恐怖の一夜を体験できるキャンプがあるとしたらあなたは参加してみたいですか? 夜のサファリパークでのキャンプに参加してみたら家族にとって忘れられない体験なりました。
キャンプのきっかけは父
私たち家族がキャンプに行くようになったのは長女が生まれて2年ほどしてからでした。元々私の父が登山好きであったため二人で泊まれるテントや寝袋、クッカーのセットなどの基本セットを持っていたため始めやすかったのです。
私たちが道具を借りたいと申し出ると
「お? キャンプに行きたいのか? いいか、キャンプの時はな、荷物はできるだけ少なくして不自由でも楽しめるキャンプにするといいぞ。あと、後片付けは自然を壊さないように注意しろよ」と父はとても嬉しそうにキャンプ道具一式を貸してくれました。
子どもの頃に両親と行ったキャンプの回数は少ないのですが、とても楽しかった記憶がキャンプを趣味にできる良いきっかけだったと思います。
サファリパークでのキャンプ体験
私たちはあちこちキャンプに行きました。そこからひとひねりを楽しむ旦那の性格が私たちをあの忘れられないキャンプへと連れ出してくれたのです。
今回のアフリカンサファリには、備え付けタイプのテントがあり、テントを持たない人でも楽しめるキャンプ場があるそうです。私たちは動物園に行く感覚で春のキャンプの予約を入れました。
サファリパーク内では専用のバスやマイカーに乗って回るエリアと触れ合える動物たちがいるエリアとに分かれていて、まずは動物と触れ合えるエリアで遊ぼうということになりました。
ミニホースに乗馬したり、ウサギを抱っこしたり、赤ちゃんトラと写真を撮ったりもしました。園内を
「すっごい楽しい! 動物いっぱい!」と満面の笑みで9歳の長女と5歳の次女は、とても楽しそうに走り回っていました。そして、昼間のジャングルバスに乗って園内を回ることになりました。
「決して指や手を出さないでください」のアナウンスに
「食べられちゃうの?」と恐怖におののく姉妹。動物園にはない自由な動きでのびのびと過ごすぞうやキリン、寝そべるライオン、シマウマに熊などを熱心に見ていました。
ガラッと変わる夜
ひと休みもかねてキャンプ場にチェックインし、テントの具合や寝る場所の準備、夕食用の準備などをしてキャンプを楽しんだ後、私たちは二度目のジャングルバスに参加しました。
「ナイトサファリで夜の動物たちを見てみたい!」というワクワク顔の旦那の提案だったのですが、夜のサファリは昼間よりもドキドキ感が増しました。
低いうなり声や迫力の手足、牙、肉食獣たちのギラついた目。全てが日常生活にはないもので、夜の方が動物たちは元気に歩き回りエサを求めに来る姿が迫力満点でした。その迫力に次女は
「怖い! 近い!」と旦那に必死にしがみつくほどです。
その後キャンプ場に戻ってテントで眠ろうとしました。ところが「ウフォォーン」と夜行性の肉食動物たちのうなり声や鳴き声が、離れているキャンプ場まではっきりと聞こえるため、なかなか眠れないのです。
「怖いよ、ライオン出てきたりしてない?」と娘たちは心配し、こんなに緊張感のある体験が私たち家族の一番の思い出になりました。
思い出に残るキャンプ体験を
実はこのキャンプ場、一年中行けるわけではありません。春のゴールデンウイーク時期、夏と秋始めの週末に予約することができ、動物の体調などのパークの都合などでも開園時期が限定されたりと場合によっては参加できないこともあります。
ここ以外にも、陶芸体験ができるキャンプ場やドラム缶風呂に入れるキャンプ場など、ちょっと変わったキャンプ場はほかにもいろいろあります。あなたも思い出に残るキャンプ体験をしてみてはいかがでしょうか?
(ファンファン福岡公式ライター/musukari)