6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。
大勢の子どもが同じもの、もしくは似たようなものを使う園や学校での生活の際には、記名が欠かせません。名前の書き方、きれいに書く方法に迷うアイテムの1つが上履きです。
今回は、上履きにきれいに名前を書く方法を紹介します。記名する場所や方法の工夫にも触れていますので、参考になれば幸いです。
上履きの名前を書くときに起こりやすい問題
素材がふにゃっとしてしまったり、ペン先が止まってしまったりして、「上履きにうまく名前が書けない」という保護者も、少なくないのではないでしょうか(私はうまく書けません!)。上履きの名前を書くときに起こりやすい問題は、大きく3つです。
・にじみ:布製の上履きに名前を書く際には字がにじみやすい。にじまずに書けても、洗濯によってにじむこともある
・字が曲がる:上履きは柔らかく凹凸もあるので、安定しなくて字が曲がりやすい
・名前が消えてしまう:上履きを洗った際に、せっかく書いた名前が消えてしまう
ペンで手書きするのは費用負担も少なく思い立ったらすぐにできますが、慣れていないと字がにじんだり曲がったりしてしまいます。また、洗うと名前が落ち、何度も書き直さなければいけないこともあります。
上履きの名前はどこに書く?うまく手書きするコツとおしゃれに見せるアイデアを紹介(https://www.bellemaison.jp/cpg/column/tm004/clm0152/clm0152.html)
上履きの名前をきれいに書く方法
上履きの名前は子ども自身はもちろん、お友だちや先生たちの目にも触れるものなので、「できるだけきれいに書いてあげたい」と思うのではないでしょうか。手書きで名前を書く場合、きれいに仕上げる4つの方法を紹介します。
布部分を湿らせる
油性ペンを使って名前を書く場合、名前を書く部分の布を湿らせるとにじみにくくなります。油性ペンはその名の通り「油分」を含んでいるので、水で湿らせたところにはしみこみにくいからです。
ヘアスプレーをかける
名前を書きたいところに、あらかじめヘアスプレーをかけておくのもおすすめです。上履きの布をヘアスプレーでコーティングすれば、布にペンのインクがしみません。ヘアスプレーを使う場合は、しっかり乾かしてから名前を書くようにしましょう。
布用のペンを使う
通常の油性ペン(ネームぺン)ではなく、布用のペンを使うのもよいでしょう。布専用のペンは布ににじみにくく、また水にも強いので洗っても名前が消えにくいのが特徴です。上履きだけでなく、さまざまな布類に使えるペンなので、家庭に1本あると幅広いシーンで活用できます。
書いた名前をコーティングするのもおすすめ
書いた名前がよく消えてしまう場合は、コーティングで保護すると消えにくくなります。デコパージュ液などで名前部分をコーティングして摩擦から守れば、何度も名前を書き直す手間が省けます。
名前は上履きのどの部分に書く?
上履きに名前を書く際には「名前をうまく書く方法」に加え、「どこに名前を書くか」も、悩む人が多くいます。ここからは、名前を書くのに最適な場所を解説します。
園や学校の指定があれば従う
入園・入学前には説明会を行うケースが多く、その際に持ち物についても説明があります。園や学校で決められた記名場所があれば、そこに名前を書きましょう。口頭での説明がなかった場合も、入園・入学の説明資料は見直すことをおすすめします。
基本は「かかと」と「つま先」
「Benesse」の保護者アンケートによると、上履きには「かかと」と「つま先(または甲の部分)」に名前を書く人が多いようです。
靴箱には、つま先が奥になるように靴や上履きを入れるのが基本なので、後ろから見えるようにかかと部分に名前を書く人は多いです。また、トイレをはじめ、上履きを脱ぐシチュエーションの際には、上から見て自分のものだとわかったほうがよいので、つま先側にも書くという意見も多くありました。
迷ったら後ろと前の両方に書いておけば、問題ないでしょう。
ゴム部分に書くのも◎
バレーシューズタイプの上履きなら、つま先側ではなく足の甲にかかるゴム部分に書くのもおすすめです。ただしビニール製のバレーシューズも、ゴム部分は布製なので書きにくいと感じるかもしれません。
わが家はバレーシューズタイプの上履きなので、ゴム部分とかかと部分に名前を書いています。「両足にフルネームで書くとよい」という意見もありますが、ひらがなで書くとやや長いので、「左足に苗字」「右足に名前」というスタイルです。
中敷きにも書いたほうがよい?
前述の「Benesse」の調査では、中敷きに名前を書いている人は全体の3%でした。履いてしまえば中敷きは見えませんし、靴下と擦れて消えやすいので、指定がない限りは書く必要はないといえます。
ただし、未就学児の場合はまだ靴の左右がわからないこともあるので、中敷きを活用するのもおすすめです。半分ずつイラストを描いて、ぴったりくっつくのが正しい履き方だと教えると、子どもも靴を間違えずに履けるようになります。
側面への記名も、割合は低いのでなくても問題ありませんが、こちらも「内側にマーク」など、工夫によっては左右の確認に活用できるので参考にしてください。
上履きの名前はどこに書けばいいの?おすすめの書き方とにじまない方法をご紹介!(https://benesse.jp/kosodate/202104/20210403-1.html)
手書き以外にも!上履きにかわいく名前をつける方法
上履きの名前は手書きでなければいけない、というわけではないので、うまく書けない場合は便利なアイテムを使うのもよいといえます。失敗しないでかわいく名前をつけるためには、どのような方法があるのでしょうか。
名前シール
名前シールは貼るだけなので手軽に、そしてきれいに名前がつけられます。シールのラインナップも豊富なので、子どもが好きなマークや動物のものを購入するとよいでしょう。上履きにつけるなら、防水・はっ水でアイロンなしで貼れるものがおすすめです。経年劣化ではがれるのがやや難点ですが、新しいシールを貼り直せばまたきれいに記名できます。
名前スタンプ
押すだけで記名できる名前スタンプも、上履きにきれいに名前をつけるのに活用できます。名前スタンプはインクの種類によって、布や紙、プラスチックなどさまざまな場所に使え、大量の記名にも重宝します。上履きは立体的なので押すのにコツがいりますが、繰り返し使えるのでおすすめです。
上履きタグ
かかと部分につける上履きタグは、名前がわかるだけでなくかわいらしさや個性的な上履きを容易に実現可能です。ひらがなが読めない子どもも、タグの色やデザインで自分の上履きをすぐに認識できます。しかし、誤飲などの事故の恐れもあり、園や学校によっては禁止となっていることもあるので、使いたい場合は事前に確認しましょう。
カラーペンを使う
お名前シールやスタンプ、タグなどは便利ですが、費用面の負担が大きくなります。費用をできるだけ抑えてかわいく名前をつけたいなら、カラーペンを使うのも1つの方法です。布用のカラーペンも種類が豊富なので、好みの色や目立つ色を使うとよいでしょう。いろいろなカラーペンでデコレーションするのもおすすめです。
子どもがわかりやすい「上履きの名前書き」のコツを紹介(https://www.hoikunohikidashi.jp/?p=16765309)
上履きの名前は2ヵ所に書くのがおすすめ!きれいに名前をつける工夫も試してみよう
上履きの名前は、かかととつま先(甲)部分の2ヵ所に書くのが基本です。園や学校のルールの範囲内で、名前を書く場所や方法を工夫し、子どもにわかりやすく、そして楽しく履ける上履きに仕上げましょう。