<産後うつでつらい日々>ママ友ができたことで一変した私の生活

初めての子育て、周囲に知り合いもおらずママ友を探している人は多いのではないでしょうか。 私もその中の1人。ママ友を作ろうと必死になっていた時はできなかったけれど、「もういいや」と諦めていたその時、気の許せる真のママ友ができました。みなさんは、ママ友探しをしたことがありますか?

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産後うつになりかけていた時期

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 私は産後、高血圧になりフラフラの状態でした。1カ月経っても体調は良くならず、実母に手伝ってもらっていました。そんなある日、義母から
 「もう甘えずに、1人でやっていかなアカンで!」とキツイ言葉…。フラフラな状態で1人で子育てを開始しました。

 夫が返ってくるのは20時ごろ、朝も早くに出かけ日中は1人で子どもの面倒を見ていました。抱っこをする手も震え、頭に血が上ったような感覚で毎日を過ごしていたある日。張りつめていた糸がプツンと切れました。

 感情のコントロールができず、過呼吸に。すぐさま病院へ行き、血圧を下げる薬をもらいました。しかし、薬を飲んでも体調は良くならず、実家に帰ることになりました。血圧ではなく、精神が参っていたようで、産後うつになっていたんだと思います。

不安を紛らわすため、ママ友探しの旅へ

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 実家へ帰ってから1カ月、体調も落ち着いてきたので家へ帰ることに。日中、どうしようもない不安に駆られることがあったので、とにかく外へ出かけました。近くの保育園・児童館、市外の支援センターなど、ママが集まる場所には積極的に参加。

 同じ場所に何度も通っていると、少しずつ顔見知りのママが数人できました。ママたちと話している最中は日々の辛い育児を忘れ、共感する事も多くとても楽しい時間を過ごせていました。しかし話すのはその場限り、こちらから連絡先を聞く勇気もなく家へ帰ったらまた不安に押しつぶされていました。

 「ママ友が欲しい!」と思い、とにかく色んな所に通い詰めていた毎日でした。実際には、特に仲良いママ友ができないまま数カ月経ち、「もう、できなくてもいいか…」と諦めの感情が出てきました。

初のママ友誕生

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 ある日参加した児童館でのイベントでのこと。
 ひと際明るく、誰とでも爆笑しながら楽しそうに話している面白そうな妊婦ママを発見。「このママとしゃべってみたい!」そんな感情が芽生え、勇気をもって話しかけました。

 お腹を見ながら
 「今、何カ月ですか?」と聞くと、振り返ったそのママは、元気な声で
 「臨月なんです!」と答えてくれました。

 臨月ママは、1歳の子どもを連れてパワフルに動き回っています。その光景に私は驚き、タフな姿に憧れを抱きました。1時間のイベントで、臨月ママや他のママと育児について語り合い、有意義な時間を過ごすことができました。

 帰り道、「連絡先聞けばよかった~」と後悔する私。友達になりたいと思っていたのですが、勇気がなくて聞けませんでした。夕方、娘を連れて散歩がてら神社までお参り。その帰り道、信号を待っていると
 「おぉーい!!」と声が聞こえます。そこにいたのは、イベントで知り合った臨月ママでした。

 「何してるんですか?」と聞かれ
 「散歩行ってたんです」と私。会話していると、なんとお互いの家が徒歩2分ほどの近さだと判明。私は驚きと嬉しさで、大喜びしました。

 「連絡先教えて!」と言ってくれた臨月ママ。これをきっかけに大の仲良しのママ友になりました。今では、家族ぐるみでお付き合いしています。お互いの旦那さんも含め、公園でみんなで遊ぶこともあります。

その後の生活の変化

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 ママ友とは週5で会う仲になり、私の生活は一変。
 毎日が楽しく、私の性格も産後すぐの頃と比べてとても明るくなりました。自然に笑顔になれる日が増えて、元の私を取り戻したのです。

 「ママ友が欲しい!」と必死になって探していた時には見つからないママ友。ふと力を抜いた時に真のママ友が現れました。神様のおかげか? 運命か? どちらにせよ、私にとってはとても嬉しい出来事。

 産後1人ぼっちで、寂しい思いをしているママ。外に出かけると必ず出会いがあります。子育ては孤独と戦うのではなく、みんなで育てていくものです。1人で悩まないで、ママ友を作ってみませんか?

(ファンファン福岡公式ライター/ami)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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