娘の友達に誘われたアイススケート。「私のママが、誰か大人がもう1人来てくれたら行っていいって」と言うので一緒に行くことにした私でしたが、その友達のママさんが当日来ないというハプニングが…。
忘れもしない数年前の冬の日
三が日がバタバタと終わり、私のお正月休みはあと2日。
できればどこにも行かずにゆっくり過ごしたかったけど、私は早起きしてお弁当を作り、4年生の娘と近所の公園に向かいました。 なぜなら娘の友達と約束をしていたから。
冬休みに入るちょっと前に、娘の友達Aちゃんが、
「私のママが、誰か大人がもう1人付いてきてくれるなら、一緒にアイススケートに連れてってくれるって」と言ってきたので、私が行くことにしたのです。
いつも仕事ばっかりで、娘とも、その友達とも遊べないから、貴重なお正月休みの1日くらい犠牲にしようと思ったのです。それにあいさつくらいしかしたことがなかったAちゃんのママさんとも、ゆっくりお話してみたいとも思ってました。 Aちゃんは娘の他に2人友達を誘い、待ち合わせの時間や持ち物など細かく書いた『しおり』まで作ってみんなに配っていました。
「8時半に公園集合! お弁当持ってくること」と書かれたしおりを見て「おいおい、もうちょっとゆっくり寝かせてくれよ~」と思ったけれど、言いだしっぺに仕切る権利はあるもんね、とAちゃんの指示に従いました。
ところが…! 待ち合わせ場所に現れたのは、私と娘と、小4女子が3人のみ。Aちゃんのママが来ないのです。
その前の夜に「明日よろしくお願いします」とLINE(ライン)を送ったら「こちらこそ楽しみにしています」って返信が来ていたのに!
ウソをついたのは誰?
完全に遠足気分ではしゃいでるAちゃんに
「ママは?」と聞きました。 Aちゃんは慌てて目をそらせてモゴモゴと答えました。
「えっと、あの… 仕事で来られないって…」
え? Aちゃんのママ、仕事してないのに? どういうことでしょうか。
「Aちゃんあのね、おばちゃんはAちゃんのママが来るって聞いたからオッケーしたんだけど?」
「……」
「アイススケートって危ないの知ってる? 頭を打ったら死ぬかもしれないのよ?」
「……」
「初めからママが来ないことが決まってたの? それならおばちゃんに連れて行ってって頼むべきじゃない?」
「……」
Aちゃんは私を見ようとしないし、何を言っても返事もしません。私のイライラは募る一方。Aちゃんがウソをついたのか、Aちゃんママがウソをつかせたのか。どちらにしても、これからどうするべきか悩みました。
大人は私1人と分かっていたら、こんなに子どもの人数を増やさなかったのに…。 私だってスケートがうまいわけでもなく、自分の娘を見るだけで精いっぱいなのに…。 友達4人で行きたいなら映画とかにしようって計画変更させていたのに…。他の友達2人のママさんとは面識もないし、連絡先も分からないのに…。
とりあえずAちゃんママに
「一緒に行ってくれると思ってました」とラインを送りました。すると
「そうなんですか? そんなに大変なら後から行きましょうか?」という返信が!
その人を見下したような返信、そしてやっぱり来られたんじゃないか…。怒りを通り越してドン引きしてしまった私は
「結構です」とお断りし、結局1人で4人の子どもを連れてアイススケートに行きました。
だってもうAちゃんママとにこやかに談笑などできる気がしなかったんですもの。
そして私はAちゃんママに対するモヤモヤと、子どもたちを無事に連れ帰らなければいけないプレッシャー、それに数年ぶりのアイススケートによる肉体的ダメージに、身も心もボロボロに。
さらにスケート場でインフルエンザまでもらって帰り、仕事始め早々しばらく寝込む羽目になったのでした。
(ファンファン福岡一般ライター)