福岡市博多区にある【蔵本ウイメンズクリニック】、蔵本武志院長に「不妊」についてインタビュー
蔵本ウイメンズクリニック 5.5組に1組の夫婦が「不妊」
不妊とは、妊娠を希望している生殖可能年齢の健康な男女が、通常の性生活を営んでいるにもかかわらず、 一定期間妊娠しない状態をいいます。日本産科婦人科学会では、この期間を「1年」と定義しています。わが国では、夫婦の5.5組に1組が不妊症と言われていますが、近年妊娠を望む年齢が上昇していることもあり、この割合はもっと高いとも言われています。 年齢と大きく関係する妊娠率 女性は、年齢とともに卵子の数が減少していくと同時に卵子の質も低下していきます。その結果、32歳頃から妊娠率が少しずつ下がり始め、35歳をさかいに急速に落ち、40歳以上になると、妊娠しても流産のリスクが高まります。女性が妊娠可能な期間は、10代後半〜40代前半ですが、安全な妊娠・出産ができるという意味では25〜35歳が最適で、できればこの時期に妊娠出産することが理想と言えるでしょう。 赤ちゃんが欲しいのにできないと不安に思っている方は、 一度検査を受けてみましょう。目安としては、35歳未満で1年以上妊娠しない、35歳以上であれば6カ月以上妊娠しない場合です。ただし、40歳以上の方や月経周期の異常、婦人科疾患歴のある方は、年齢にかかわらず早期の受診をおすすめします。 男性の精液検査も行う不妊専門クリニック 一般の産婦人科でも不妊相談や基本的な検査ができますが、検査項目は病院の設備等によってまちまちです。また、不妊の原因の48%は男性にあると言われますが、男性の精液検査等は 一般の産婦人科ではほとんど行っていません。 専門クリニックですと、専門知識が豊富な分、その人に必要な検査を系統立てて行うことができます。また、生殖医療専門医、不妊症看護認定看護師、体外受精コーディネーター、胚培養士、臨床心理士など各分野の専門家が揃い、高度なレベルの医療法にも進んでいくことができます。
専門クリニックでの不妊治療の基本的な流れ 不妊の原因を見つけるために、基礎体温や超音波で卵胞の大きさを測定する「卵胞測定」、卵管の詰まりを調べる「子宮卵管造影検査」、男性側に原因があるかを調べる精液検査も並行して行います。子宮内膜症や子宮筋腫、クラミジア感染症など病気の有無、また最近では、AMH(抗ミュラー管ホルモン)値を測り、卵巣予備能(卵巣に卵子がどれくらい残っているか)を調べることも治療に役立ちます。 検査結果が出たら、原因に対する治療開始となります。 一般的には、排卵日を推定し最も妊娠しやすい時期に性交を持つ「タイミング法」から始め、「人工授精」→「体外受精」と、治療法をステップアップさせていきます。
気になる治療費。福岡県では助成金制度も 不妊症の治療は原則として健康保険が適用されません。 一部の検査や治療には適用されるものもありますが、人工授精・体外受精・顕微授精に関しては保険は適用外となります。 一般的には、人工授精が1回1〜2万円。体外受精は30〜50万円程度。顕微授精は、プラス5〜8万円程度必要になってきます。 経済的負担を軽減するため治療費の 一部を助成する制度もあります。助成額は各自治体によって異なる事があるので、詳細はお住まいの自治体にお問い合わせください。 クリニック選びでチェックしておきたいポイント 不妊治療の専門クリニックはたくさんありますが、選ぶ際のポイントをご紹介しておきます。ホームページ等で調べたり、受診の際の参考にされるとよいでしょう。 ●治療の見通しや目安を説明してくれる ●映像や図でわかりやすく説明してくれる ●すぐに体外受精をすすめるのではなく、一人ひとりに合った治療計画を立ててくれる ●治療実績がよく情報を開示している ●体外受精等の説明会を開いている ●品質管理や安全管理の意識が高い ●相談しやすい雰囲気である ●プライバシーを守ってくれる ●メンタルサポートが充実している 「赤ちゃんが欲しい」というご夫婦の気持ちを大切に診察にのぞまれ、よいクリニックとの出会いがあることを願っています。 ■POINT■ 年齢に反比例する妊娠率。専門医に気軽に相談を。 若い人は、まず一般の産婦人科で相談するのもよいですが、改善が見られない場合や35歳以上の人については、早めに不妊治療専門医の受診を。一人ひとりに合った治療方法を見つけることが妊娠への近道です。 蔵本ウイメンズクリニック 電話:092-482-5558 住所:福岡県福岡市博多区博多駅東1-1-19 休診日:日曜・祝日 診察時間:[月・火・木・土]9:00~12:00、14:30〜17:00 ※水・金は9:00~12:00のみ