私たち家族と実母、初孫を溺愛している義両親でお宮参りをしました。お宮参り後にお食い初めの話になったのですが、義母から実母へとんでもない言葉が。夫婦で怒りを覚え、義両親の思い通りにさせないための作戦を練ることにしたのです。
初孫フィーバー
初孫を溺愛している義両親は月に3回は車で40分ほどかけてわが家にやって来ます。その上、
「本当はもっと会いたいんだから、写真は毎日送って」と写真共有を強制。共有が遅くなれば
「今日のは?」と催促され、
「もっといろんな服を着せたら?」と口出しされることもあります。夫婦ともにうんざりしていましたが、初孫フィーバーはいつか終わるはずだと要望に応えるようにしていました。
義母のとんでもない発言
そんな中、両家でお宮参りをすることに。遠方に住んでいる実母は、新幹線と在来線を乗り継いで5時間ほどかけてやって来ました。お宮参りでは義母がずっと孫を抱っこしてひとり占めするという想定内の問題はありましたが、何とかご祈祷まで終了。わが家で昼食をとることになり、夫は注文していたお弁当を受け取りに行きました。
お弁当を待つ間にお食い初めの話が出たのですが、義母が
「イベントは私たち夫婦がいればいいですから」と言い出したのです。私が口を開くより先に義母は言葉を続け、
「お食い初めは家族だけでやるので、おかあさんは来なくていいですよ」ととんでもない発言をしました。隣に座る義父は注意もせず「当然」という顔。波風立てたくない実母は
「そうですか」と苦笑い。ちょうど夫が帰ってきたこともあり、話はそこで終了となりました。
別々に開催
義母の言葉は「実母は家族ではない」「女親は孫のイベントに来なくてもいい」と言っているようなもので、とても腹が立ちます。ですが、実母は「娘と義両親の関係を悪くしたくない」と考えているだろうと思い、怒りをこらえていました。義両親と実母が帰って夫婦ふたりになってから、夫に義母の発言を報告することに。
「おかあさんにそんなこと言ったの?! ありえない! 本当にごめん」と、夫は平謝りでした。
「やめて」と言っても、オムツ替え中の下半身の写真を無理やり撮ろうとするなど、今まで以上に自分勝手な振る舞いをする義母に夫も嫌気がさしていたようです。
「かあさんの言うことなんて聞かなくていいよ」とキッパリ言ってくれました。とは言え、お食い初めに招待しなければ義両親は怒るに違いありません。義両親の機嫌を損ねず、私たち夫婦が納得できるお食い初めを考えることにしました。
ふたりで考えた結果、義両親には内緒で2回に分けてお食い初めをすることに。生後100日目には実母とリモートでお食い初めを行い、その数日後に義両親を招くことにしたのです。
実母と行うときには私が料理をつくり、和気あいあいとした雰囲気でお食い初めができました。リモート中の母はずっと笑顔。画面に映る母の部屋には飾りつけがされており、一緒にお祝いできることを心から喜んでいるようでした。
思い通りにはさせない
後日、義両親とお食い初めしたわけですが、私たちはお祝い膳の通販購入だけ任され、案の定当日は何もさせてもらえなかったです。義母は
「孫ちゃんに初めてごはんを運んであげたのは私!」と大喜び。実際には私たち夫婦が先に食べさせ役をしているので、「お義母さんが初めてではないですけどね」と心の中ではスッキリしていました。
実母に対する義両親の言動は許せるものではありませんが、夫が同じ気持ちだったので心強かったです。私の母を優先した夫には感謝しかありません。私たち家族をあたたかく見守ってくれる実母と楽しくお食い初めができて、本当に良かったと思いました。
(ファンファン福岡公式ライター/水素)