今や福博の秋の風物詩とも言える「博多・天神落語まつり」が11月1日（金）～4日（月・休）の4日間、福岡市のFFGホール（中央区）、西鉄ホール（同）、JR九州ホール（博多区）の3会場をはじめ、北九州市や鹿児島市で開催されます。2022年に死去した三遊亭円楽さんのプロデュースで2007年に始まり、今年で18回目。協会や流派を超えて東西の落語家が45人が集結し、今年は24公演が予定されています。恒例のプレイベント「秋まで待てない落語会」福岡公演（7月15日開催）では5年ぶりに一般公開記者会見が実施され、林家たい平さん、桂文珍さん、瀧川鯉昇さん、柳家三三さん、桂宮治さんが登壇。サービス精神たっぷりのくすぐりに会場は笑い声に包まれました。それぞれの声をお届けします。
45人の落語家が、それぞれの思いを胸に福岡・博多に集結！
「今年は伸び盛りの若手、女性落語家も面白い！」林家たい平さん
「昨年は“円楽師匠の生成AI”を使ってプログラムを作成しましたが、今年からは円楽師匠の思いを胸に、新しい会をつくっていくことにしました。面白くて勢いのある旬の落語家を見てほしいという基準でメンバーを決め、伸び盛りの若手もたくさん登場させます。そんな中には女性もいて、過去最多の5人います。座組みを決めるときも『円楽師匠は喜んでくれるだろうか』と考えながら。最高のプログラムが組めたと思います。この会を18年続けてこられたのは、落語家の気持ちもさることながら、円楽師匠が選んだ福岡という街の強い力、おいしい食があり熱いお客さまがいるから。それが僕らの支えになっていると思います」
「たくさんの落語家それぞれの個性が輝くまつり」桂文珍さん
「今年も（秋に）たくさんの芸人が博多にやって来ます。（落語まつりのポスターを見て）ちょうどこの数は都知事選と同じぐらいですかね（笑）。落語まつりではそれぞれの個性が輝きます。いろんな見どころがあると思いますので、ぜひお越しください」
「この落語まつりに参加すると若返るんです」瀧川鯉昇さん
「（落語まつりに）お世話になるたびに若返るようで、毎年楽しみにしています。骨をうずめるつもりでやらせていただいていますが、そういう約束をしている所は他にもありまますので、落語まつりは分骨ということで（笑）、よろしくお願いします。本年もまたさらに若返りたいと思います」
「全国の落語ファンが注目しているおまつり」桂宮治さん
「北海道から沖縄まで訪れる中で、九州以外の場所でも『今度の落語まつりはいつ？ 宮治さん出るの？』と聞かれます。このおまつりは、福岡だけでなく全国的に認知度が高くなったんだなと感じています」
「落語家もわいわい楽しんで高座にそれが表れている」柳家三三さん
「東西の落語家が一度に集まる落語まつりは、打ち上げも普段はなかなかない顔ぶれです。酒を飲んだり、わいわい話をしたりして皆が楽しそう。その楽しさがそのまま高座に持ち込まれると思います。『きょうの師匠、いつもより乗ってるな』という高座が毎年見られます。また盛り上がるのが大好きなお客さまだというのが舞台からもよく分かり、それが楽しみで来ています。今年も張り切ってまいります」
落語家として４人目の人間国宝に昨年認定された五街道雲助さんをはじめ、桂文枝さん、立川志の輔さん、柳家さん喬さんらベテランから旬の若手まで総勢45人が出演する落語まつりの詳細は、下記の公式サイトでチェックできます。各回のタイトルや落語家の組み合わせもお楽しみに♪
第18回三遊亭円楽名誉プロデュース 博多・天神落語まつり
日時：11月1日（金） 14：00／18：30
2日（土）～4日（月・休） 12：00／16：30
場所：FFGホール（福岡市中央区天神2-13-1 福岡銀行本店地下）
西鉄ホール（福岡市中央区天神2-11-3 ソラリアステージビル6階）
JR九州ホール（福岡市博多区博多駅中央街1-1 JR博多シティ9階）
2日…J:COM北九州芸術劇場 大ホール（北九州市小倉北区室町1-1-1-11）
3日…鹿児島県の川商ホール第2（鹿児島県民文化ホール）（鹿児島市与次郎2-3-1）
料金：各公演 全席指定6,000円（当日6,500円） ※税込み
★8月3日（土）10：00チケット発売開始
問い合わせ：キョードー西日本
電話：0570ｰ09-2424（日曜、祝日を除く11：00～15：00）
★小学1年生～中学3年生を最大400人招待するこども寄席（2日、福岡市・西鉄ホール）も。詳しくは下記公式サイト参照
