今日からやめよう!子どもに言ってはいけない3種類の言葉

子どもを注意する時皆さんはどのような言い方をしていますか?親が忙しかったりイライラしている時にはついきつい言葉を投げかけてしまっているかもしれません。そんな大人の一言で、子ども達が傷ついてしまうこともあります。親からの言葉は愛を受けるものもあれば時として刃のように子どもの心をきずつけてしまう恐れがあるのです。

今回は保育士ママライターが子どもに言ってはいけない言葉を種類ごとに解説します。この記事を読んで、無意識にでているかもしれない一言を今日から止めて愛に溢れた言葉を沢山プレゼントしてあげてくださいね。

目次

子どもに言ってはいけない言葉 ①~存在否定~

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子どもに対して適切でない言葉は沢山ありますので、今回は言い方や意味合いを3種類に分けて取り上げていきます。いってはいけないワードだけでなく、是非沢山いってあげたいワードもご紹介します。叱る時や注意する時はこのような言葉をプラスしてフォローしてあげることも忘れないでください。

まずは子どもの存在をけなしたり否定する「存在否定」の言葉。子どもにとって一番の理解者で守ってくれる存在の親から、自分の存在を否定するような言葉を投げかけられたら傷つくにきまっています。このような言葉は、いくらイライラしていたり子どもがいけないことをしたとしても決して言ってはいけないワードです。

言ってはいけないワード

「お前なんて産まなければよかった」

「あんたさえいなければ」

「顔も見たくない」

「出ていけ」

上記のような言葉を親からいわれると子ども達は「自分はいらない存在なんだ」「私さえいなければ…」と深く傷つき親子関係だけでなく自己形成においても大きな影響を与えてしまいます。

また、「何をやってもダメなんだから…」「どうせあなたには無理よ」など能力を否定したりする言葉も子どもが自信をなくし、自己肯定感が低下したり何事にも消極的になってしまうなど本来の子ども達の力を閉じ込めてしまう危険が。

言ってあげたいワード

「どんな○○のことも大好きだよ」

「それをするとお母さんもすごく悲しい気持ちになるよ」

「その行動は良くなかったね」「でもあなたなら次はきっと直せるよ」

まだまだ未熟な子ども達は時には間違えた行動を起こし、誰かを傷つけてしまったり危険な思いをしてしまうこともあるでしょう。そんな時には存在自体を否定したり拒絶するのではなく、たしかにいけないことはあったけれども注意しているのは“○○のことが大切だから”という気持ちをきちんと親の言葉で伝えてあげましょう。

もちろん、何がいけなかったのかを伝えることは大切ですが、それをしたことで相手や親自身がどのような気持ちになるのか。怒りではなく心配・不安・悲しみという気持ちがあることを伝えることもよいでしょう。

また、どうせできないと決め付けずに、次を期待できるような言葉かけもフォローに大事。まだまだ成長途中の子ども達にはいくらでも成長する機会が待っています。

子どもに言ってはいけない言葉②~第三者と比較して非難~

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兄弟がいる家庭や、仲良しの友達・ライバルがいる子どもについつい言ってしまいがちなのが他人と比べて非難すること。子ども達は自分自身でも誰かと比べて劣等感をいただいたりライバル心から頑張ろうとするパワーがでてくることがあります。

それを親から言われてしまうと「やっぱりお母さんお父さんもそう思うっているんだ」「どうせ私はお姉ちゃんよりできない子なんだ」「いくら頑張ってもライバルに勝てないからあきらめよう」などと深く落ち込み自己嫌悪に陥ることも。

言ってはいけないワード

「お兄ちゃん(お姉ちゃん)はもっとできたわよ」

「○○には勝てないね」

「あなたより妹(弟)の方が優秀よ」

「あなたには期待していない」

上記のように兄弟や姉妹と比べて優劣をつけるような言葉はいってはいけません。子どもの成長過程においてついつい上の子の時と比べてしまうこともありますが、それは親の心の中だけにとどめて本人たちに伝えるのはNGです。

言ってあげたいワード

「○○にとってお姉ちゃんは憧れなんだね」

「こんなときはお兄ちゃんもこんな風にして頑張ってたよ」

子ども達も大きくなるにつれて自然と兄弟姉妹のことを意識したりライバルのように思っている部分があります。お互いを認め合い支え合って生きていけるような良い兄弟関係を築いていけるように親はサポートしていきましょう。

「この前よりも上手になっているね」

「前よりもこんなことができるようになったんだね」

兄弟や第三者と比較して否定するのではなく、過去の子ども自身と比べてできるようになったこと・成長したことはどんどん褒めてあげましょう。

比較するなら過去の子ども自身と。今できないことを責めるのではなくできるようになったことを認めてあげることも大切です。

元保育士ママ

誰かと比較して褒めるなら親が子どもの頃の様子を会話に出すのもおすすめ。
「お母さんはこんなにできなかったよ」「ママよりもすごいよー!」など落とす対象を自分自身にすれば誰も傷つけませんね。

子どもに言ってはいけない言葉③~恐怖心を与え脅す~

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子どもに対して威圧的な態度をとったり、恐怖心をあおるような言葉がけもNG。また、命令形で「~しなさい」「やめなさい」などすべての行動に対して親が指示するような言い方を続けると子ども自身が指示待ちの子になってしまい能動的に考え行動できなくなってしまう恐れもあります。

言ってはいけないワード

「○○するとおばけがくるよ」

「いいかげんにしないとぶつよ」

「早くしなさい」

「どうしてできないの?」

子どもの行動にたいして何かいけないことをしたら鬼がくるよ・おばけがでるよなどなどのいい方をしておどしたり、叩くよ・ぶつよ・家を出すよなどの脅しや虐待につながるような言葉もいってはいけません。

また、行動を急かせたいときにとにかく「早くしなさい」と言い続けるのもよくありません。なぜ急がなければいけないのかを理解させることが大切です。勉強などが苦手な場合に「どうしてできないの?」などと強く非難すると子どもの自尊心が傷つき自己肯定感も低下してしまいます。

言ってあげたいワード

「○○が終わったら早く遊びにいけるね」

「どこが難しかったかな?」

「ゆっくりでいいから頑張ってみよう」

「急いでくれて助かったよ。ありがとう」

宿題をなかなかやらない時や約束したことをやらない時には、罰を与えるのではなくそれを早く頑張れたらどういうメリットがあるのかを伝える方が子どものやる気を引き出せます。早く終わったから今日は沢山公園で遊べるね。みんなでゲームでもしようかなど期待感を持たせられる言葉がけにチェンジするとよいでしょう。

時間がたっぷりある時には焦らせることなくゆっくりでも自分の力で取り組めるように見守ってあげることも大切です。

また、親の都合などで急がせてしまう時には頑張ってくれて助かったよという気持ちや感謝を伝えることも忘れずに。

親が子どもにひどいことを言ってしまったら?

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ついつい子どもにひどいことを言ってしまった。また今日も怒鳴ってしまった。など子どもが寝た後に反省する毎日をすごしている親もいるのではないでしょうか。親だってただの人間ですから、時には人を傷つけてしまったり失敗してしまうこともあるかと思います。

肝心なのは、その失敗を繰り返さないこと。子どもの笑顔のために、何をすべきか考えて次から少しずつでも親自身がかわっていけるようにしていきましょう。

言い過ぎてしまったことへの謝罪を

感情のまま子どもへきつくあたってしまったり、よくない言葉を投げかけてしまった場合は親も非を認めて素直に謝ることが大切です。

「さっきはごめんね。お母さん言い過ぎちゃったよね」「あんな言い方したら悲しかったよね。ごめんね」と子どもへきちんと伝えてみましょう。

思い悩んだらひとりで抱え込まず相談を

育児のストレスや家庭内・仕事への悩みから子どもへの態度がきつくなってしまっているなどの場合は、一人で抱え込まずに専門家やカウンセラーなどに相談してみるのもよいでしょう。

一人で解決しようとせず是非周囲の人を頼ってみてください。これ以上子どもを傷つけず自分を苦しめないためにも甘えることも大切です。

子どもの可愛い姿を思い浮かべて

イヤイヤ期や反抗期の子どもに対してイライラしてしまっているなら、問題行動だけでなく日ごろの何気ない可愛い子どもの姿を思い浮かべてください。

そしてかっとなってしまいそうなときには一回深呼吸を。子どもにとってどうやって伝えたらよいのか一呼吸おいて言葉を頭の中で一度言ってみてから話すようにしましょう。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

6歳と11歳の娘の育児真っ最中のママライターです。結婚前は保育士として私立保育園で約3年間勤務経験あり。保育士目線と母親目線で子育ての悩みに寄り添えるような記事を書いていきたいと思っています!

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