初めての妊活中、いきつけの産婦人科でまさかのドクターハラスメント! 睨みつけられ、不機嫌な態度で妊娠の兆候を全否定されたあげくに、不妊だと告げられショックを受けました。産婦人科選びの大切さを痛感させられた出来事です。
妊活から数カ月… もしかして妊娠?
結婚して1年。なかなか子どもを授からず、焦る気持ちばかりが募っていました。そこで生理不順もあったことから、私は結婚前から世話になっているいきつけの産婦人科で指導を受けることに。期待を胸に、初めての妊活に挑戦しました。
産婦人科の担当医は年配の男性で、親身になって話を聞いてくれたため、不安はありませんでした。
本格的に妊活をはじめて数カ月ほど経った頃、ふいに体調に異変が訪れました。大幅に生理予定日を過ぎており、体温の変化などからも妊娠の兆候を感じたのです!
もしかすると、妊娠したのかもしれない。居ても立っても居られず、仕事終わりに真っ直ぐ産婦人科へと向かいました。
超絶不機嫌な女医から受けるドクハラ…
産婦人科へ到着したものの、その日はいつもの担当医が不在だと告げられました。しかし、すぐにでも結果が知りたかった私は、別の医師でも構わないと言いました。
受付の時点で妊娠の可能性があることを伝えたものの、なぜか問診も尿検査もありません。うまく伝わっていなかったのだろうか…? 待っている間、うっすらと疑問が浮かびました。
間もなくして、名前を呼ばれ診察室へ。座っていたのは女医だったため、内診があるなら安心かも… と思ったのもつかの間。初めて会うその女医と目が合った瞬間、睨みつけられたのです。
恐怖心を飲み込み、ひとまず私は愛想笑いを浮かべます。しかし、変わらない女医の鋭い眼光。
「よろしくお願いします」と頭を下げましたが、ため息で返され
「生理が遅れて何日?」と気だるげにたずねる女医。
1週間ほど遅れていると伝えると、またもやため息をつかれました。
「もともと生理不順なんでしょ? 妊娠していなくてもそれくらい遅れるんじゃない?」と、はなから妊娠を否定します。
いくら妊娠の初期症状があると言っても、
「生理前の症状なんじゃないの」と聞く耳を持たない女医。さらには、私のつけていた基礎体温表を見て
「体温の変化がはっきりしないから、排卵日がきているのかも分からない。不妊かもしれませんね」とまさかの発言。
希望を抱いて訪れた産婦人科で「不妊だ」と告げられ、めまいがしそうになるほど私はショックを受けました。さらに女医は、
「もし不妊なら、うちでは診られないからね。よそ行って」と冷たく言い放ったのです。見限られた悲しみに、その場で泣いてしまいそうでした。
別の産婦人科で、妊娠発覚!
担当医には感謝していたものの「うちでは診られない」とハッキリ言われたことから、いきつけの産婦人科に通院する勇気がなくなった私。とはいえ、妊娠前の症状も続いたままだったため、別の産婦人科の受診を決意。
また門前払いを食らったらどうしよう、と冷や冷やしましたが、受付ですぐに尿検査を指示され、スムーズに内診へと進み、妊娠がわかりました。
丁寧な診察の後、おめでとうございます、と言ってくれた医師の笑顔は、今でも心に残っています。これまで通っていた産婦人科の通院をやめ、そのまま定期の妊婦検診から出産まで、その産婦人科でお世話になることを決めました。
安心して過ごせた産前産後
新しく通い始めた産婦人科でも、担当医が不在の時は別の医師から診察を受けなければなりませんでした。そのたび、冷たい先生もいるかも… と以前の不安が蘇ることもありましたが、私の心配をよそに、どの医師も、いつでも笑顔で真剣に向き合ってくれました。
さらに助産師もまるで友人のように接してくれて、初めての妊娠出産を怖がっていた私を励ましてくれたため、つわりにも体調の変化にも落ち着いて向き合えたのです。いつしか私は定期通院が楽しみになっていました。
その後も沢山助けてもらい、私は心穏やかな産前産後を過ごすことができました。もしも無理をして、はじめの産婦人科に通っていたら、不安や恐怖心でお腹の子にも危険が及んでいたかもしれません。
産婦人科を変えてよかったと痛感するとともに、産婦人科選びの大切さを学びました。
(ファンファン福岡公式ライター / かにちゃす)