4歳、3歳年子の男の子を育てている、ママ管理栄養士ライターの辻尾麻里奈です。今回は九州の宮崎県が発祥の地とされている「チキン南蛮タルタルソース」のレシピをご紹介します! 揚げ物が苦手な方でも簡単に作ることのできる「揚げ焼き」で作っています。料理初心者さんでもチャレンジできる手軽さですので、ぜひご覧ください。
「チキン南蛮タルタルソース」とは?
九州といえば、水炊きや鶏飯、がめ煮など鶏肉を使った郷土料理が多いですよね。中でも養鶏が盛んな宮崎県うまれの郷土料理である「チキン南蛮」は唐揚げと違い、衣に卵を使っているのが特徴です。
「南蛮」とは何なのでしょうか? 日本・中国・ポルトガル・スペインなどが九州を拠点として南蛮貿易を行っていました。その時にヨーロッパから中国・東南アジアを通って日本に入ってきた色々な国の要素が入った料理を南蛮料理というそうです。有名なのは甘酢に小魚を漬ける南蛮漬けもありますね。
チキンに南蛮タレをあえるだけでも美味しいのに、とある料理店がタルタルソースをかけて提供したのが広まって、チキン南蛮といえばタルタルソースをかける! という今のスタイルが定着したようです。ピッタリな組み合わせですね。
「揚げ焼き」で簡単に!
チキン南蛮タルタルソースという料理は、チキンを揚げる→ 南蛮タレにあえる→ タルタルソースをかける、という工程が多く、作るのが大変な料理のイメージがありますよね。
揚げ物は、準備も後片付けも手間がかかるのですが、揚げ焼きにすることで簡単に作ることができます。揚げ焼きの方法は、少量の油で焼くように揚げることです。コツとしては、揚げ物と違い油が少なく火が通りにくいので、「具材を薄く」すると上手に作ることができます。
後片付けも、フライパンをキッチンペーパー2~3枚を使い、汚れをふき取ってしまえば普通の洗い物と同じで済みます。
チキン南蛮タルタルソースの作り方
【材料】2人分
鶏むね肉……1枚(300g程度)
塩コショウ……少々
卵……1個
薄力粉……大さじ2
サラダ油……大さじ3
【南蛮タレの材料】
砂糖……大さじ1
醬油……大さじ1
酢……大さじ1.5
【タルタルソースの材料】
卵……1個
玉ねぎ……1/2個
マヨネーズ……大さじ2
乾燥パセリ……少々
【作り方】
1.タルタルソースの用意をする。
ゆで卵を1個作る。小鍋に卵を入れ、卵が隠れるくらいの水を入れて火にかける。ポコポコと沸騰したら、8分茹でたら取り出し冷水で冷やす。
※半熟のゆで卵だと、タルタルソースが水っぽくなってしまう可能性があるので、今回は卵が固まる程度に仕上げます
その間に玉ねぎをみじん切りにし、辛みをとるため水につけておく。
※辛みが苦手な方は、水を何回か取り替えましょう
2.ゆで卵をフォークでつぶし、マヨネーズ、乾燥パセリ、水気をきった玉ねぎとよく混ぜる。
3.チキン南蛮を作る。鶏むね肉は皮を取り除き、厚さ半分になるよう開くように切り、塩コショウをしておく。
4.卵、薄力粉をよく混ぜて衣を作る。鶏むね肉をよく絡める。
5.フライパンにサラダ油を入れて、鶏むね肉を揚げ焼きにする。片面4分、ひっくり返して4分火を通す。
6.取り出しておく。
7.南蛮タレを作る。フライパンに砂糖、醤油、酢を入れて火にかける。砂糖が溶けたらチキンを入れて火にかけたまま、水分がなくなるまでチキン両面にタレを絡める。
8.チキン南蛮を食べやすい大きさに切り、タルタルソースをかけて盛り付けたら完成です。
むね肉ともも肉の選び方
今回は、揚げ焼きで調理するために、半分に開きやすいむね肉を使用しましたが、鶏もも肉でも美味しく作ることが出来ます。それぞれの選び方・調理のポイントを紹介します。
むね肉
・安く購入可能なので節約したい人におすすめ!
・脂身が少なく、薄く切りやすいので料理苦手な人も扱いやすく、もも肉に比べてヘルシー。
脂身が少ない分パサつきやすいですが、気になる人は、むね肉を開いてから、分量外の砂糖(量は鶏むね肉1枚に対して小さじ半分程度)を両面にもみ込んで5分ほどおいてから、衣をつけて調理しましょう。砂糖には保水性があるので、水分が抜けてパサつくのをおさえます。
もも肉
・むね肉に比べると、少々値段は上がりますが、その分旨みたっぷり、ジューシーな仕上がり!
チキン南蛮を作る際は、皮を取り除いたり、厚さを半分に切るのが難しいかもしれません。そのため、もも肉で作る場合は、一口大に切って唐揚げのように作ると、火の通りが早くなります。
それぞれに良さがありますね。お好きな種類で作ったり、両方食べ比べて自分の好きなチキン南蛮タルタルソースを見つけるのもいいですね。
おわりに
今回は九州の郷土料理、「チキン南蛮タルタルソース」のレシピをご紹介しました。揚げ焼きであれば、用意する油も少なく簡単に作れます! チキンの生焼けが心配な人も、南蛮タレを絡めるときに、再加熱するので安心! ぜひチャレンジしてみて下さいね。
(ファンファン福岡公式ライター/ママ管理栄養士ライター 辻尾麻里奈)