小学3年生が夢中になる本10選!プレゼントにもぴったりな名作をご紹介

小学3年生くらいの子はどんな本を好んで読むのでしょうか。習い事やお友達との遊びなど忙しくなってくる時期ですが、まだまだたくさん本を読んでほしいですよね。今回は、小学3年生の子ども達へプレゼントにもぴったりな本を保育士ママライターがご紹介します。

目次

小学3年生が読みたくなる本の選び方

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小学3年生の子ども達は、生活サイクルに個人差が出てくるころ。放課後は塾やスポーツの習い事で忙しく、読書時間があまり確保できないという子もいる一方、本が好きでゆっくりと読書を楽しんでいる子もいます。

子ども達へ本をプレゼントしたり、一緒に図書館へ選びに行くときには以下のポイントを押さえて選ぶと限られた時間でも読書を楽しんでもらえるかもしれません。子ども達が喜ぶ本の選び方をチェックしておきましょう。

サクッと読める短編集

毎日の読書時間が限られている忙しい3年生には、3分~5分くらいで読み切れるような短編集の本がおすすめ。長い小説などは本を読む間隔があいてしまうと物語を忘れてしまったり、飽きてしまうこともあります。一日、二日で読めるくらいの量や、細かく章が分かれているものなどを選ぶとよいでしょう。

子どもの好きなジャンルの本

好き嫌いがはっきりとしてくる3年生。本の好みも個人差が出てきます。冒険ものやファンタジー要素の強い小説が好きな子・ミステリー系の本が好きな子・科学が図鑑が好きな子など。本をプレゼントする際にはその子好きなジャンルを選んであげると特別感が増して喜ばれます。

読書が苦手な子には挿絵が多いものを

読書好きな子は大人が読むような小説などにもチャレンジしはじめる年齢ではありますが、本を読むことが苦手な子は文章だけでなく、挿絵の多いもの・カラーのもの・漫画テイストのものなどの方が手に取りやすい傾向が。

偉人の伝記なども現代の子が好きそうなイラストのものなどもありますので、見た目から興味をもてるような本を選んであげるのもGOOD。

学校や身近なものが舞台のおはなし

友達や勉強などで悩みもでてくるこの時期、本を通して子ども達を勇気づけたりよりそってあげることができるとよいですね。児童書には、3年生が主人公の物語や、学校を舞台にした本なども沢山あります。子どもが身近に感じられるような内容の本もいくつかおすすめしてあげるのもよいでしょう。

3年生におすすめの名作本10選

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ノラネコぐんだんと海の果ての怪物

白泉社

児童書よりも普段絵本を好んで読んでいるという3年生に何かちょっとした読み物をプレゼントするなら、絵本でも大人気の「ノラネコぐんだん」の児童書がおすすめ。

ある朝、海辺で虹色に光る貝がらを見つけたノラネコぐんだん達。ここからノラネコぐんだんの冒険物語がスタートします。絵本のシリーズとはちょっぴり違う、手に汗握る展開に子ども達もハラハラドキドキすること間違いなし。4ページに一回くらいのペースで挿絵も入っており読みやすいでしょう。

作品名:「ノラネコぐんだんと海の果ての怪物」

著者:工藤ノリコ

出版社:白泉社

10歳までに読みたい世界名作 ガリバー旅行記

小学校3年生・4年生くらいになると、世界の偉人や日本の偉人の伝記物にもチャレンジしてほしいですね。10歳までに読みたい世界名作シリーズは、オールカラーで絵もイマドキっぽさがあり子ども達が手に取りやすい人気のシリーズです。

男の子にも女の子にもおすすめなのがガリバー旅行記。冒険好きのガリバーが乗った船が、大嵐にあいました。ある島で目覚めたガリバー。そこには小さな人間たちが、まわりにぞろぞろいてビックリ。ガリバーが目覚めた島はこびとの国だったのです。

サクッと読みやすくお話図解の物語ナビが付いているので、ストーリーもわかりやすく子ども一人で読み進めることができます。

作品名:「10歳までに読みたい世界名作 ガリバー旅行記」

著者:ジョナサン・スウィフト/作 柴田勝茂/編・訳

   横山洋子/監修

出版社:学研出版

かいけつゾロリ いきなり王さまになる?

ポプラ社

漫画も本も大好き!という3年生におすすめな「かいけつゾロリ」シリーズ。1987年に第一作目が発売されてから現在70作以上も出版されている大人気ベストセラーシリーズです。

かいけつゾロリは主人公のゾロリとイシシ・ノシシの3人が繰り出すユニークな冒険物語。ゾロリはいたずら王をなることを目指して旅をしていますが、旅先ではさまざまなアクシデントが発生!得意の変装や発明品を駆使して解決していきます。

最新作は、かいものから帰ってきた弟子のノシシのようすが…。ゾロリがしらべてみるとその正体が明らかに!漫画テイストな場面もあり細かな文章量が多く、読み聞かせするのは大変ですが、3年生なら一人で読んでじっくりと物語の世界観を楽しむことができるでしょう。

作品名:「かいけつゾロリ いきなり王さまになる?」

著者:原ゆたか/作・絵 原京子/協力

出版社:ポプラ社

なんでも魔女商会 お洋服リフォーム支店

岩崎書店

小学3年生の女の子の中には、おしゃれが大好きでお洋服などに興味深々な子も多いと思います。そんな女の子達を夢中させるのが「なんでも魔女商会」という児童書。こちらは、お洋服のお直しを専門にしているリフォーム支店が舞台。お裁縫魔女のシルクが、お客さんのさまざまな注文に素敵なアイデアと技で洋服をよみがえらせます。

第一作品目は、人間のナナとの偶然の出会いから始まります。ファンタジー要素も強く、お洋服や小物などもとても可愛らしく、女の子の好きがたくさんつまった心温まるお話です。

作品名:「なんでも魔女商会 お洋服リフォーム支店」

著者:あんびるやすこ

出版社:岩崎書店

空をけっとばせ

講談社

何かがうまくいかない時、子ども達が壁にぶつかったときにおすすめの一冊が「空をけっとばせ」。こちらは、小学3年生の男の子悠斗が主人公。悠斗は毎日ゲームばかりしていて運動が嫌いです。しかし、二学期には体育でさかあがりの授業があるため、夏休みに秘密の特訓をはじめました。特訓の帰り道、偶然出会った同じクラスの時生君の家へ遊びに行くと…。

何か苦手なものがあるとすぐに「できない」とあきらめてしまう子も多いですね。そんな中でもこの本をとおして努力することの大切さや、お友達や家族と切磋琢磨することの大切さに気付くことができるかもしれません。

作品名:「空をけっとばせ」

著者:升井純子/作 大島妙子/絵

出版社:講談社

いつかの約束 1945

岩崎書店

読んだ後心に響く物語としておすすめしたいのが「いつかの約束1945」です。こちらは、2024年第70回青少年読書感想文全国コンクールの小学校中学年の部の課題図書にも選ばれている名作。

ゆきなとみくは、自分は9歳のすずだと言うおばあさんに出会いました。彼女たちは共に一日町を歩き回ることに。後日、二人は意外な場所で彼女と再会します。残されたメッセージに込められた思いとは?忘れられない夏の一日を丁寧に描いています。

1945の夏に終戦した戦争をテーマにした物語なのですが、今の小学3年生にもわかりやすく子ども達自身が戦争や友達について考えられる作品です。

作品名:「いつかの約束1945」

著者:山本悦子/作 平澤朋子/絵

出版社:岩崎書店

かくされた意味に気がつけるか?3分間ミステリー

ポプラ社

一回の読書時間があまり確保できない忙しい3年生には、サクッと読める短編集の「かくされた意味に気がつけるか?3分間ミステリー」がおすすめ。物語の中の小さな違和感から推理していくと、話の意味が変わっていく。そんな仕掛けが隠された満足感の高いショートストーリーがたくさん入っています。

伏線回収や、謎解きに興味のある小学生たちも楽しめる短いけれど奥深いお話が45作品収録されています。朝読書や、習い事の移動時間、寝る前にちょっとだけなど隙間時間に楽しめるのがよいですね。

作品名:「かくされた意味に気がつけるか?3分間ミステリー」

著者:黒 史郎

出版社:ポプラ社

なぜ?どうして?科学のお話 3年生

好奇心旺盛な3年生には「なぜ?どうして?科学のお話」がぴったり。こちらの本は「暑いとどうしてあせが出るの?」「ハムスターはなぜ昼間ねているの?」「どうして飛行機は空を飛べるの?」など子ども達の身近なぎもんをわかりやすく教えてくれる短編集です。

生物や科学のふしぎに出会え、知識と心を育ててくれるおはなしが盛りだくさん。学年ごとに出版されていますが、面白いとおもったら他の学年向けの物も是非手に取ってみてくださいね。

作品名:「なぜ?どうして?科学のお話 3年生」

著者:大山光晴/監修

出版社:学研出版

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂

偕成社

今小学生に絶大な人気を誇る児童書「銭天童」は、文章量・文字の大きさ・ストーリーすべてが3年生にも最適なおすすめシリーズ。2022年には「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」で第1位に輝きました。

駄菓子屋銭天童は、叶えたい望みがある幸運な人の前だけに現れるふしぎなお店。そこにいる店主の紅子から買ったお菓子はどれもふしぎなものばかり。きちんとした食べ方をしないと大変な目にあうことも…。幸をよぶか、不幸をよぶかはその人次第です。

かならずしもハッピーエンドでは終わらないのが銭天童の面白さ。本を読んだ子ども達も自分だったらどうするかな?など考えながら本の世界観に没入して楽しめます。

作品名:「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」

著者:廣島玲子/作 jyajya/絵

出版社:偕成社

9歳のこころのじてん

小学3年生の9歳のころは、他者と比べて劣等感を感じたり、成功体験や失敗体験などさまざまな経験をして心の葛藤も出てくる時期です。早い子は思春期の入り口に入る頃でもあり、自分の想いをうまく伝えられないもどかしさにイライラしてしまう子もいるでしょう。そんな時におすすめなのが「9歳のこころのじてん」です。

この本では、「楽しい」「悲しい」という基本的な気持ちを表すことばから、「うらやましい」「もどかしい」などのちょっと複雑な気持ちを表すことばまで、74通りのきもちの表現をイラストと例文で紹介しています。感情表現の語彙が増えることで、自分の気持ちを相手に伝えやすく、相手の気持ちを感じ取りやすくなるでしょう。心の成長をサポートしてくれる素敵な一冊です。

作品名:「9の歳こころのじてん」

著者:パク・ソンウ/作 キム・ヒョウン/絵

   清水知佐子/訳

出版社:小学館

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

6歳と11歳の娘の育児真っ最中のママライターです。結婚前は保育士として私立保育園で約3年間勤務経験あり。保育士目線と母親目線で子育ての悩みに寄り添えるような記事を書いていきたいと思っています!

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