6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。
雨の日には学校や自宅で、友達や家族と室内ゲームを楽しむことも多いのではないでしょうか?小学生に人気の遊びを知っておくと、外遊びができないときに役立ちます。
今回は、小学生に人気の室内ゲームを紹介します。3つのジャンルにわけ、5つずつおすすめの遊びをピックアップしましたので、ぜひ参考にしてください。
小学生向け!すぐに遊べる室内ゲーム5選
早速、小学生に人気の室内ゲームを見ていきましょう。まずは、道具不要ですぐにできる室内ゲームです。
ジェスチャー伝言ゲーム
ジェスチャー伝言ゲームは、ジェスチャーゲームと伝言ゲームを組み合わせた室内遊びです。単体のジェスチャーゲーム、伝言ゲームよりも難易度が上がるため、高学年になっても楽しめます。手順は以下の通りです。
1.列を作り、先頭以外の子どもは後ろを向く
2.先頭の子どもにだけお題を伝える
3.スタートしたら、すぐ後ろの子どもだけが前を向く
4.前の人はジェスチャーで次の人にお題を伝える
5.最後の子どもがお題が何だったかを答える
遊びを通して、お題をわかりやすく伝える表現力、前の人のジェスチャーを見てどのようなお題なのかを考える想像力などが養えます。挑戦する子どもの年齢・学年などによってお題の難易度を変えるのもよいでしょう。
たけのこニョッキ
20年ほど前、人気バラエティ番組で行われ人気を集めたたけのこニョッキも、小学生におすすめです。筆者も中学生の頃、担任の先生を交えて遊んだ記憶があります。
「1ニョッキ」「2ニョッキ」と、他の人と被らないように順番に数字をいっていくだけの簡単なルールで、以下の手順で行います。
1.円になる(立っても座ってもOK)
2.「たけのこたけのこニョッキッキ!」というスタートの言葉を皆でいったら、合掌するような形で両手を合わせ、胸の前に持ってくる
3.タイミングを見計らって「1ニョッキ」「2ニョッキ」という。このとき、両手を上に挙げてたけのこのような形になる
4.ほかの人とタイミングがかぶったり、最後までいえなかったりした人の負け
負けないようにするには、ほかの人の様子をうかがい、タイミングを見計らう必要があるため、洞察力や瞬発力アップに効果が期待できる室内ゲームです。
震源地ゲーム
震源地ゲームは、4人以上いればできる室内ゲームです。さまざまなポーズを取る人たちをよく見て、誰が「震源地」かを当てます。ルールは以下の通りです。
1.鬼と震源地役を1人ずつ決める
2.鬼を囲むように円になる
3.震源地役が取るポーズを、周りの子どもが真似することを繰り返す
4.鬼は円になった子どもの様子を見ながら、誰が震源地かを当てる
鬼になれば震源地を当てるための洞察力、震源地役は見破られないようなポーズを考える思考力、その他の子どもは震源地役がわからないように素早くポーズを真似する瞬発力が求められます。
3文字しりとり
しりとりは小さな子どもでもできるので、小学生はルールを決めて難易度を上げるとより盛り上がります。「食べ物」「地名」など、お題を限定したしりとりもよいですが、3文字しりとりならほどよい難しさで楽しく遊べるでしょう。
普通にしりとりを進めるのもよいですが、平成の人気バラエティ番組「めちゃイケ」で行われていたような、リズムに乗った3文字しりとりもおすすめです。「りんご→パチパチ(手を叩く)→ゴリラ→パチパチ(手を叩く)→ラクダ→パチパチ…」と、テンポよく進めれば、短時間で3文字の言葉を考えることで反射神経が養われるかもしれません。
お題あてゲーム
お題あてゲームは、2007年にリリースし、人気を集めた「Akinator(アキネーター)」を元にした遊びです。さまざまな質問をして、お題が何かを当てます。ルールは以下の通りです。
1.出題者がお題を決める
2.回答者は「はい」か「いいえ」で答えられる質問をする
3.回答者が複数人いる場合は順番に質問をしていく
4.お題がわかったら回答する
たとえばお題が「ライオン」だった場合、
・人間ですか?→いいえ
・食べ物ですか?→いいえ
・動物ですか?→はい
・動物園にいますか?→はい
・強いですか?→はい
・バナナが好きですか?→いいえ
・ネコ科ですか?→はい
・しま模様ですか?→いいえ
・それはライオンですか?→はい
といったように、お題がわかるような質問を繰り返していきます。回答者はできるだけ早くお題が当てられるよう、「はい」「いいえ」で答えられる質問を考える必要があり、出題者も当てられないお題を決めるので、楽しみながら考える力がアップするでしょう。
小学生におすすめの室内・屋外遊び36選!1年生から6年生まで楽しめるゲームを紹介(https://bsc-int.co.jp/media/1569/)
小学生におすすめの室内遊び13選|道具なし、大人数で楽しめる遊びをご紹介!(https://www.programming-cloud.com/column/children/2024-08-17/)
簡単な道具があればOK!小学生に人気の室内ゲーム5選
続いては、簡単な道具を使ってできる人気の室内ゲームを紹介します。体を動かす遊びも多いので、小学生も熱中できるしょう。
ハンカチ落とし
長年子どもの遊びとして受け継がれているハンカチ落としは、人気の室内ゲームを紹介するサイトには、あまり名前が挙がっていません。しかし、先日長男に「雨の日の学級遊び(クラス全員で遊ぶ日らしいです)で、楽しそうなのない?」と聞かれて説明したところ、「めっちゃ面白そう!」と食いついたので、「人気がでるであろう室内ゲーム」として紹介させていただきます。ルールは以下の通りです。
1.鬼を1人決め、鬼以外は円になって中心を向いて座る。鬼はハンカチを持って円の外に出る
2.鬼は円の外側を回りながら、誰か1人の背後にハンカチを落とす
3.落とされた子どもはハンカチを持って、鬼を追いかける
4.鬼はハンカチを落とした子どもが座っていた場所に座り、鬼役を交代する
5.2~4を繰り返す
なお、ハンカチを落とされた子どもが鬼に追いついたら鬼の負けとなり、ハンカチを落とされたことに気づかず、鬼が1周して落とされた子どもにタッチをしたら落とされた子どもの負けです。負けたら円の中心に入り、次に誰かが負けるまで見学します。
ハンカチ落としのルールは地域などによっても異なるので、基本の「回ってハンカチを落とす」という部分以外はオリジナルのルールを交えても盛り上がるでしょう。
フルーツバスケット
フルーツバスケットは、椅子を使った室内ゲームです。ルールを見てみましょう。
1.鬼役を決める
2.鬼以外の子どもは椅子を円形に並べて座る(内側に向ける)
3.鬼以外の子どものフルーツの名前を割り当てる
4.鬼は円の中心に立ち、フルーツの名前を1ついう
5.自分が割り当てられたフルーツの名前をいわれたら椅子から立ち、違う椅子に移動する
6.椅子に座れなかった人が次の鬼になる
7.4~6を繰り返す
なお、鬼が「フルーツバスケット」といったら、全員が立って違う椅子に座ります。参加人数によってフルーツの数を変えるなどの工夫をすれば2~30人いても遊べるので、クラス全員での遊びにも最適です。
新聞折りじゃんけん
新聞折りじゃんけんは、新聞紙を使ったシンプルなじゃんけんゲームです。ルールは以下の通りです。
1.鬼を1人決める。鬼以外の子どもには新聞を1枚ずつ配る
2.新聞を広げて上に立つ
3.鬼とじゃんけんをし、負けたら新聞を半分に折る
4.3を繰り返し、新聞に乗れなくなったら負け
負けると新聞がだんだん小さくなっていくので、バランスを取りながら乗り続けるのが大変になります。人数が多ければ鬼とじゃんけんをしますが、2~5人くらいの少人数なら、それぞれが新聞に乗り、じゃんけんをしてもよいでしょう。
風船バレーボール
ボール遊びが好きな小学生も多いですが、室内でボールを使うのは危険です。風船を使えば、ボール遊びに近い室内ゲームが楽しめます。風船バレーボールは円になり、風船を落とさないようにボールを上げたりパスを回したりしていくだけの、シンプルなゲームです。チームが複数作れるようなら、落とさず何回パスを回せたか競うこともできます。
1対1で競うなら、風船リフティングもおすすめです。サッカーのリフティングの要領で風船を落とさないよう足で蹴り、その回数で勝負します。
風船なら勢いよく飛んで行ったり、人やものに当たったりする危険性がないので、安全に体を動かせます。
爆弾ゲーム
シンプルながらもドキドキ感が高く盛り上がるのが、爆弾ゲームです。ルールは以下の通りです。
1.爆弾に見立てられるものを用意する(ぬいぐるみや風船など)
2.音楽係を決め、それ以外の人は円になって中心を向く
3.音楽をかけ、リズムに合わせて爆弾を隣の人に回していく
4.音楽が止まったときに爆弾を持っていた人の負け
音楽がいつ止まるのかというハラハラした気持ちと、自分に風船が回ってきたときの緊張感で、何度やっても子どもはテンションが高まります。爆発音を用意し、その音が鳴ったときに持っていた人が負け、というようなオリジナルのルールに変えるのもおすすめです。
爆弾ゲームでは、「爆弾を回す」というシチュエーションから、爆弾に見立てたものを投げたり落としたりしてしまう可能性もあります。爆弾の代わりにするものは、風船やぬいぐるみのような柔らかいものにすると安心です。
小学生から大人まで盛り上がる!人気の定番室内ゲーム
家庭内で遊ばなければいけない状況になると、ついつい電子機器に頼りたくなるものです。しかし、テレビやスマホなどを使ったゲームを長時間するのは、悪影響を及ぼす可能性があります。
小学生には、カードなどを使った室内ゲームもおすすめです。大人も楽しめる定番の室内ゲームには、どのようなものがあるのでしょうか。
トランプ
さまざまな遊び方ができるトランプは、小学生にも人気の室内ゲームです。簡単な「ババ抜き」や「七並べ」、難易度が高めな「スピード」「神経衰弱」など、子どもの年齢に合った遊びが選びやすいといえます。
トランプを使ったマジックも多いので、動画を見ながらマジックを習得するのもよいでしょう。
UNO
2人から、最大10人まで遊べるUNOは、子どもの頃に遊んだ保護者も多いのではないでしょうか。低学年にはやや難しいかもしれませんが、説明しながら何度か遊べば覚えられます。基本のルールは、以下の通りです。
1.カードを7枚ずつ配り、残ったカードは裏向きにして山札にする
2.山札のカードを1枚とって表向きに置く
3.置かれたカードと同じ数字・記号、または同じ色のカードを出していく
4.合うカードがない場合は山札から1枚引く
5.手持ちのカードが1枚になったら「ウノ!」という。いい忘れた場合は、山札からカードを2枚引く
6.手持ちのカードがなくなった人の勝ち
簡単に説明すると「出ているカードと共通しているカードを出し、手持ちのカードを減らしていく」だけですが、「スキップ」「リバース」「ワイルド」といった記号カードは、その指示に従わなければならないなど、複雑な要素も含んでいます。
オリジナルのルールを設けるなど、遊び方のバリエーションも広げられるので、難しい場合は数字のカードのみを使うといった工夫をすると、幅広い年齢で遊べます。
オセロ
オセロが日本発のボードゲームであることは意外と知られていませんが、1973年の発売以来、いまも室内ゲームとして高い人気を集めています。ルールは以下の通りです。
1.白と黒の石のどちらを使うか決める
2.ボードの真ん中に白と黒の石を2個ずつ置く
3.相手の石を自分の色の石で挟んでひっくり返す(縦・横・ななめ)
4.3を繰り返し、多くの石を自分の色にできたほうが勝ち
石を置いてひっくり返していくだけなので、年齢を問わず遊びやすく、「どうしたら多くの石を取れるか」と考える力も養えます。
ボードゲーム
すごろくをはじめとしたボードゲームも、小学生に人気です。すごろくは種類が豊富で、キャラクターや作品をモチーフにしたものや、「人生ゲーム」のようにライフイベントやお金について学べるものもあります。また、複数のゲームがまとまったボードゲーム(筆者が子どもの頃は「ドンジャラ」が人気でした!)も、さまざまなゲームのルールを理解したり、自分の好きなゲームを見つけたりできるので重宝します。
小学生に人気のボードゲームは、1回のプレイが完結するのに30分以上かかるものも多いので、熱中しているとあっという間に時間が経ってしまうのもメリットです。
ジェンガ
積み上げたブロックを、倒さないように抜き取って乗せていくジェンガは、対象年齢6歳以上で、低学年から高学年まで遊べるゲームです。ルールを確認しましょう。
1.3つのブロックを並べたものを互い違いに積み、タワーを作る
2.順番を決め、1番の人からブロックを1つ抜き取り、いちばん上にのせる
3.ブロックを抜いて積んでを繰り返し、タワーを倒した人の負け
うまく抜き取っていくと、タワーが非常に高くなります。「抜く→積む」だけの繰り返しですが、何度遊んでもどんどんバランスが悪くなるタワーを倒さないように進める緊張感や、タワーが倒れたときの「わ~!」「あぁ…」という盛り上がりを味わえるでしょう。
UNO 取扱説明書(https://mattel.co.jp/wp-content/uploads/2022/07/uno.pdf)
【全てわかる】ジェンガの正しいルールを徹底解説(https://boku-boardgame.net/jenga)
小学生の室内ゲームを楽しく進めるポイント
人気の室内ゲームなら小学生も楽しく遊べますが、よりよい時間を過ごすにはどのような工夫をするとよいのでしょうか。保護者が注意したい5つのポイントを紹介します。
説明をする人は大きな声でわかりやすく
ルールを説明する人やゲームを進行する人は、大きな声で話すようにします。また、学年によって理解力に差があるので、低学年がいる場合はわかりやすい言葉で伝えることも意識しましょう。
前に立つ人の声が小さいと、ルールが理解できず楽しめなかったり、ゲームが盛り上がらなかったりします。
差が出やすいゲームは避ける
異年齢の子どもが参加する場合は、年齢で差が出る室内ゲームは避けましょう。たとえばトランプの場合、神経衰弱は学年が高い子どものほうが有利になってしまうので、ババ抜きのような簡単な内容のほうが皆で楽しめます。新聞折りじゃんけんや爆弾ゲームも、年齢による差が出にくいです。
遊びによっては、ハンデを用意するのもよいでしょう。たとえば3文字しりとりなら、「手を2回叩くところを、2年生以下は4回にして考える時間を長くする」といった工夫ができます。
罰ゲームは内容をよく考えて決める
勝敗に伴う賞品や罰ゲームがあると子どもは積極的に取り組みますが、罰ゲームの内容には考慮する必要があります。どのような内容を「いやだ」と感じるかは人それぞれなので、一概に「こういった罰ゲームなら大丈夫」ということはありませんが、早口言葉や筋トレのようなものなら、比較的挑戦しやすいでしょう。
内容に悩む場合は、罰ゲームを作らないのも1つの方法です。
トラブルが起こらないよう大人が見守る
小学生になると子どもだけで遊べるようになりますが、学年が低いうちはトラブルが起こらないよう大人が見守ります。異年齢で遊ぶ場合も、「高学年が面倒を見てくれるだろう」と任せきりにせず、「わが子は保護者自身で見守る」ことを心がけましょう。
部屋の広さや人数に合った内容にする
今回紹介した室内ゲームは、省スペースでできるものから、ある程度体を動かすものまでさまざまです。風船バレーボールを狭い部屋でするのは危険ですし、ハンカチ落としやフルーツバスケットなども、人数によっては行ってよいかを考える必要があります。
室内ゲームを決める際は、「盛り上がり」よりも「安全性」を重視しましょう。広いスペースを確保できない場合は、ゲームの内容を考えると同時に、より安全に遊べるような環境を整えることも忘れてはいけません。
小学生におすすめの室内遊びゲーム6選!盛り上がるコツとは?(https://www.spacemarket.com/magazine/know-how/hobby/indoor-games/)
小学生はいろいろな室内ゲームが楽しい年頃!人気のゲームで盛り上がろう
心も体も大きく成長する小学生は、何事にも好奇心を持てる年頃でもあります。室内ゲームもさまざまな内容で盛り上がれるので、電子機器だけでなく、体や頭を使ったものも積極的に提案してみてください。