイトデーのお返しも有。
「子ども用だから、きちんとしたチョコレートじゃなくて駄菓子とかでいいから!」とAさんは言ったので、内心「面倒だなあ」と思いながらも通園バス停の雰囲気を壊したくないので、私と他の3人のママさんたちも了承しました。
準備は大変すぎた
きちんとしたチョコレートじゃなくて良い… からこそ、準備がとても大変でした。 まず、人数分の細かいチョコレートに、渡す男の子の好みに合わせてそれぞれヒーローものやアニメキャラのお菓子も一緒に選別、探して購入します。 その後100円均一で購入したちょっと可愛い小袋にひとつずつ入れて、これは○○君の、これは××君の… と分かるように目印をつけながらラッピングして完成です。
次男を抱えて忙しい家事と育児の合間を縫ってお菓子探しと購入、そして細かい個別のラッピング作業がとにかく手間で、面倒だと感じながらも無事に完成、バレンタイン当日は幼稚園帰りの通園バス停で交換し合いました。
そして、ホワイトデーになると今度はお返しとして、チョコレートの代わりがマシュマロやキャンディになっただけで同じ作業をして交換しました。 子どもたちはとても喜んでくれたのですが、正直言って面倒でした。
次の年ももちろんこのバレンタインチョコレートとお返しの半強制交換会は続きました。 去年でAさんのお子さんは卒園し、Aさんのいなくなった通園バス停では
「今年からチョコレート交換は止めよう」
「実は面倒だったんだよね…」との声が続々。
バレンタインのチョコレートは各家庭で自分の息子たちだけに渡す事になり、この面倒な作業から無事に解放されたのでした。
(ファンファン福岡一般ライター)