妊娠報告が引き起こした波紋 ママ友のSNS投稿で知った心の葛藤

 新しい命の誕生は喜ばしいニュースですが、それが必ずしも全ての人にとって素直に喜べるわけではありません。私が第二子を妊娠した時、近所のママ友AさんがSNSに投稿した一言で、私はとても複雑な気持ちになりました。

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自然と仲良くなったママ友Aさん

 私の家は、20軒ほどの家が同じ時期に建った住宅地にあります。私が長女を妊娠中に引っ越してきました。近所に住むAさんと自然に仲良くなったのは、長女が生後3カ月の頃。お互いに同じ時期に建てられた家に住んでいて、ほぼ同時期に出産したこともあり、すぐに意気投合。近所の公園でお散歩をしたり、育児の話をしたり、ほぼ毎日のように顔をあわせていました。
 しかし、私が職場復帰した頃から、仕事と育児に追われる日々で、Aさんとは少し疎遠になっていました。それでも何か揉めたということもなく、偶然会うと笑顔で会話をする良い関係が続いていると思っていました。

第二子の妊娠とAさんの反応

 職場復帰から約2年、私は第二子を妊娠しました。安定期に入ったタイミングで、久しぶりにAさんとばったり遭遇。Aさんは私のマタニティマークに気付き、「おめでとう!男の子?女の子?」と笑顔で話しかけてくれました。

「この間、安定期に入ったばかりで。まだどちらか分からないんです。また、産休に入ったらゆっくり会いましょう」
と答え、多少雑談をしてその場は和やかに別れました。私は、「産休に入ったらまたAさんと、子どもを連れて近所の公園に行ったりできるかな」と楽しみにしていました。

SNSで知ったAさんの本当の気持ち

 ある日、通勤途中の電車でSNSを流し見していると、Aさんの投稿が目に入りました。
「近所のママ友が、2人目を妊娠してた。私、笑顔でおめでとうって言えたよね。頑張った」
という内容。他の投稿には「なかなか2人目ができない」、「早く2人目がほしい」など、Aさんが、2人目の妊活に悩んでいる様子がうかがえました。にもかかわらず、私には笑顔でおめでとうって言ってくれたので、本当は辛かっただろうし、気を遣わせてしまって申し訳ない気持ちになりました。

 私自身、1人目の娘を授かるまで約2年かかり、その間、つらい思いをしていたのでAさんの気持ちは痛いほど分かります。産休に入ったら、Aさんとまた仲良くしたいなと思っていたけれど、もしつらい思いをさせてしまうのであれば、私からは声をかけるのはやめて、Aさんからの連絡を待ってみようかなと考えています。
 家族が増える喜びを分かち合うのは素晴らしいことですが、それぞれの家庭の状況を理解し、配慮することも大切だと改めて感じた出来事でした。これからも、お互いの気持ちを大切にしながら、良い関係を築いていけることを願っています。

(ファンファン福岡公式ライター / のんママ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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