朝ドラの糸島に久しぶりに行った「久留仁譲二の小市民だより」

 NHKの朝ドラ「おむすび」が始まりました。最初は「糸島編」だし、福岡市出身の橋本環奈さんも出てるので、録画して見よります。ドラマの筋よりも、ここはどこの漁港かいな?とか、どのへんの道やろか?とかが気になります。天神のまちとかも出てきますが、平成が舞台なら、天神コアとかビブレ、イムズが出てこんと調子が出ません。もう建物もないので無理ですが。

 バス停にはこげな広告が掲げられとります。なんか感じがちょっと違うような。

 会社の後輩が、橋本さんのご家族と同じマンションに住んどりますが、そりゃ子どもの頃かわいかったげなです。後輩はまったく気がついておらず、奥さんから「ほら、あのかわいかった子たい」と言われてぽかんとしてたそうです。

 さて、私は以前糸島には毎週のように行っとりました。魚釣りです。立派な道が出来る前は、大野城から糸島まで山道を中心につながる「日向(ひなた)峠」越えをしてました。ひなたうどんという名前通りにひなびた感じのうどん屋さんがありました。素朴な味わいのお店です。まだやってますね。ちょっとまちなかにある2号店には2年ほど前行きました。

 話それましたが、釣りに行くのが糸島なので、いまどきはやりのこじゃれたカフェとかそうゆうのには縁がありません。田んぼや畑を突っ切ってひたすら漁港に急ぐという感じです。

 この夏異常な暑さで魚もお休みしとるやろうと思って、釣りはしばらく行ってませんでしたが、ちょいとこのブログのネタづくりも兼ねて、釣り仲間を誘って、糸島に向かいました。

 ドームに近い釣り仲間の家から1時間半、けっこう糸島でも遠目の芥屋に近い福の浦漁港にたどり着きました。昔は、石積みの波止しかない小さな漁港でしたが、大きな防波堤が出来て、きれいなトイレあり、常夜灯ありで環境良好です。有名な「またいちの塩」も隣接です。

 向こう側に見える砂浜は夏場は海水浴が出来ます。海の家とかないので、不便ではありますが。

 糸島は海のイメージ強いですが、低山が間近に連なっていて、山歩きも人気です。私は弱っちいので、山登りと長距離走は大の苦手ですが。

 いつか忘れましたが、前回来たときはこのあたりでキスを数匹釣りました。あちこちの漁港でお会いするお互い名前も知らぬおじさんがここでも話しかけてきたことを思い出しました。

 ちょい前まで降っていた雨も上がり、いい雰囲気なんですが、風が強いのと、あまりに人が少ないのが気がかりです。

 やな予感が当たり、なかなか魚の反応がありません。集中が切れて周りを見渡すと、大きな鳥が近くに来ています。

 うむ、アップにするとやっぱデカい。鋭い目、鋭いくちばし持っています。なんという鳥でしょうか。サギの仲間ですか。

 朝起きれないので、午後ゆっくり出てきたわけですが、何も釣れないまま、日の入りが迫ってきました。向こう側に見えるのは、姫島です。私の育った大分県にも「きつね踊り」や車エビの養殖で有名な姫島がありますが、当然別物です。「おむすび」にも出るらしい、俳優の須田邦裕さんがこの姫島出身だそうです。半沢直樹にも出演してたので、見覚えのある方もいらっしゃるでしょう。

 なかなか良い景色で、海も凪いでいるように見えますが、風が強くて強くて、釣りざおや小物を何度も吹き飛ばされてストレスたまりまくりです。

 獲物がないまま、日が暮れてしまいました。

 なんと、鳥がしぶとくまだいました。なんか海中を見つめています。獲物を発見したのでしょうか。

 まあ、魚はなにも釣れませんでしたが、愛嬌のある鳥を見られたので、ヨシとしましょう。

 さて、いつも釣れないと思われるのもシャクなので、かつて糸島の野北漁港で釣ったキスの写真をお見せしましょう。

 何と、31.5センチの「尺ギス」ですよ。高い高い堤防の上に乗って足を震わせながら、投げててサオを1メートルくらいひったくるような当たりがあって、グイグイ引くのを巻き上げてきたら、海面にボラみたいな巨体が。

 いちばん上のが31.5センチです。圧倒的に大きい。

 でも、これ悲しいかな、32年前の話なんですよね。もうこんなキスはいないのかも・・・。

 夜8時過ぎてさらに風も強まってきたので、引き揚げました。

 帰路、牧のうどんの周船寺店に寄り、野菜かき揚げ天うどんを食べました。安定のうまさです。うどんの写真撮れよというところですが、撮ってません。代わりに、お店一覧の紙の写真撮りました。18店舗もありますが、全部その日のうちに食材を運べる近郊ばかりです。味の品質を落とさない、立派な経営方針です。素晴らしいと思います。「ここでしか食べれない」というのも希少価値です。

 さてさて、さえない釣行記でしたが、朝ドラ「おむすび」について私なりの三つの違和感を書かせて下さい。あくまで私個人が思ってることなので、「それは違う」とか怒ったりするのはなしですよ。

①タイトルのおむすび。私ら九州の人間はあんまり言わないんじゃないかなあ。やっぱ、おにぎりでしょ。おむすびは、「おむすびころりん」とかお話で聞くことはあるけど、自分は「おにぎり」としか言わないなあ。もっと勝手な私だけのイメージだと、おむすびは海苔が巻いてあり、おにぎりは海苔がない感じです。”イメージ”ですよ。根拠ありません。

②「いとしま」のイントネーション。ここ何年か糸島半島が広く注目されてきてから、他地域の方中心に、「い」と「し」にアクセントを強く付けて、「いとしま」と発音するのを聞くようになりましたが、昔から私たちは。抑揚なく「いとしま」と言ってたように思います。「糸島高校」と続けて発音するときのあの「いとしま」です。違いますか。

③おなじくイントネーションの「ギャル」。日本でギャルという言葉を聞くようになった1970年代終わり頃は、今朝ドラで発音してるように「ギ」にアクセントを付けた言い方(ジュリーの「Oh!ギャル」の言い方)だったのが、平成に入り、ルーズソックスとかガングロとかの「子ギャル孫ギャル」の時代になってからは、これまた抑揚なしで、ギャルと平たく発音するイントネーションになったと思ってました。ちゃいますか。

 どうでもいい話になってしまいましたが、糸島方面はこれから「かき小屋」のシーズンに突入しますよ。渋滞にお気をつけて、時間差で行き来することをおすすめして、この回を締めたいと思います。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

米国の本家と同い年のシニアブロガー。毎晩長いときは30分に及ぶ歯磨きを欠かさない。最近覚えたメルカリへの出品にはまっている。
17年乗った作業用の軽トラックをカッコいいカーキ色の新車に買い替えた。

目次