ダンスの習い事で得られるメリットは?人気ジャンルや選び方のポイントも解説

6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。

習い事のなかでも人気上位に入るダンスは、ジャンルも多彩です。人気ジャンルや続けるなかで得られるメリットを知ると、子どもに合ったものを見つけやすくなります。

今回は、ダンスの習い事のおすすめジャンルを紹介します。メリットや注意点も踏まえ、身になる内容を検討しましょう。

目次

習い事でダンスが人気を集める理由

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子どもの習い事を検討する際に、男女問わずダンスも選択肢に入れる家庭は増えています。私が小学生だったウン十年前と比べても、ダンス教室、そしてダンス人口は多い印象です。昨今、習い事としてダンスが人気を集めているのには、3つの理由があります。

運動能力がアップするから

ダンスはリズムに合わせて体を動かすもので、続けるなかで柔軟性やリズム感、バランス感覚が養われます。音楽に乗って楽しみながら運動能力がアップさせられるので、野球やサッカー、バスケットボールのようなスポーツ系の習い事にあまり興味がない子どもも、ダンスを通して運動神経がよくなる可能性があります。

人気ダンスグループが増えているから

人気ダンスグループの増加も、習い事の人気を高めている要素の1つです。EXILEや関連グループ、NiziUのようなガールズユニットなど、昨今は性別を問わず歌唱力とパフォーマンス力を兼ね備えた人材が増えています。「あんな風になりたい」という憧れの気持ちから、ダンスを習い始める子どもも少なくないでしょう。

学校の授業に生きるから

2012年より、中学校の保健体育でダンスが必修化されました。これを受け、「ダンスを習って授業に備えたい」と考える保護者や子どもが増えたのも、ダンスの習い事が人気を集める理由です。

また、学校の授業になったことで、それまでストリート系のダンスに抱いていたイメージが変わったのも、ダンス人口増加に貢献しているといえます。

「ダンス」が習い事に人気の理由(https://www.shinydanceacademy.jp/16098937953795

ダンスの習い事はジャンルもさまざま!

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「ダンス」と一言でいっても、そのジャンルはさまざまです。伝統的な日本舞踊から、K-POPダンスのような新たなものまで数十種類のダンスがあるなかで、おすすめの5つのジャンルを紹介します。

ヒップホップ

ストリートダンスの1つであるヒップホップは、アップテンポな曲に合わせて体を動かすものです。リズムの取りやすい音楽を使用することが多く、現代的でかっこいい踊りが踊れるようになります。

レッスンでは、基本のステップや講師による振り付けを、音楽に合わせて練習できます。全身を使ってリズムを取る、激しい振り付けを踊りこなすなかで、持久力がアップし、体幹も自然に鍛えられるでしょう。

チアダンス

チアリーディングから派生したチアダンスは、ヒップホップやジャズなど多彩なジャンルの音楽を使用して踊ります。アクロバティックな技を含まないチアダンスから、側転などの技も含んだものまで、内容は教室によってさまざまです。身体面では、柔軟性やバランス感覚アップが期待できます。

また、同じ衣装を着て同じ振り付けで踊るチアダンスには、仲間と息を合わせたり、振り付けの角度をそろえたりと、協調性が欠かせません。明るく元気に踊ることも求められるので、笑顔ではつらつと踊るなかで、心も前向きになれるのではないでしょうか。

バレエ

モダン、クラシックと大きく2種類があるバレエは、高い柔軟性を養いたい人におすすめです。体が柔らかくなるだけでなく、片足でバランスを取って立つ、足のポジションをしっかり取るといったレッスンを通し、バランス感覚やよい姿勢も習得できます。踊りで作品を展開するなかで、表現力もアップするでしょう。

近年のダンスブーム前から習い事として選ばれることが多かったバレエは、独特のメイクとかわいい衣装で発表会に出られることから、特に女の子からの人気が高いです。現代的なジャンルのダンス人気が高まるなかでも、根強い人気があるといえます。

ジャズダンス

いろいろな曲に合わせて、ステップやターンの動きを組み合わせて踊るジャズダンスは、身近なジャンルのダンスだといえます。テーマパークで見るダンス、アイドルのダンスにも、ジャズダンスの要素が含まれています。

ジャズダンスは柔軟性が求められる動きと、現代的な振り付けの融合で、「かっこよさ」や「美しさ」を持ったジャンルです。ヒップホップとバレエのどちらを習うか迷っている子どもは、ジャズダンスを始めると高い満足度が得られるかもしれません。

フラダンス

ハワイの伝統的な音楽に合わせてゆったりと踊るフラダンスも、おすすめジャンルの1つです。フラダンスは動きがゆっくりなので簡単そうに見えますが、腰を落として踊り続けなければならないため、体幹が弱いとうまく踊れません。練習を重ねるなかで、体幹を鍛え、美しい姿勢になるのは、フラダンスのメリットだといえます。

フラダンスは激しい動きをしないので、年齢を重ねても続けやすいジャンルです。子どもから大人まで、幅広い世代が通うスクールを選べば、異年齢での交流でコミュニケーション能力が高まったり、親子で習って同じ目標に向けて努力したりという経験もできます。

小学生のダンススクールの選び方!習い事は近くのレッスン・教室?(https://www.dream-coaching.com/magazine/dance/dance-article71/
ダンスの習い事を子どもにさせる10のメリット(https://re-dia.jp/column/10lesson/

ダンスの習い事はいつから始めるのがベスト?

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習い事でダンスを選ぶ場合は、何歳から始めるとよいのでしょうか。多くのダンススクールでは、3~4歳頃から入会を許可しています。早く始めれば、スクールの雰囲気にも早く慣れ、身体能力も早いうちから鍛えられます。また、小さい頃から団体行動が当たり前の環境にいるなかで、協調性も身につくでしょう。

しかし、年齢が低い子どもは「自分が本当にやりたいことか」が判断できないこともあります。始めは楽しくても、成長に伴い自分の意思がはっきりするなかで、「ダンスはやりたくない」と感じる子どももいるでしょう。1つのことを長く続けるのも大切ですが、子どもの成長に合わせ、意思を尊重した選択をすることも重要です。

反対に、未就学児のあいだにダンスを習っていなかったからといって「遅すぎる」ということもありません。小学生になってからスタートする子どももいますし、高校生や大学生、社会人になってからダンスを習い始める人もいます。

私事ですが、わが家の息子たちも年長と小2でモダンバレエを始めてちょうど1年が経過しましたが、スタートした頃のように「ほかの子と動きが違いすぎる」と思う場面は少しずつ減ってきています。「もっと早くスタートしてもよかったかな」と思うときもありますが、「やりたい」「やってみたい」という本人たちの意思表示のもと入会したので、私がお尻を叩かずとも意欲を持って取り組んでくれるのはありがたいなと思います。

個人的には「楽しくレッスンが受けられれば、早すぎる・遅すぎるということはない」と感じていますので、入会できる年齢になったら、家庭で話し合ってスタートのタイミングを決めるとよいのではないでしょうか。

習い事でダンスを選ぶメリット

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習い事によって得られるメリットは異なりますが、ダンスを習うとどのようなメリットが得られるのでしょうか。

ストレスを緩和できる

気分が落ち込んでいるときなどには体を動かすと気分がスッキリしますが、ダンスはストレス緩和に特に高い効果が期待できます。音楽に合わせてダンスをすると、「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンが分泌されます。

セロトニンは気持ちを落ち着け、安心感や幸福感をもたらします。気分の落ち込みを解消し、集中力や意欲もアップするので、楽しみながら習い事を続けられるでしょう。

リズム感がよくなる

音楽に合わせて振り付けをこなすなかで、リズム感もよくなります。もともとリズム感があまりない人も、ダンスのレッスンを通して自然にリズム感が養われるでしょう。

日本の伝統的な音楽とはリズムが異なるヒップホップや、アップテンポな曲の振り付けなどでリズムを取るのは、始めは難しいかもしれません。しかし、練習を繰り返すなかでどのようなジャンルの曲にも乗れるようになります。

姿勢もよくなる

ダンスを続けると体幹が鍛えられ、姿勢も美しくなります。よい姿勢は内臓機能の向上にもつながるので、代謝アップや便秘解消、腰痛緩和などの効果で、健康増進も期待できます。小さな子どもが腰痛や便秘で悩むことは少ないかもしれませんが、幼少期から正しい姿勢で過ごすことで、成長しても体の不調を感じにくくなる可能性が高いです。

協調性が身につく

多くの場合、ダンスは集団で踊ります。動きをそろえてよりよいパフォーマンスを披露するには、ほかの仲間と協力する気持ちが大切です。ダンスを続けると、協調性も身につきます。

ときにはリーダーとして、またリーダーを支えるメンバーとしてと1つの作品に関わるなかで、さまざまな立場の人の気持ちがわかるようにもなるのではないでしょうか。

発表会が自信につながる

スポーツでは、練習の成果を試合で発揮しますが、ダンスは発表会やイベントで日頃の練習で得た力を多くの方に見てもらいます。発表会を通して、「1つのことをやり遂げた」という成功体験ができ、自信が持てるようになるのも、ダンスのメリットです。

最近はオンラインで習い、発表会もオンラインで行うダンススクールもあります。人前に立つのが苦手な子どもも、自宅などの慣れた場所でなら、日頃の練習の成果を出してのびのびと踊り、自信につながるでしょう。

子ども向けダンス教室おすすめ10選!習い事に向いている?(https://coeteco.jp/articles/12736

習い事でダンスを選ぶ際に注意したいこと

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ダンスを習う前には、注意点も知っておきましょう。子ども自身だけでなく、保護者の負担も考慮したうえで選ぶと、続けやすいスクールを見つけやすくなります。

費用負担が大きい場合がある

ダンスの月謝は5,000~10,000円ほどが一般的ですが、ジャンルやスクールの規模などによって変わります。月謝のほかにかかる管理費や発表会費、衣装代、チケット代などが高ければ、家計を圧迫するかもしれません。1年間でどれくらいの費用がかかるかは、事前に把握しておきましょう。

保護者の心身の負担になることがある

送迎のみでよいか、レッスンに毎回付き添うかなど、保護者の負担はスクールによって違います。「衣装や道具を保護者が準備しなければならない」「発表会は保護者主体で」といったスクールを選ぶと、保護者の心身の負担が大きくなってしまう可能性があります。

入会前には、費用とともに保護者がどれくらい関わるかもチェックしておくと安心です。保護者に求められるものが大きくなると大変ですが、「これくらいなら協力できるだろう」という範囲であれば、子どもと一緒に1つの目標に向かう喜びも得られるので、その点も踏まえて検討しましょう。

子どもによっては合わない可能性も

何事も続けるなかで力がつくことも多く、ダンスも長く続けるうちに柔軟性や表現力、協調性が徐々に養われていきます。しかし、子どもによってはリズムに乗って踊るのが得意ではない、人前に出るのが難しい、柔軟性がなかなかアップしないということもあるでしょう。

始める前から「向いていない」と決めつけるのは、保護者としては避けたいところですが、長く続けるなかで保護者が感じることもあるかもしれません。子ども自身が楽しめているなら「センスがないから」などと辞めさせるべきではないと個人的には思いますが、子どもが悩むようであれば、ほかの道を勧めるのも1つの方法です。

ダンスの習い事はメリットが豊富!子どもの興味・関心も考慮してジャンル選びを

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人気の習い事の1つであるダンスはジャンルが多く、子どもの興味・関心に合ったものが選びやすいといえます。ダンスを通して得られるメリットも多く、体を動かすのが好き、音楽が好きという子どもに特におすすめです。楽しく続けられそうなジャンルやスクールを検討し、子どもの可能性を伸ばしましょう。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

大学・大学院にて日本語学を専攻し、修了後は日本語学校に非常勤講師として勤務。2018年よりウェブライターに転身し、さまざまなメディアで記事を手がける。2人の子を持つ「ママライター」として、日々育児に仕事に奮闘中。

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