6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。
年に数回の子どもの授業参観には、どんな服装で行くべきか悩む保護者も多いのではないでしょうか。ポイントを押さえて選ぶと、イベントに合ったコーディネートを実現しやすくなります。
今回は、授業参観の服装に関する情報をお届けします。NGやおすすめコーディネートを知り、子どもの学校での様子を楽しく見守りましょう。
授業参観でベストな服装は?
授業参観というと、以前は着物やスーツなどの正装で行くのが一般的だったようです。筆者が小学生の頃も、ラフな服装で来ている保護者はあまりいなかった記憶があります。
しかし、時代の流れとともに授業参観の服装にも変化が生じています。ベストな服装は、性別を問わず「オフィスカジュアル」を意識したものです。
母親はブラウスにスカートやワイドパンツ、父親はジャケットにチノパンのように、「かっちりしすぎず、ラフすぎない」服装がよいといえます。
授業参観の服装で意識したいポイント
「参観日」と一口にいっても、その内容はさまざまです。授業参観の服装を決める際には、意識したいポイントが3つあります。
学校の雰囲気に合わせる
多くの学校では、「オフィスカジュアル」をベースに服装を考えれば、まず周囲から浮くことはないでしょう。しかし、学校によってはスーツが多い、反対にラフな恰好が多いこともあります。
特に、私立の場合は学校による雰囲気の違いが大きいといえます。「一般的には無難だと思われる服装にしたのに、周囲が正装ばかりで浮いてしまった」ということにもなりかねないので、事前のリサーチも忘れないようにしましょう。
授業の内容を考慮する
授業参観というと、教室で授業を受ける子どもを、廊下や教室後方から見守るイメージが強いですが、授業内容はクラスによって異なります。屋外や体育館で体育を見学する可能性もありますし、図工や生活科、社会科などの授業に保護者も参加することもあるでしょう。
授業参観で何をするかは事前に提示されるので、内容に合った服装にすることも大切です。保護者がどう関わるかによって、汚れてもよい服装、動きやすい服装を意識することはもちろん、紫外線や暑さ・寒さへの対策も考慮してください。
温度調節がしやすい服装にする
最近は教師も生徒も快適に過ごせるよう、温度調節をしている学校も増えていますが、まだまだ冷暖房を完備していない学校も多くあります。授業参観の服装は、気候に合わせると同時に、温度調節のしやすさにも注目しましょう。
カーディガンやジャケットのように着脱しやすい羽織りものを1枚持っておくと、やや肌寒い日や、冷房が効きすぎていると感じたときに重宝します。
授業参観に適した服装は?選ぶポイントや季節・施設別の服装例を紹介(https://event.rakuten.co.jp/family/story/article/2022/schools-class-visits/)
授業参観の服装、NGはある?
授業参観の主役は子どもたちなので、保護者が服装で悪目立ちをするのはよくありません。避けたほうがよいアイテムや服装を把握しておくと、トータルで授業参観にふさわしいコーディネートを完成させやすくなります。
デニムはダメージでないものにする
学校にもよりますが、最近は授業参観にデニムを履いていく人も増えています。筆者の息子たちの参観日に行っても、「デニムだから浮いている」という保護者はいません。
しかし、ダメージデニムはラフすぎる印象を与えてしまうので、履いていかないことをおすすめします。トップスによって与える印象が変わるので、ブルーのデニムを履くこと自体は問題ありません。しかし、カジュアルさを出し過ぎたくない場合は色にも注目し、ホワイトやブラックなどを選ぶとよいでしょう。
華美過ぎる服装は避ける
ラフすぎるだけでなく、華美過ぎる場合も周囲から浮いてしまう可能性があります。派手な柄、光沢が強すぎる素材などを使用した服は目立つので、避けたほうが無難です。
以前より減っているものの、現在も参観日の服装に着物を選ぶ保護者は一定数存在します。着物を着ていくこと自体は問題ありませんが、ほとんどの保護者が洋装のなかに和装で行くだけでも目立つので、帯や着物の柄が派手すぎてしまわないよう注意しましょう。
露出が多すぎるものも避ける
控えめな色合いの服を選んでも、露出が多すぎるとそれだけで目立ってしまいます。女性のミニスカートやホットパンツはもちろん、男性も短パンは選ばないほうがよいです。
トップスも、透け感が多い素材のものや、胸元や背中部分が大きく空いているもの、お腹が見えるものは授業参観にはあまり向きません。カジュアルでもよい場合も、タンクトップではなくTシャツなどを選択して、露出を抑えましょう。
アクセサリーなどにも配慮を
服装だけでなく、アクセントとしてつけていくピアスやネックレスなども、慎重に選ぶ必要があります。大きすぎるアクセサリーは目立ちますし、ぶつかりあって音が鳴るようなものは授業の妨げになります。
また、室内で授業を見る場合は靴を脱ぐので、ロングブーツのように着脱に時間がかかるものではなく、すぐに脱げるスニーカーなどがおすすめです。
さらに、授業参観は保護者同士、そして授業を受けている子どもとの距離も近いので、「におい」が周囲の迷惑になる可能性があります。香水はつけない、制汗剤は無臭のものにするといった配慮も、忘れてはいけません。
授業参観におすすめのコーディネート
注意点やポイントを意識すると、授業参観にどのような服装で行けばよいかが具体的になってきます。「自分らしさ」や「おしゃれ感」を出しながらも、周囲から浮かない服装を実現する、おすすめのコーディネートを紹介します。
母親におすすめのコーディネート
オフィスカジュアルを意識する場合、母親は「ブラウスにワイドパンツやロングスカート」や、ワンピースがおすすめです。カラーはベージュやネイビー、ホワイト、ブラックといったベーシックなものだと、きちんと感や上品さを演出できます。
ブラウスはフリルやレース、ボウタイなど、デザインも豊富で、シンプルなカラーでも印象を大きく変えられます。控えめな色の総柄スカート・パンツを合わせれば、カジュアルさを押しだしたコーディネートも可能です。
授業の内容などによってよりカジュアルにしたい場合は、チュニックやニット、Tシャツを選んでもよいでしょう。ベースが決まれば、季節アイテムやトレンドも取り入れた自分らしいコーディネートで、授業参観に行くのがより楽しみになります。
父親におすすめのコーディネート
オフィスカジュアルを意識した父親の服装は「チノパンにシャツ、ジャケット」です。この場合も、パンツをチェック柄にしたり、白シャツにネイビーのジャケットを合わせたりして、おしゃれで清潔感のある印象を与えられます。季節によって、ジャケットの下をTシャツやカットソー、ニットなどにするのもよいでしょう。
夏場はポロシャツでノージャケットというコーディネートでも、きちんと感とカジュアルさを両立できます。よりカジュアルな雰囲気を出したい場合は、チェックシャツにブラックデニム、Tシャツにカーディガンといったコーディネートもおすすめです。
「授業参観」という場を考慮すると、男性は女性よりもコーディネートの幅が狭くなりますが、「老けて見えないこと」と「清潔さや爽やかさ」を重点に置くと、自分に合った色の組み合わせや、アクセントとなるアイテムを、楽しみながら選べるでしょう。
授業参観で失敗しない服装ポイントは?好印象を叶える季節別コーデ30選【レディース】(https://store.united-arrows.co.jp/ua_columns/yomimono/412)
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授業参観の服装は「子どもが主役」を意識して選ぼう
授業参観では、華美過ぎず、ラフすぎない服装を選ぶのが基本です。あくまでも主役は子どもであることを忘れず、授業内容や学校の雰囲気も把握したうえで、おしゃれを楽しみましょう。
筆者の息子たちの通う小学校は、10月に運動会、11月に授業参観が予定されています。私自身、ファッションセンスが非常に高いわけではありませんが、子どもが「来てくれてうれしい!」と思うようにという点も視野に入れながら、さまざまなシーンで使える1枚を新調しようかなと考えています。
納得のコーディネートで、子どもの頑張りを見守りましょう。