ご近所トラブルとは無縁だったわが家。そんな私が第一子の娘を妊娠中、近所のおばさんたちは「なんでも頼って!」と気にかけてくれていました。しかし、産後に突然始まったお隣さんからの無視! そこには予想だにしなかった理由がありました。
産後に突然の無視が始まる
元々ご近所との関係はとても良好でした。妊娠後は特に
「何かあったらすぐ助けるからね!」と気にかけてもらい、実家が遠い私は心強く思っていました。特に隣に住むおばさんはちょっと押しが強いながらも世話焼きで
「生まれたら世話してやるからな!」と言われていました。
第一子を出産後、私は2カ月の里帰り期間を経て自宅へ。帰宅した数日後に娘を連れてご近所を歩いていると、立ち話中のご近所さんたちに会い
「生まれたのね!」とお祝いの言葉をもらいました。
そのとき「お隣さんにも挨拶してこよう」とそのまま隣のお宅へ。しかし留守だったようで返事がなく、その日は帰宅しました。
次の日、朝のゴミ出しでお隣さんを発見。
「あ、おはようございます!」と声をかけると、絶対に聞こえている距離なのに、スッと背を向け家に入ってしまいました。「え、無視された…?」と突然の出来事を理解できずにいました。帰宅後夫に伝えるも、無視の理由が全く思い当たりません。
無視する理由は
この後、お隣さんに無視されること3カ月。初めての赤ちゃんの世話に忙しいながら、ずっと頭の隅でお隣さんのことが気になっていました。
そんな中、散歩中に近所のおばさんとお隣さんに遭遇。
「こんにちわ!」と声をかけると、またもお隣さんはそれを無視!
「それじゃあ」と去っていきました。
「さすがに、ここまで無視されるようなことしてない!」と怒りの感情がわいてきた私。するとさっきまでお隣さんと話していた方が
「大変ね」と苦笑いしながら一言。
すかさず
「え? 何がですか?」と聞きます。すると
「あの人ね、お子さんの出産を私たちから聞いたのが悔しかったみたい。自分が一番気にかけたのにすぐに来なかったって」と聞かされました。
お隣さんは「隣人なんだから自分が一番に出産報告を聞く」と思っていたけれど、一番じゃなかったため機嫌を損ねていたそう。しかもそのことを近所で「あの子(私)は礼儀知らずだ」と悪口を言っていたというのです。
これを聞き「子どもか!」と心の中で突っ込み! 幸いにもご近所さんたちが、悪口に乗ることなく
「でもママ(私)はいい子だから、みんなで勘違いじゃないって言ってたんだけど…」と擁護してくれていました。
無視する理由を聞き、開き直った私。ただでさえ疲れの多い育児中に、余計な負担を負いたくないと思いその日からお隣さんを気にするのはやめました。
無視されても、私が続けたことは?
それでも最低限の礼儀と思い無視されても挨拶だけは続けることに。そして娘も大きくなり、私と一緒に挨拶するようになってきた2歳頃、ようやくお隣さんも観念したのか、ある日突然何もなかったかのように
「いい天気だね! おはよう!」と挨拶をしてきました。
怖いほどニコニコしているお隣さん。とても驚きましたが、こちらも大人の対応として
「お久しぶりです」とにっこり。それに満足したようにお隣さんは
「何か大変なことがあれば相談するんだよ」と言い去っていきました。
無視をされている時は私も意地になって挨拶していました。正直、手のひらを返したようなお隣さんの態度の変化にはモヤモヤは残ります。しかしこれからずっとご近所トラブルの中で過ごさなくてよかっただけましかな、と思うようにしています。
(ファンファン福岡公式ライター/K)