「初詣は三社参り」という常識。実は福岡を含む数県って知っていましたか?お正月といえば新しい年の無事を祝う初詣で1つ、2つ、3つと参る三社参りが福岡の常識ですが、この風習は全国的に見れば珍しいことなんです!なぜそうなったのか、紹介していきますね♪
◆福岡人の初詣はなぜ「3社」が常識? お正月といえば、初詣があります。初詣と聞いて「三社参り」「三社詣」を連想したあなたは、生粋の福岡人ではありませんか? 3つの神社を巡って、新しい年の無事を祈る三社参りって、実は福岡独自の風習なんです。ご存じでしたか?正確には、福岡を含む鹿児島や大分などの九州各県、山口、広島、和歌山など西日本でもみられるそうです。その由来ははっきりしません。 朝延が伊勢神宮、石清水八幡宮、賀茂神社に奉幣する風習、これが庶民にも広まったという説があります。また、氏神様(先祖代々の守護神)、産土神様(出生地の守護神)、鎮守神様(現在住んでいる地域の守護神)に詣でることから始まったという説もあります。 福岡都市圏で初詣客の多い神社は、太宰府天満宮(太宰府市)、宮地嶽神社(福津市)、愛宕神社(福岡市西区)、宗像大社(宗像市)、筥崎宮(福岡市東区)などがあります。 福岡の人は人気の神社を3つ巡ったり、大きな神社と地元の神社を組み合わせて巡ったりしているようですよ。三社を「1日で巡る」「3が日のうちに巡る」などのルールも聞きますが、決まったものではありません。 ◆大好きな「3」で、安心したい日本人? ところで、三社参りは、なぜ「3」なのでしょうか。 実は、日本人は「3」という数字が大好きみたいです。例えば3の付く言葉はたくさんあります。こんなふうに。 三種の神器、ご三家、三羽がらす、三人寄れば文殊の知恵、三本の矢、仏の顔も三度まで、石の上にも三年、三大○○(夜景、絶景、祭り…など)、一汁三菜。こうして並べてみると、3という数字には多くの中から選ばれた(あるいは最小限)の「まとまり」の意味があるようです。 また、カメラの三脚、いすのように最低3本の足があれば「安定」も生まれます。新年に「3」という数字を感じながら、神々を巡る。そんなところに私たちは安心を感じているのかもしれませんね。