昔から迷惑な親子はいましたが、SNSの普及の影響もあり、目を疑うような光景に遭遇する機会が増えました。私自身、無責任な親の子どもに対する甘い対応や非常識な行動が引き起こすトラブルに、この1年間でも複数遭遇しました。今回は、公共の場で実際に目撃した信じられない親子のエピソードを3つ紹介します。
エスカレーターを逆走!その時の親の行動は?
先日、久しぶりに訪れたショッピングモールでの出来事です。長いエスカレーターを逆走する小学校高学年くらいの男の子たちを見かけました。彼らは上りのエスカレーターを勢いよく下り、下りのエスカレーターを数段飛ばしで上るという大迷惑な行為を繰り返していたのです。
驚いたのは、男の子たちの親の行動。注意するどころか、その光景をエスカレーターの下で「すごーい!気をつけてー」と喜びながらスマホで撮影しているではありませんか。その後、警備員の方が来て注意されていましたが、他人に迷惑であることはもちろん、本人達にとっても大きな事故に繋がる可能性は決して低くありません。子どもの言動を注意しない大人が増えている近年、公共の場でのマナーもこれからは失われていくのかも知れないと悲しくなった瞬間でした。
無人カートが猛突進!親の無責任さに唖然
スーパーで買い物をしていた時のこと。私が食料品売り場でショッピングカートを押して商品を選んでいると、前方から猛烈な勢いで無人のショッピングカートが突進してきました。避けようとしたものの、時既に遅く「ガシャーン」と衝突。
衝突後、カートの向こう側には誰もおらず、泣き叫ぶ声だけが響きました。見ると、5歳くらいの男の子がカートの横で床に座って泣きじゃくっていました。どうやら、その子がカートを押して走り、前が見えなかったために衝突してしまったようです。
驚いたのは、ゆっくり歩いてきた母親が
「またやったね、前が見えないんだからぶつかるに決まってるでしょ~」
と笑いながら子どもの手を引いて、そのままカートを押して立ち去ったこと。子どもへの注意も私への謝罪もなく、その無責任さに震えました。もしも子どもや高齢者が巻き込まれていたら、大事故になっていたかもしれません。
コンビニでの驚愕エピソード!小さな子どもに父親が驚愕の一言
レジが混み合っていたコンビニ。私の前に並んでいたのは一組の父子。急いでいるようで父親はちょっとイライラした感じにも見えました。するとズボンのポケットから鍵を取り出し、横にいた息子に
「先に行って車のエンジンかけといて」
と言って渡したのです。息子は保育園のスモッグを着た男の子。その子は慣れた様子で「うん、分かった!」とコンビニを出て行きました。
当たり前な感じのやり取りに唖然とした私。「車を動かさなければ、子どもがエンジンかけてもOKだったっけ?」という疑問が頭の中を駆け抜けたほどでした。ちょっとした心の油断が引き起こす事故が多い中、安易に子どもに車を扱わせるような行為は決して許してはいけないと怒りを感じた出来事でした。
人によって価値観はそれぞれ違うものですが、一歩間違えれば大きな事故になりかねないような危険なことが多い社会の現実。命の尊さ、事故の怖さを大人がしっかり子ども達に伝えていくことの大切さを改めて痛感しました。
(ファンファン福岡公式ライター/Natsuki)