「早く帰ってよ!」孫が大好きすぎる義母 赤ちゃんが高熱で入院しているのに…

旦那と結婚する前から義母とは、一緒に2人でカフェに行ったり、日頃からラインでやり取りしたり良好な関係を築いていました。しかし、初孫が産まれた途端、孫フィーバーで大変なことになってしまったのです。

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第一子の娘

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 数年前の出来事。私は第一子である娘を出産しました。両家にとって娘は初孫で、特に義両親にとっては内孫ということもあり、娘の誕生をとても喜んでくれました。娘を可愛がってくれていたのはありがたかったのですが… 義母が私の趣味とはかけ離れたデザインのベビー服やおもちゃを買ってきたり、写真の共有アプリに写真をアップして欲しいと催促が来たりということが続きました。

 私は産後ということもあり、義母の行動に少し疲れてしまっていました。しかし、娘のことを可愛くがってくれている気持ちも伝わってきたので、私はどうすることもできず義母のことはなるべく気にしないように過ごすしかありませんでした。

娘に訪れた最初の危機

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 生後1カ月を迎えようとしていたある日。すでに里帰りから戻って自宅で過ごしていると、いつもより機嫌が悪かった娘は授乳も拒否し、抱っこしてもなかなか泣き止みませんでした。
 「どうしたのかな。いつもならミルクもよく飲んでご機嫌で過ごしているのに…」不審に思い体温を測ってみると、なんと発熱していたのです。

 小児科はすでに診療時間外だったので、当番医に電話して診てもらうと、まだ生後1カ月未満なので入院が必要との判断で、そのまま市内の総合病院に入院することになりました。「こんな小さいうちから熱を出させてしまうなんて…」と娘に対しての罪悪感と不安に押しつぶされそうになりながら総合病院に向かい、娘の初めての入院生活がスタートしました。

心身ともに疲れ果てた私に試練が

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 娘の辛そうな顔を見ては何かしてあげられることはないかと私は常に気を張っていて、夜寝る時には、せっかく簡易ベッドを用意してもらったのに、娘のベッドに一緒に入って、 娘が泣き出したらすぐに対応できるような態勢で過ごしていました。

 昼夜問わず看護師さんの見回りがあったり、頻回授乳があったり、なかなか思うように休むことができず、「娘が元気になって欲しいのが1番だけど、正直この入院生活は精神的に辛いな」そんなことも思うようになっていました。

 そんな中、義両親が娘のお見舞いに来てくれました。その時ちょうど娘は眠ってしまっていて、義両親は起きている娘に会えず残念がっていましたが、体調も悪く眠っている娘を起こすわけにはいかないのでそのままにしていました。

 すると何を思ったか、義母は娘の頬や足をツンツンと突いて
 「ばあば来たよー」と起こそうとしたのです。「わざわざ起こすなんてありえない! 点滴繋がれている状態で抱っこも難しいのに、泣いたらどうするつもりなの!?」と怒りがこみ上げてきましたがグッと抑えながら
 「さっき寝たばかりだから起きないと思いますよ。泣いて疲れていると思うし」と言いました。
 「そう? じゃあ…」と近くにあった椅子を娘のベッドの横に置いて、じっと眺め始めました。時々、娘のことについて話しながら居座ることなんと3時間! 娘のことを心配してきてくれたんだからと、帰ってくれるのをじっと待っていましたが、どれだけ待っても帰らない義両親。

 授乳の時間も迫ってきて
 「そろそろ授乳の時間なので…」と言っても
 「そっかー。授乳の時間ってどのくらい置きなの?」など話を逸らしてきて、全く帰りそうな雰囲気もなく、「お願いだから余計なストレス与えないでよ… 早く帰ってよ」と切に願うばかりでした。

義理は義理

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 その時、タイミング良く看護師さんが部屋に入ってきて
 「そろそろ検査の時間なので、ご退出をお願いします」と伝えに来て、義両親はやっと帰り支度を始めたのでした。実母がお見舞いに来てくれた時には私の話相手になってもらえて気分転換になったので、その感覚で義両親のお見舞いも快諾したのですが、まさかこんなに事態になるとは思いもしませんでした。

 きっと実母にははっきりと自分の思いは伝えられただろうに… 義両親には気を遣って伝えることができなかった自分にもモヤモヤしてしまいました。あくまで義理の両親であることを肝に銘じながら接していこうと胸に誓ったのでした。

(ファンファン公式ライター/Lealea)

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