「ギフテッドチャイルド」という言葉を聞くと、早熟な才能や異常な成長が連想されがちですが、実際にはすべてのギフテッドチャイルドがその通りというわけではありません。今回はIQ145を持つ我が家の娘の意外な成長ストーリーをご紹介します。
ギフテッドチャイルドって?
「ギフテッドチャイルド」とは、一体どんな子どもたちなのでしょうか? アメリカでは、知能指数(IQ)が130以上の子どもがギフテッドとされていますが、最近ではIQだけでなく、ユニークな才能や創造力も含まれるようになっています。日本では、ギフテッドの定義が曖昧で、高IQや目立った才能を持つ子どもを指すことが多いですが、その認識は様々です。つまり、「ギフテッド」と一口に言っても、個々に違うというのが現実です。
周囲がどんどん発語する中、なかなか言葉がでない我が家の娘…
「ギフテッド」と聞くと、すぐにでも喋り始めるスーパー赤ちゃんを想像しがちですが、我が家の娘はそのイメージとは大きく異なります。IQ145と高いものの、彼女は「3歳頃までほぼ喋らなかった」「喋っても喃語(なんご)で意味不明だった」という赤ちゃんでした。周囲の子どもたちが「ママ」「パパ」と言い始める中、娘は「ブーブー」「アーアー」と、まるで異星人のよう。2歳頃の動画を見返しても、何を話しているのか全く理解できない状態でした。そんな姿に、「大丈夫かな?」と不安な日々が続きました。
言葉が突然の爆発!娘の成長劇
そんな娘も3歳を過ぎ、児童館や遊び場などへ行く機会が増えた頃です。娘はおもちゃの貸し借りなど言葉でやりとりができないので、他のお子さんと揉める場面が増えていきました。
そこでようやく「他の人たちは言葉でコミュニケーションを取っているようだ」と気付いたようで、そこから娘はじっと私の口元を見て発音の仕方を観察するようになり、言葉を反復するようになっていきました。発音の仕方と意思疎通の方法を知った娘は、そこから言葉が大爆発し、会話力も急激にレベルアップ!「パパ」といった1語文、「パパ、かいしゃ」のように2語文と徐々に増えていくのでなく、ある日突然、
「パパきょうかいしゃよるごはんいらないあすおべんとうよ」
といった具合に文章で話し始めたのです。
一般的な成長スピードとは異なりますが、その後は娘なりのペースで言葉を習得していきました。周囲の期待とプレッシャーに不安を感じることもありましたが、今では「娘なりのユニークな成長」を楽しみながら育児をしています。ギフテッドチャイルドの成長は一様ではなく、個々のペースや成長の仕方を尊重することが大切だと実感しました。私たちはこれからも、娘のオリジナルな成長を見守り、笑顔で過ごしていきたいと思います。
(ファンファン福岡公式ライター / Amy)