幼稚園大好きな娘が突然の登園拒否。体調不良と言い張る娘を信じ、幼稚園を休ませ、小児科も受診しました。しかし、体調不良は嘘であったことが判明。登園拒否の微笑ましい理由とは?
幼稚園大好きな娘が登園拒否!?
人懐っこく、天真爛漫な娘は、優しい先生や大好きな友達に会える幼稚園が大好きです。登園拒否をしたことはほとんどありませんでした。しかし、ある日の朝、
「具合悪いの! 幼稚園行かない!」と言い出したのです。
体温は36.5℃。朝ご飯をしっかり食べ、YouTubeを見ながら元気に踊っています。幼稚園では手足口病や風邪が流行中。見た目は元気だけれど、何か不調を感じているのかもしれない…。
しかし、あまり簡単に幼稚園を休むクセをつけてはいけないし… こんなに元気なら幼稚園でも問題なく過ごせるし… と、いろいろ思案した私。
「じゃあ、先生にお休みしていいか聞きに行こうか」と娘に提案しました。私は、幼稚園の前まで行けば、娘の気が変わるのではないかと考えたのです。娘は嬉しそうに
「うん!」と返事しました。
娘の第一声に先生も唖然
娘が通う幼稚園では、登園時、門番の先生と向かい合い、
「おはようございます」と挨拶してから園内に入っていくのがきまりです。さて、幼稚園に到着した娘。門番の先生に会えば、いつも通り
「おはようございます」と挨拶して登園するだろうと思っていた私の予想は、見事に外れました。
門番の先生に、元気な声で
「休んで良いですか?」と言ったのです。先生は、意表を突かれたようで、キョトンとした表情を浮かべました。そして、私が事情を説明するとすぐに担任の先生を呼んできてくださいました。
担任の先生は、
「みんな今、粘土で遊んでるよ。Aちゃん(娘)も一緒に遊ぼうよ」と優しく娘を説得してくれます。しかし、娘は
「具合が悪いの!」の一点張り。先生は困った表情を浮かべていました。そして、結局その日は欠席することになったのです。
体調不良と言い張る娘を信じ小児科へ
頑なに体調不良と言い張る娘。
「病院に行く!」とまで言い出したのです。私は、もしかしたら本当に体調が悪いのかもしれないと思い、小児科を受診させることにしました。
小児科の先生は、喉の診察をし、聴診器で胸の音も聞いてくださいました。その間、娘はにやけ顔で、なんだか嬉しそうです。
「大丈夫。元気だよ」との先生の言葉に、娘は
「ヤッター!」とジャンプして喜んでいました。
登園拒否の微笑ましい理由がついに判明
診察を終え、自宅に帰る途中、私は娘に問いました。
「Aちゃん、どうしてお体元気なのに、幼稚園休んじゃったの?」すると、ついに登園拒否の本当の理由を口にしたのです。
「だって、幼稚園お休みしたらおばあちゃん家早く行けるでしょ」
この日の前日、娘に
「来週、おばあちゃんのおうちに遊びに行こうね」と話してました。娘は、「来週」を「明日」と勘違いしたのでしょう。幼稚園を休めば早く母の家に遊びに行けると思い、体調不良を演じたのだと思います。
そして、以前に娘が感染症にかかり、母の家に行けなくなった経験も思い出したのでしょう。小児科で
「元気だよ」と言われ、ジャンプして喜んだのは、「これですぐおばあちゃん家に行ける!」と思ったからなのだと思います。
その後、
「おばあちゃんのおうちに行くのは来週だよ。今日じゃないよ」と説明しても、全く納得せず地団駄を踏んで怒る娘。対応に困った私は、母にテレビ電話をかけました。
娘は母の顔を見ると、嬉しそうに
「おばあちゃん、今から行ってもいい?」と聞きました。母の
「おばあちゃん今日はおうちにいないんだよ。あと7つねんねしたら来てね。楽しみに待ってるよ」との言葉にやっと諦めがついた娘。
「7つねんね」というわかりやすい言葉を使っておけばよかったと反省しつつ、その日は一日中、娘と二人で公園巡りをして過ごしました。
3歳といえども、色々なことを考え行動しているのだなと気付かされた出来事でした。子育てをしていると、ただのわがままに見えるような行動に、大人が振り回され、大変な思いをすることもあるでしょう。しかし、その行動の裏には、きっと子どもなりの考えがあるのだということを忘れないようにしたいと感じました。
(ファンファン福岡公式ライター/yutaka)