福岡市地下鉄で行く! 秋を先取りSPOT~ファンファン調査隊~

 福岡市地下鉄沿線にあるおすすめスポットを紹介するシリーズ。今回は秋を先取りできる「読書」「芸術」「運動」「収穫」のジャンルで調査しました♪

目次

《空港線/西新駅》9組の店主が手がける古書店 自主制作本や雑貨も並ぶhold a join MOOK

店内には古書、雑貨のほか映画のチラシなども置かれています

 「hold a join MOOK」は、9組が共同で経営するこぢんまりとした古書店です。今年でオープン8年。バー「bygones(ビゴネス)」のオーナーを発起人に、本、映画、音楽好きの同店常連客9組が集まって開店しました。

各自相談なしに並べているのに、ラインアップがかぶらないというから不思議

 それぞれが店主であり、店員でもあります。本業は会社員、デザイナー、イラストレーターなどさまざま。店内に担当の棚を割り振り、それぞれが面白いと思う古本を置いています。

開店当初から続く「リレー小説」のノートもありました

 店主の一人、K・Kさんの棚には料理、映画、“不良もの”などが並んでいました。「それぞれが別の仕事を持っているからこそできる、自由度が高いお店です。いろんな方の居場所になれば」とK・Kさん。

中身が分からない「BLIND DATE BOOKS」が人気。下の棚にはレコードも

 「BLIND DATE BOOKS(ブラインド デート ブックス)」という中身が分からない書籍もありました。袋に貼られた手書きメモを頼りに選んでみてください。思いがけない出会いが楽しめそうです。

怪しく、怖く、面白い漫画「昔むかし怪し」(津川智宏著)といった古書以外が並ぶコーナーも

 取り扱い店舗が限られる自主制作の書籍も並んでいます。イチオシは「ネムリインターチェンジ」(津川智宏著)。眼帯の娘・ネムリのいるコーヒーと古本に囲まれたインターチェンジ。そこにやってくる人の悲喜こもごもを描く“エモい”漫画です。

(上から)コラージュ作家「Ponida List(ポニダリスト)」さんのカード。「ナースキャップ保存会・看護学生なぎちゃん」さんのイラスト画集とステッカー

 レターセットなどの雑貨、トートバッグ、アクセサリーも並んでいます。レコードやCDもありました。掘り出し物が見つかるかもしれません。

 店内は立ち読み、座り読み自由。家族連れ、カップル、おひとりさまなど老若男女が来店します。

西新・中西商店街から「おもしろ21通り」に入って進むと見えてくる街灯が目印

 営業中はランドマークのすてきな街灯に明かりがともります。

8周年を記念し、津川智宏さんがつくったショップカード。8周年を表す8匹の猫と街灯がデザイン

hold a join MOOK

住所 福岡市早良区西新5-6-5 楢木コーポ1階奥
営業 土、日曜 12:00~17:00(前後あり)※営業は要確認
アクセス 空港線「西新駅」より徒歩約5分

《空港線/大濠公園駅》オリジナルケーキ作りに夢中 おしゃれな体験型アートカフェArty Cafe

かわいらしい色遣いの店内。アーティストの絵画や雑貨も並びます

 2024年7月に福岡市中央区警固から移転オープンした体験型のアートカフェです。

「Paint cake」のセット

 人気はケーキに絵が描ける「Paint cake」(1,320円)。4色のクリームを混ぜて好きな色に調整しながら、白いチーズケーキとお皿をペインティングします♪ 

  描き始めると無心になって没頭できますよ。自分だけのオリジナルケーキの味は特別。ふんわり食感でさっぱりとした味わいでした。

編集部員がファンファン福岡のキャラクター「ピーチョ」を描きました

 ココア、ミルクティー、カフェラテ、コーヒーに絵が描ける「Arty drink」(1,100円)もあります。

「ぷかぷかDONUT」

 体験アート以外にも魅力的なメニューが並びます。ドーナツをホワイトチョコでコーティングした「ぷかぷかDONUT」(620円)が目を引きました。

「Pom cake」(950円)

 かわいらしいクッキーやクロッフル、ケーキもそろっています。

(左から)「Pinklemonade」と「Banana shake」

 濃厚ながらも、ふわふわで滑らかな口当たりの「Banana shake」(700円)、爽やかですっきり飲める「Pinklemonade」(750円)もおすすめです。

GINGAさんの作品「From the new world」

 店内には福岡県出身の自閉症スペクトラムアーティスト・GINGAさんの作品などが展示されています。GINGAさんは鉛筆画やデジタルアートなどで独特の世界観を表現。

 「新しい世界」をテーマにした「From the new world」には海に沈んだ東京で優雅に泳ぐクジラやキリンが描かれていました。緻密なタッチを間近で観賞してみてください。ほかにもハンディーキャップアーティストの作品が多数あります。

趣ある長屋の一角におしゃれな店構え。1階と2階があります

 福岡市地下鉄・大濠公園駅から近いこともあって、海外の観光客の来店も多いそうです。

Arty Cafe

住所 福岡市中央区荒戸2-1-11
営業 10:00~19:00
アクセス 空港線「大濠公園駅」より徒歩約4分

《空港線/唐人町駅》8エリアで跳んだりはねたり 子どもも大人も一緒に遊べる【ニンジャ☆パーク 福岡ももち店】

「MARK IS 福岡ももち」3階に2024年6月オープン

 今年6月、全国13店舗目として福岡県内に初オープン。筋肉番付、SASUKE、マッスルミュージカル、マッスルパークなどを生み出したチームがプロデュースする話題のスポーツアミューズメントパークです。

 ビジター会員(90分プラン、フリープラン)もしくは月額会員に登録して利用できます。 

 店内には子どもも大人も一緒に遊べる8つのエリアが広がります。

トランポリン。どこまで高く跳べる?

トランポリン
 専用の靴下を履いて遊びます。印が貼られたトランポリンの真ん中に着地するとうまく跳ぶことができます。宙返りなどの回転技は禁止です。

ふわふわニンジャスロン。カラフルで気分も上がる!

ふわふわニンジャスロン
 空気が入ったやわらかい素材でできたふわふわの遊具です。坂を上がったり、スポンジが詰まったプールエリアに飛び込んで足を取られたりしながら進みます。全長14mのコースをどれだけ速く駆け抜けられるか挑戦を!

キッズエリア。カラーボールの海にダイブ!

キッズエリア
 子どもが楽しく安全に遊べる空間にアスレチックコースを設置。スパイダーウォーク、うんてい、綱渡りをへて、滑り台を下りるとカラーボールが敷き詰められています。ボールに埋もれて楽しむ子どもが続出! 

ボルダリング。全身を使ってゴールを目指そう!

ボルダリング
 手をかける突起物の色によって難易度が変わります。一番難易度が高いのは赤色。スタートからゴールまで、同じ色をたどりながら登ります。

パルクール。どんな技ができる?

パルクール
 障害物を早く、格好よく、おしゃれに越えていきます。スタッフがいるときは簡単な技を教えてくれますよ。

そり立つ壁。何度もチャレンジ!

そり立つ壁
 脚力を使って一気に駆け上ります。どの高さまで届くか試してみましょう。

ニンジャスロン。大人も苦戦!

ニンジャスロン
 難易度はかなり高め。最後までクリアできる人はなかなかいないそうです。

跳び箱。何段まで跳べるかな?

跳び箱
 大人用の巨大跳び箱と子ども用の跳び箱があります。取材時は大人用10段、子ども用8段に設定されていました。

優しく子どもたちを見守る店長の明智孝大さん

 店長の明智孝大さんは、「外は暑いので涼しい店内で体を動かして、日頃のストレスを発散してください。楽しく遊びながら体力向上にもつながると思います! 周りに注意して安全に遊ぶことも忘れずに」と話していました。スタッフが声をかけながら見守ってくれるので、子どもたちも安心して楽しめます。

ニンジャ☆パーク 福岡ももち店

住所 福岡市中央区地行浜2-2-1 MARK IS 福岡ももち 3階
電話 092-834-4900
営業 10:00〜21:00 
※ビジターの最終受け付けは19:30
※月額会員は9月から受け付け再開
アクセス 空港線「唐人町駅」より徒歩約10分

《七隈線/橋本駅》里の暮らしを多彩に体験! キャンプ施設やカフェも◎かなたけの里公園

 “里の暮らし”をコンセプトにした公園。野菜作りや収穫などの農体験をはじめ、生き物や草花の観察なども体験できます。

 ブドウやクリ、ジャガイモ、タマネギといった四季折々の収穫体験や米作り、麦作り、うどん打ちなど複数回でみっちり体験できるコースもあります。ライフスタイルに合わせて難易度を選択できるのも魅力です。

 6月は田植え祭り、10月は収穫祭、1月にはほうけんぎょう(どんと焼き)などの大きなイベントもあります! 足を運んでみてください♪

体験イベント

生きものとぴょん!くらぶ
 平日の公園でのんびり自然を楽しむ親子教室です。生き物観察や草花あそび、自然の素材を使ったクラフトなど、毎月テーマを変えて実施します。

・日程 月1回(毎月第1火曜)10~12時
・参加費 1000円/組(親子4人まで)
・定員 8~20人
・申し込みは下記ホームーページから

クリの収穫体験
 8月末以降にHPや市政だよりで募集開始。

里山ボランティア
 毎月第4土曜日に活動。公園内の田畑や竹林の管理を手伝うボランティアを募集中です。

宿泊、カフェ、ショップ

 2022年、園内に泊まれる施設として「CO_YARD KANATAKE」がオープンしています。

 自然豊かな里山で収穫体験を楽しみ、採れたて野菜を味わいながらキャンプができるキャンプサイトや福岡市内のマヌコーヒーと共同運営のおいしいコーヒーが飲めるカフェ「manuastand(マヌア・スタンド)」も併設。

 コーヒーかす有機肥料を使い公園周辺の遊休農地でマヌコーヒーやボランティアと共に農作物を栽培。この野菜などを素材にしたオリジナルメニューを提供するなど、アップサイクル(捨てられてしまう資源に新たな価値を与える)な拠点としても注目されています。

 夏季は公園で採れたダイダイを使ったオリジナルメニュー(ダイダイシェイクやスカッシュ、かき氷など)もあります! 

かなたけの里公園

住所 福岡市西区金武1367
電話 092-811-5118
開園 4~9月 7:00~19:00、10~3月 8:00~18:00
アクセス 七隈駅「橋本駅」より西鉄バスで約12分

※お得な地下鉄の1日乗り放題乗車券提示で季節の体験料100円引き

秋を感じに、ぜひ地下鉄に乗っておでかけに繰り出してみてはいかがでしょうか。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

「ファンファン福岡/サブクリップ」(福岡都市圏内配布、福岡市地下鉄駅駅設置)紙面に掲載した話題、編集部員が突撃取材した話題などを紹介します!

目次