運動会シーズンは日差しも強く、熱中症になるリスクも高いですよね。そのため、運動会には熱中症対策が欠かせません。でも、もし対策を怠ってしまったら…。孫見たさに張り切りすぎたうちのおじいちゃんのように、運動会半ばで強制退場、なんてこともあるかもしれませんよ。
運動会で張り切る義父
幼稚園や保育園の運動会で張り切る子どもたちの姿。その子なりの成長を感じられる運動会は、親にとってもうれしいイベントですよね。また、おじいちゃんやおばあちゃんの中にも、「孫の頑張る姿を応援したい!」と運動会に参加する方も多いのではないでしょうか。
うちの「孫こそわが命!」の義父は、数年前初めての運動会を迎えた次男を見守るために大張り切り。事前に当日の動きをシミュレーションして臨むという念の入れようでした。
運動会当日には、頼んでもいない場所取りの列に早起きして並び、私たちを驚かせるというサプライズまでしかけてきた義父。「おじいちゃんのテンション、大丈夫なんだろうか…」と不安になるほどでした。
いよいよ運動会のプログラムが始まると、案の定、おじいちゃんは孫に夢中。孫の写真を撮るためにカメラを新調したにもかかわらず、撮影はそっちのけ、両手メガホンで声援を送るという奮闘ぶりです。
せっかく早起きしてゲットした最前列の応援席にも、戻ってくる気配がありません。ひたすら孫がよく見えるベストポジションへの移動を続け、日陰に入ろうともせず、グラウンドのあちこちを歩きまわり続けたのです。 でも、そんな義父に異変が訪れました。
熱中症?! 義父の運命は…
「なんか、具合が悪い…」驚いて義父の顔を見ると明らかに顔色が悪く、足取りもふらふらです。もしや、熱中症の症状では…? と不安を感じた私たちは、すぐに義父を連れて救護テントへ。テントで待機していた看護師さんに診てもらったところ、やはり熱中症の疑いがあるとのこと。
運動会で良い席を取るために早起きをし、日差しが厳しい中、水分もとらずに日の当たる場所に長時間動き続けた義父。熱中症になる条件が数多くあったにもかかわらず、運動会に夢中になり過ぎて、まさか自分が熱中症になるかもしれないなんてみじんも考えていなかったのです。
結局、義父は運動会の途中で、クーラーの効いた医務室へ強制的に移動させられてしまいました。当然、その後のプログラムは孫の応援もできません。義父は医務室で子どもたちの歓声を一人寂しく聞きながら、無念でたまらなかったそうです。
「二度とあんなことにはならないからね!」 さすがの義父も、途中退場は懲りた様子でした。
子どもたちの熱中症対策については、皆さん細やかに気を配っていると思いますが、運動会の応援に行く方もしっかり対策して、運動会を楽しんでくださいね。
(ファンファン福岡公式ライター)