昔から、キレイな女性をチラチラと見る癖があるうちの夫。嫉妬心よりもみっともないので「いい加減にしてほしい」と、いつも情けなく感じていました。そんな浮ついた夫が、ついに若い女性から大きな制裁をくらったのです。
若くてキレイな女性に興味津々!?
私の夫は、若くてキレイな女性を見ると目で追う癖があります。買い物に行っても、カートを押しながらキレイな女性を横目で見る夫。食事に行っても、後ろに女子大生のいるテーブルがあると用もないのにふり返ります。
さらには、レジの店員さんが若い女性のときだけ
「ありがとう!」と笑顔でイイ人ぶります。(若い女性以外は無表情の夫です)
昔は私も嫉妬心から「他の女性を見ないでほしい」とお願いしたことがありました。しばらくは控えめになる夫ですが、月日が経てばまたキレイな女性を見つけてはチラッと見る始末。
結婚して十数年が経った今では、嫉妬心なんてものは1ミリもなくただ情けなくて呆れています。あまりにチラ見がひどいときは、夫の耳を引っ張り
「じっと見てないで!」と注意することも。
「俺は見てない!」と逆ギレされますが、あきらかに見てただろ… と情けなくなります。
小雨が降ってきた
夫と近所を歩いていたときのこと。小雨が降ってきたので2人とも傘をさすと、傘を持っていないおじいさんとすれ違ったのです。
私が
「おじいさん雨に濡れないかな…」というと、
「家近いんじゃない? 大丈夫でしょ」とそっけなく言う夫。
ちょうどそのとき、前方で女子高生らしき2人組が
「雨降ってきた~!」と楽しそうに騒いでいたのです。すると、急に夫が
「俺のビニール傘、あの子たちにあげようかな?」と言い出すので、思わず「はぁ?」と言った私。
さっきのおじいさんはスルーしたのに、なぜ若い女性には傘をあげるのか? 私が
「小雨だし大丈夫でしょ」とそっけなく言っても、夫は
「いや~傘がないのはかわいそうだよ」と食い下がります。呆れかえった私は、夫と並んで歩くことすら嫌になり
「お好きにどうぞ」と言い残して離れて歩きました。
夫のまさかの行動
心の中では「まさか本当に傘をあげるワケない」そう思っていたのですが、夫は「まさか」の行動をとったのです。
離れて歩く夫を見ると、夫が女の子に
「はい。傘あげるよ」とビニール傘を手渡しているじゃないですか…! これには心底ドン引きした私。怒りよりも情けなさと嫌悪感が一気に込み上げてきました。
しかしここで思わぬ展開が。女の子たちは、傘を受け取らず夫に突き返していたのです。それを見た瞬間、心の中で「ほら見ろ!」とガッツポーズ!
突き返されただけでも十分面白かったのですが、さらに最高の展開が起こったのです。
女の子たちが私の横を通ったとき、2人でコソコソと
「今のオジサン、私たちと話したかっただけだよね?」
「絶対そう! しかも小雨だし。オジサン無理なんだけど」と笑っていたのです!
そりゃそうです。若い女の子からすれば夫はオジサンで、意味もなく見られる・絡まれるなんて迷惑でしかありません。
「オジサン無理なんだけど」笑われ撃沈!
私は夫の近くへ駆け寄り
「傘、受け取ってもらえなかったんだね~」と嫌味を言ってやりました。
夫は
「別に平気だし」と強がるので、
「さっきの女の子、あなたのことオジサンだし無理って笑ってたよ」と事実を伝えると、夫の顔は急に引きつり
「え!?」と絶句。
そしてトドメの言葉として、「いつまでも若い女の子を意識して私も周りもみんな迷惑なんだよ」と吐き捨てた私。夫は変な汗をかいて、あきらかに動揺していました。
この一件でようやく「周りの女性からどう思われているのか」を理解したのか、女性をチラ見することはほとんどなくなりました。ある種の癖なので、いつまでこの状態が続くかわかりませんが…。本当に恥ずかしくて情けない夫です。
(ファンファン福岡公式ライター/餅キナコ)