当時5歳の長男が、「結婚」というものに興味を持ち始めた頃のお話です。パパっ子の長男が突然「パパとバイバイしてほしい…!」と言うのです。いったいどうしたの!? そんな長男の真意とは…?
「結婚」に興味を持ち始めた息子
ある日の夜、ベッドに横になって眠ろうとしていると、
「◯◯ちゃんに『結婚しよう!』って言われた。結婚って一緒の家で暮らすってことやねんて!」と嬉しそうに話す息子。5歳にもなると、女の子たちは誰が好きか、誰と結婚したいか、そんな話も出てくるようです。
今まで息子は結婚や恋愛には全く興味を持っていませんでした。初めて「結婚」というワードに興味を持っている様子だったので、少しだけ説明をしました。
「大好きな人と一緒に住むこと」「ママやパパとは多分離れて暮らすこと」を伝えてみました。
「おれ、ママと結婚したい」
すると、少し寂しくなった様子の息子。
「おれ、ママと結婚したい。ずっと一緒に暮らしたい」
「日本では、1人ずつしか結婚できへんねん。ママにはもうパパがいるから、息子とは結婚できへんねん」
「結婚は1人1回しかできへんの?」
「1人1回とは決まってないけど、2回するんやったら、パパとバイバイせなあかんねん」
「ふ〜ん」と事実を伝えると、その日は納得したようで、息子は特にいつもと変わりない様子で眠りにつきました。
「パパとバイバイしてくれへん?」
そして翌日、また私が眠ろうとしていると息子が言いました。
「パパとバイバイしてくれへん?」と、急に普段の会話と同じくらい軽いトーンで、にっこり笑って、あっけらかんと言うのです。
急にどうしたの!? と思いましたが、昨日の会話を思い出し、少しゆっくり話を聞いてみることに。
「なんでバイバイしてほしいの?」
「結婚は2回してもいいんやろ? それやったら、1回パパとバイバイして、おれと結婚したら良いやん!」
「でもママはパパのこと大好きで結婚したから、バイバイするのは寂しいな」
「じゃあ、おれとはバイバイしてもいいってこと?」とちょっと脅してくる息子。
「ちゃうや〜ん。ママよりも大好きな人ができるまでは、ずっと一緒に暮らしたらいいやん」
「そんな人できるかな。おれ、ママ大好きやからな。」と答える息子。
さらに、
「大丈夫大丈夫。パパもばぁばのこと大好きやけど、ママと暮らしてるやろ? ほんで、たまに遊びに行ってるやん? パパ寂しそう?」
「寂しそうじゃない」
「そう。だから、ママよりも大好きな人がきっとできるよ。ほんで会いに来て!」
ここまで伝えると、しばらく黙り込む息子。少し考えている様子でした。
パパとバイバイしたら、パパとは離れて暮らさないといけないこと。パパかママ、どちらかとしか一緒に暮らせないことを伝えました。
すると、息子は…
「パパと暮らすわ! だってパパとじゃないとポケモンGO!できへんし」と、キラキラ目を輝かせ、にっこり笑って即答したのです。
「そっか。ママよりもゲームなのね…」と少し寂しそうに息子に言うと、
「ママ、大好き〜」と最後は機嫌取りで「大好き」を伝える現金な息子でした。
「結婚」の理解は、5歳男子にはまだまだ難しい
ママのことは大好きだけど、ポケモンGO!には敵わず。
「パパと暮らす=ママと離れて暮らす」ということには気付いていませんでした。そこがまだまだ5歳児だなと、微笑ましく思いました。
息子は「結婚」というものを「ママやパパと離れて暮らす」という風には理解したようで、その後
「ずっと一緒に暮らそうな!」としばらく念を押していました。
かわいらしさを感じるとともに、世の5歳女子はもう「結婚」という言葉に興味を持っていることに、男の子と女の子の差を感じたママでした。
(ファンファン福岡公式ライター/lib.)