個性的なショップが立ち並ぶ商店街から昔懐かしいレトロな商店街、新鮮な食材が集まった市場まで、福岡には地元の人だけでなく観光客からも愛される商店街&市場がたくさんあります。お馴染みすぎてわざわざ行くことがなかった人も、久しぶりに地下鉄で出掛けてみませんか?新たな発見があなたを待っているかも!
下町の風情が今も残る庶民派商店街
【空港線・七隈線-博多駅】美野島商店街
昔ながらの風情そのままに魚屋や八百屋など50店舗程が軒を連ねる、昭和の香りを色濃く残す商店街。
レトロな雰囲気から、最近では映えスポットとしても人気だそう。
大正9年から営業を続ける「かどや食堂」や、クッキングパパにも紹介された美野島商店街の名店「天ぷら江上食品」など、個性豊かな商店街グルメが豊富に揃います。
美野島郵便局の近くにあるパン工房「げっか堂」は地元の人に愛されるパン屋さん。手書きの値札、ガラスケースに並ぶパン、対面でのやりとり…と、温かく懐かしい雰囲気です。
定番パンから珍しい創作パンまで揃い、薄い生地でたっぷりの粒あんを包んだ「あんパン」は、昔ながらの味わいで2世代3世代のファンが多いそう。
月1回の商店街の定期イベント「ミノシマルシェ」では、各店舗の目玉商品が登場したりイベントなどが催され、多くの人で賑わいます。
【美野島商店街(みのしましょうてんがい)】
住所:福岡市博多区美野島2-11
アクセス:空港線・七隈線「博多駅」より徒歩約17分
周辺に観光スポット多数! 毎日1万人以上が訪れるアーケード
【空港線・箱崎線-中洲川端駅、七隈線-櫛田神社前駅】川端通商店街
博多で最初に栄えた130年以上の歴史がある川端通商店街。全長400mに及び、川端中央商店街と上川端商店街の2つの商店街からなります。
野菜やお魚などの生鮮品はもちろん、老舗の仏具・仏壇店や100円ショップ、韓国雑貨店など、新旧さまざまなジャンルの130軒を超える店舗が軒を連ね、連日多くの老若男女で賑わっています。
もつ鍋や博多ラーメンなどの福岡グルメも充実していて、博多にわか面のキャップや、ド派手なスカジャンなどのマニアックな専門店もここならでは。観光客にも見どころ満載です。
その川端通商店街の川端ぜんざい広場でいただけるのが「川端ぜんざい」(※金・土・日と祭事期間中にのみ営業)。
店内には山笠期間しかお目にかかれない飾り山笠や山笠にまつわる展示物があり、飾り山笠を眺めながら食べる川端ぜんざいは格別です。
商店街はアーケードなので、天気を気にせずにショッピングを楽しめるのも嬉しいですね。
【川端通商店街(かわばたどおりしょうてんがい)】
住所:福岡市博多区上川端町6-135
アクセス:空港線・箱崎線「中洲川端駅」より徒歩すぐ、七隈線「櫛田神社前駅」より約5分
職人御用達の博多の味がずらりと揃う!
【七隈線-渡辺通駅】柳橋連合市場
全長100m、幅3m程の通路を挟んで鮮魚店を中心に青果店、精肉店、水産加工物店など約50軒の店舗が並ぶ通称「博多の台所」。昔ながらの対面販売で店主との会話も楽しい市場です。
安くてボリューム満点の魚料理がいただける「柳橋食堂」や、市場でひときわ目を引くモダンな佇まいの店舗でいただく海鮮丼が人気の「食堂 光」など市場内の飲食店も話題で、お目当ての飲食店を目指して観光客も多く訪れます。
昭和20年代に創業した「高松の蒲鉾」の店先には、には、約30種類とバラエティ豊かな練り物や天ぷらがズラリと並びます。
オリジナルの珍しい天ぷらも多数あり、気軽にいただけるお手頃価格ばかり。天ぷらを片手に市場散策はいかが?
福岡市の中心部にありながら年季の入った店構えの多い昭和の香りが漂う商店街は、観光客や若者に、フォトスポットとしても人気です。
【柳橋連合市場(やなぎばしれんごういちば)】
住所:福岡市中央区春吉1丁目6番1号
アクセス:七隈線「渡辺通駅」より徒歩約3分
世代を超えてファンが多い天神の老舗商店街
【空港線-天神駅】新天町商店街
西鉄福岡駅から天神西通りに向かって伸びる西日本初のアーケード型商店街は、飲食店、ファッション、雑貨、書籍、文具、趣味の用品など、およそ100の店舗のさまざまな店が並んでいます。
メルヘン広場にある大時計塔「メルヘンチャイム」は、1981年に完成した新天町のシンボル。新天町の顔としてすっかりおなじみで、昭和の時代は待ち合わせの場所としても賑わっていました。
商店街の上階にある昔ながらの食堂「新天町倶楽部」は新天町で働く人のための社員食堂ですが、一般の人の利用もOK(支払いは現金のみ)。
看板メニューはふわふわの「オムライス」。麺類、洋食、単品などメニューの種類も豊富で、定食類もほとんどが600円代でいただけ、お財布に優しいの隠れ家食堂として人気です。
ほかにも老舗の釜めし専門店「釜めしビクトリア」や、SNSで話題の創作味噌汁「味噌汁おとら」など、幅広い世代に応えてくれる飲食店が充実しています。
【新天町商店街(しんてんちょうしょうてんがい)】
住所:福岡市中央区天神2丁目9
アクセス:空港線「天神駅」より徒歩2分
安くてうまい海鮮を食べるなら市場へGO!
【空港線-赤坂駅】長浜鮮魚市場(福岡市中央卸売市場鮮魚市場)
年間約300種類の豊富な魚種を取り扱う全国でも有数の鮮魚市場で、福岡都市圏をはじめ関東・関西など全国各地へ魚を供給する「魚の美味しいまち・福岡」を支える博多の台所。
長浜鮮魚市場の市民会館1階には定食、回転寿司、中華料理など7つの食事処があり、一般の人も利用できます。
なかでも定食屋「おきよ」は、胡麻鯖(ごまさば)と海鮮丼が人気の食堂です。
海鮮を満喫できるお手頃価格の定食もあり、お昼のピーク時には待ちの列ができるほどの人気ぶりです。
昼も夜も売り切れ御免なので、お目当ての料理がある場合は早めの来店をおすすめします。
なお、長浜鮮魚市場は卸売市場のため、通常一般の人は鮮魚等を購入できませんが、月1回開催される「市民感謝デー」では、一般の人にも市場の一部を開放。
鮮魚や冷凍・塩干加工品などを購入できるほか、本マグロの解体ショー、お魚さばき方体験などの体験型イベントも楽しめます。
【長浜鮮魚市場(ながはませんぎょいちば)】
住所:福岡市中央区長浜3丁目11番3号 福岡市鮮魚市場市場会館
アクセス:空港線「赤坂駅」より徒歩12分
ソフトバンクホークスファン御用達の商店街
【空港線-唐人町駅】唐人町商店街
地下鉄空港線「唐人町駅」の4番出口からすぐの「唐人町商店街」は、今から400年前に参勤交代のために使った唐津街道を行き交う人たちに商売を行っていた町家が集まったのが起源。
八百屋、魚屋、精肉店などの生鮮店のほか、総菜店、和菓子、パン屋、雑貨店、文房具店など身近な品を扱った店舗はもちろん、 居酒屋やレストラン、庶民派食堂など、幅広いラインナップの飲食店が充実しています。
アンテナショップを併設したお食事処。「KATARU(かたる)」は、店主の生まれ育った大分県・佐伯の新鮮な魚を使った料理がいただけると人気のお店。
フワフワ食感がたまらない定番・鯵フライのほか、佐伯のおいしい魚がメインとなった定食が揃います。
併設のアンテナショップでは食事メニューにも使用している調味料やご飯のお供なども販売。気軽に覗いてみては?
唐人町商店街はプロ野球・福岡ソフトバンクホークスの拠点となる「みずほPayPayドーム」に近いことから、多くの野球ファンにも愛されています。
シーズン期間になると商店街全体が応援モードになり、パブリックビューイングや各店舗での優勝セールなども行われ、この時期は特に盛り上がりを見せます。
【唐人町商店街(とうじんまちしょうてんがい)】
住所:福岡市中央区唐人町1丁目2-14
アクセス:空港線「唐人町駅」から徒歩3分
学生街として若者が多く行き交う商店街
【空港線-西新駅】西新商店街
西新商店街は、樋井川から藤崎の交差点まで続く約1.5kmほどの長い通りで、西新駅周辺から藤崎駅までの商店街の総称です。
リヤカー部隊で有名な西新中央商店街をはじめ、勝鷹水神通り商店街、ハトヤ新道商店街、はとや通り商店街、西新名店街、B-dish、中西商店街の7つの商店街、280程のお店からできています。
周辺には、県立修猷館高等学校や西南学院(中・高・大)などがあり、学生街として若者が多く行き交うのも特徴です。
西新商店街ソウルフード的存在といえば「蜂楽(ほうらく)饅頭」。1965年(昭和40)年の開店以来、時間と手間をかけて変わらぬ味を守り続けています。
ガラス越しに目の前で焼き上げられる饅頭は、国産純粋蜂蜜たっぷりの生地に、北海道十勝地方の小豆(くろ餡)、大手亡豆(しろ餡)を使用した餡がたっぷり。
西新本店のこちらの店舗だけで1日2000個も売れるという、老若男女に愛される饅頭です。
そのほかにも、商店街には福岡市で話題の飲食店がバラエティ豊かに揃い、昼も夜もサラリーマンや学生たちで賑わっています。
【西新商店街(にしじんしょうてんがい)】
住所:福岡市早良区西新4-9-13
アクセス:空港線「西新駅」より徒歩約1分
おいしいグルメや街の魅力を探しに出掛けよう♪
商店街や市場には、おいしいものやその街ならではの人情など、そこにしかない魅力がギュッと詰まっています。
昔ながらのお店が立ち並ぶ中、話題づくりのために人気のショップや個性的なショップを誘致する商店街もあり、紹介した商店街&市場は活気にあふれています。
アクセス良好で地下鉄でぶらりと行ける福岡の商店街&市場。ぜひあなたのお気に入りを見つけてください♡