夫の同僚家族と、子どもを交えて外食へ出かけた私たち。もちろん、お会計は自分の家族の分だけ払うものだと思っていました。しかし、レジに行くとありえない行動に出た夫婦。思わずドン引きしてしまい、怒りも収まらず…。
無神経な家族にイヤな予感…
夫には、仲の良い同僚の男性Aさんがいます。Aさんの小学生の子どもとうちの息子は同い年で、夫とAさんは意気投合していました。
ある日、Aさんが夫に
「今度、家族連れで家に遊びに行ってもいい?」と聞いてきたそう。夫は快諾したそうですが、Aさん家族に会ったことのない私は乗り気ではありません。しかし夫は
「子どもも同い年だし、家族ぐるみで仲良くなれるよ!」と、呼ぶ気満々の様子。そんな夫を見て、渋々了承しました。
そして、Aさん家族がわが家にきた当日。玄関で出迎えると、Aさん家族が
「こんにちは!」と、手ぶらであがってきたのです。手土産を期待していたわけではないものの、なんだかAさん家族にモヤッとした瞬間でした。
「外食作戦」で家を追い出した私
終始大声でテンション高めのAさん家族、そしてわが家のお菓子をドカ食いする子ども…。苛立ちを抑えつつ私が愛想笑いをしていると、なんとAさん夫婦は
「ここが寝室なの?」と、家中の部屋をチェックし始めたのです!
子どもはお菓子を食べ歩き、床にポロポロとこぼす始末。夫と息子は、楽しそうに話しているだけ…。苛立ちが爆発した私は
「外食に行きませんか!?」と、家を追い出すことを提案。みんなが賛成したので、少しお高めのレストランへ出かけました。
お店では隣同士で別々のテーブルに案内されたので、家族3人でテーブルに座りました。ホッとしたのも束の間、Aさんの子どもが
「〇〇君(息子)と一緒に座る!」と怒り出したのです。すると夫が
「こっちで一緒に食べよう!」と、Aさんの子どもを私たちのテーブルに呼びました。
Aさん夫婦は
「いいの? 申し訳ないわ~」と言うので、私は深く考えず
「大丈夫ですよ」と返答。この言葉が、大きな間違いだったとは思いもせず…。
まさか… 子どものお会計を押し付け!?
それぞれのテーブルに会計用紙があったので、各自お会計を済まそうとなりました。しかし、ふとよぎったのが「Aさんの子どもの分は誰が払うの?」ということ。Aさんの子どもは「シェフのランチコース」を注文し、私たちのテーブルのお会計に含まれています。
もちろん、Aさん夫婦が子どもの分を払うと思っていた私。しかし、私たちのお会計の番になっても「払います」という言葉はなく…。「店を出たら払ってくれるはず」そう言い聞かせ店を出ると、Aさん夫婦から
「ごめんね~ うちの子の分も払ってもらって!」と耳を疑う一言が!
そういえば、Aさんのお子さんをこちらのテーブルに呼んだとき、Aさん夫婦は
「いいの? 申し訳ないわ~」と言っていました。
私は深く考えずにOKをしたのですが、よくよく考えると「うちの子の分も払ってくれるのね?」という意味だったに違いありません。お店を出てお開きとなり、最高の笑顔で帰っていったAさん家族。私は、呆然と立ち尽くすだけ…。
帰りの車内でふと我に返り、怒り爆発の私。
「ねぇ! Aさん夫婦がお子さんの分を払ってくれなかったんだけど!」と夫に言うと、
「そうだったの? まぁイイじゃん」と、まったく気にもせず呑気な様子。
その後もAさんは夫に「家族で遊ぼう」とお誘いをしたようですが、非常識なAさん家族にドン引きの私は「もう二度と関わらない」と決めています。
(ファンファン福岡公式ライター/餅キナコ)