夫は夜型人間。週末は昼夜逆転する生活を長年続けており、子どもが生まれてからもこの習慣が抜けずにいました。午前中から外出する日もマイペースに行動する夫に、私は不満爆発! そして夫は意外な人物からも喝を入れられたのでした…。
夫の週末の過ごし方
週末、夫はその日の気分で翌日分の洗濯やお皿の片づけなどの家事を1時間ほどした後、撮り溜めた録画や音楽の鑑賞を楽しみ、就寝時刻は明け方4時~5時頃です。一方、4歳と2歳の子どもがいるので私は21時台に就寝、6時前に起床します。
「子どもたちの声が響いてよく眠れなかった」と言いながら昼前に起きる夫に
「だったらもっと早く寝て子どもたちに生活リズムを合わせてよ」と伝えると
「家事もしてるのに…」と不満気に言われます。
「残ってる家事は翌朝にやる。それよりも起きる時間を早めて子どもたちを公園に連れて行ってほしい」と伝えると
「分かった」と返事をし、直後の週末は2時間ほど就寝時間が早まりますが、1カ月もしないうちに元どおりになるのを繰り返していました。
約束当日の朝
ある週末、他の地方に住む弟家族と実家で会うことになりました。当日の待ち合わせ時間が11時に決まり、夫にも伝えていたのですが…。
当日の朝4時にふと目覚めると、リビングの明かりがまだ点いています。リビングのドアを開けると、ヘッドフォンを着けてテレビを観ている夫の姿が。
「午前中から出かけるのにまだ起きてるの?」と私が言うと
「もう寝るから大丈夫」と言い、夫は15分後に就寝しました。
私は洗濯機をまわして二度寝に入り、6時に子どもたちと起床。朝ごはんを準備して食べさせ、洗濯物を干し終えると時刻は9時前です。
実家まで車で1時間強かかるので、10時前には家を出発しなければならないのですが、夫は就寝中。子どもたちと大声で呼んだり身体をゆすったりしますが、
夫は眠そうに
「うん…」と返事するのみで起き上がる気配はありません。子どもたちに起こされ続けた夫がようやくリビングに来たのは、9時半過ぎでした。
出発時間が迫るなか慌てて準備するかと思いきや…。私がお皿を片付けたり子どもを着替えさせたりとバタバタしているそばで、なんと夫はスマホでYouTubeを観ながらのんびりと朝食をとり始めたのです!
「もう出発しないといけないんだけど!」と私が怒り気味に言うと、夫は不満気な顔をしながら急いで朝食をすませて支度を始めました。
夫に喝を入れたのは…
実家へ向かう車中は険悪な雰囲気。
「何回も起こすの大変なんだからもっと早く寝て! 出発時間が迫ってるときは急いで支度して!」という私に対して
「言い方がキツイ、なんでそんなに怒られないといけないのか分からない」と言い返す夫。
4歳の娘から
「ケンカしないで!」と怒られてしまい、言い合いは止めるも怒りは継続中で、実家に到着するまで夫と一切口をききませんでした。
実家には20分遅れて到着し、挨拶と遅刻したことを謝り終えると昼食が始まり… 近況報告などをしているうちに、夫も私も気持ちが落ち着いてきました。
昼食後の団らん中に、おしゃべりな夫が今朝の出来事を話し始めると
「えっ!」と驚きの声を上げたのは弟の妻、Aさん。夫、弟、Aさんは同い年でお互い気を遣わない関係です。
サバサバした性格のAさんは
「4時! しかも自分だけのんびり朝ごはん食べてるなんて…。お義兄さんそれはダメですよ!」とキッパリ言います。
Aさんはさらに
「私が同じことされたらもっとひどいこと言うし、言うだけじゃ済まないかも!」と追い打ち。
「Aさんの言うとおり! こっちは迷惑してるんだよ」と私がAさんに賛同すると、2人から指摘された夫は弱腰になり、ようやく反省し始めます。Aさんが夫に意見するのはよくある光景で、いつものやり取りにみんなが笑っているなか、私は晴れやかな気持ちで聞いていたのです。
帰宅後、謝罪する夫に
「次は何度も起こさないし、時間になったら先に出発する!」と伝えると、素直に
「分かった」と返事が。外出前日は2時までに就寝するよう改心した夫は、アラームのみで起き、自分の支度を終えると子どもたちの準備も手伝うようになりました。数カ月経った今も継続中なので、Aさんにとても感謝しています。
(ファンファン福岡公式ライター/坂 真琴)