那珂川の「とんかつ 重廣」さんに行きました 「ラーメン屋のせがれ」第18回

 暑いばっかりなので何もしたくない私ですが、きょう(2024年8月17日)ネタが出来たので、久しぶりにこのブログ書きます。初めて読む方もいらっしゃるかもしれんので、自己紹介します。福岡市南区に住む、元ラーメン屋のせがれです。「元」というのは親の営んだ店は6年前他の方に引き継いでいただいたからです。

 さて、きょうは最近那珂川市のメイン道路「みやけ通り(国道385号線)」沿いに移転オープンしたとんかつのお店「重廣(しげひろ)」さんに昼ごはんを食べに行って参りました。「ラーメンの話じゃないのか」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、そのわけは後ほど。

 高校野球を聴きながら、愛車のスズキの軽トラを走らせて15分足らず。お目当てのお店に到着しました。午後1時過ぎてるのにお店の前は車でいっぱいです。こりゃしばらく待機か、と思ったら、

 ちゃんと奥にも駐車場用意されてました。

 よかった。2台分空いてました。

 このお店も入ってすぐに食券を買う方式でした。一番人気であろうお値段千円切りの「重廣ランチ」を迷わず買いました。私の前には3人の親子連れ1組が待っていて、すぐにテーブルの着き、単独の私も間もなくカウンターに着けました。キレイで感じの良い女性が案内役です。

 まずゴマとすりこぎの入った器が運ばれてきます。間もなくソース(たれ)を持っておねえさんが。

「あ、ゴマをすっておかなきゃならんのね」。あわてて中途半端にすったところにソースが注がれます。

 マヨネーズもやって来ました。わたしはこんな自家製っぽいマヨネーズが好きです。これは期待が持てそうだ。

 お客さんが多いせいか少々時間かかりましたが、出てきました「重廣ランチ」。とんかつとメンチカツが5切れずつ、何と気前が良いじゃないですか。まずは一番近い場所に配置されたメンチカツからいただきます。アツアツ、ほかほかしてて肉汁がしみ出しておいしいです。からしを少々つけてソースに浸しすぎないよう気を配りながら食します。

 子どもの頃、「三角食べをしろ」とうるさく言われた私は、食べ物を順番に回しながら食べます。次はとんかつ。めちゃめちゃ目玉が飛び出るほどウマイというわけではないですが、十分に満足できる味です。柔らかくて食べやすい。

 今書いたことと若干矛盾しますが、付け合わせの漬物は一気にのどを通して無くしてしまいます。苦手なものは先に食べて、ウマイものを残すのが自分の流儀です。威張ることでもないですが。

 そして、お汁はただの味噌汁かと思ってたら、これが豚汁なんですわ。そう、豚肉やごぼう、こんにゃくなど入ったあの豚汁です。このところ暑くて食べる機会なかったんですが、いやあうれしいですね。だしがしっかり利いてておいしい。

 もちろんキャベツには好物のマヨネーズをたっぷりとかけていただきました。で、このマヨネーズがひっくり返してもなかなか先っぽから出てこないんだ。時々お見かけする、さかさまにした形で置く容器に変えることを店主さんにはおすすめしたいところです。

 とにかく、この「サービスメニュー」であろう重廣ランチには大いに満足させられました。冷静に客観的に点数をつけるとしたら、百点満点の75点というところでしょうか。十分でしょ。欲を言えば、ごはんにまだのびしろがあるんじゃないかなあ。うちは米を作ってて、精米仕立てをいつも食べてるから、ちょいと舌がぜいたくになり過ぎてるからかもしれませんが。

 いや、でも繰り返しになりますが、980円でこの内容は表彰状もんですよ。いまどき天神とか博多駅とかに出ると千円札1枚で昼ごはん食べられるところが激減してることに驚くでしょ。

 「ごちそうさまでした。おいしかったです」。

 お店の方に深々と頭を下げて車に向かいました。

 さて、とんかつ屋さんでランチ食べたこととラーメン屋の関わりの話です。

 実はこの重廣さん、移転前は、うちの親がやっていたラーメン屋のお隣で長年軒を並べて営業されてたのです。

 看板に「昭和53年創業」とあります。親のラーメン屋が昭和50年に開店したので、3年遅れで始めたことになります。周辺6軒ほぼ同時開店だったので、最初に居たお隣さんは3年以内にやめたことになりますね。

 私は就職してから時々皿洗いなどで店を手伝ってて、だいたい腹が減ったらラーメン食べてたんですが、飽きたときには重廣さんでとんかつや生姜焼きを食べたものです。その頃(30年以上前)から、「安くておいしいとんかつ屋さん」と近所で評判だったみたいです。

 去年近くに行ったとき、お店が閉まってるのに気づき、近寄ってみると貼り紙で「移転して再開します」とあったので、心待ちにしてました。

 良かった、前より広くきれいになっていて、しかもかなりの繁盛ぶり。46年続く飲食店なんてそうそうあるもんじゃないですからね。あと4年で50周年ですが、このまま続けば安泰でしょう。

 今回、大将のお姿をこっそりしげしげ拝見してましたが、見覚えのあるお顔ではありませんでした。息子さんなのでしょうか。とにかく後継者の存在は常連客にはほんとにありがたいことです。きょうだい誰ひとり店を継いでない私が言うのもあれですが。

 私の好きだった飲食店の大半は、後継ぎがいなくてひっそりと姿を消してしまいました。

 とんかつ 重廣   よかったら、一度行かれてみて下さい。先日、FBSの番組「福岡くん。」で紹介された家の中からヤシの木が突き出ているお宅の近くです。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

米国の本家と同い年のシニアブロガー。毎晩長いときは30分に及ぶ歯磨きを欠かさない。最近覚えたメルカリへの出品にはまっている。
17年乗った作業用の軽トラックをカッコいいカーキ色の新車に買い替えた。

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