【レポート】子どもサンタによるごみ減量啓発イベント/福岡市・小笹校区で実施

 燃えるごみに含まれる「雑がみ」のリサイクルを啓発する取り組みが23日、福岡市中央区の小笹校区でありました。サンタクロースに扮(ふん)した児童約30人が校区内の家庭を訪問して雑がみを回収。分別することによって燃えるごみの総量が減るため、「地球に優しい取り組み」と説明して回りました。

玄関先で住民(右)から雑がみを受け取るサンタ姿の子どもたち
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「雑がみ」リサイクルを啓発

 市によると、家庭から出る燃えるごみのうち、リサイクルできる紙の量は年間3万2千㌧が含まれているということです。うち9割を占めるのが菓子やティッシュの箱、パンフレット、チラシ、はがき、封筒、包装紙などの雑がみ。これらがリサイクル資源であることを改めて知ってもらい、減量化につなげることが課題になっています。

公民館で雑がみのリサイクルについて学ぶ子どもたち

 今回の取り組みは、同校区住民と市環境局の共催。公民館に集まった小笹小の児童らは、講師役の大学生から雑がみの種類や、回収後はトイレットペーパーなどに生まれ変わることを学んだ後、クリスマスにちなみサンタの衣装を身に着け、近くの民家を巡回しました。

 児童たちは訪れた玄関先で、応対してくれた住民から紙袋いっぱいに入った雑がみを受け取った後、「雑がみの分別ありがとう。燃やさずにリサイクルすることが大切」などと謝意を伝え、お礼にクッキーをプレゼント。約1時間かけ、紙袋20個分の雑がみを回収しました。

子どもたちが集めた雑がみは紙袋20袋に上った

 5年生の末次楓さん(10)は「お菓子の箱などが、雑がみとして扱われていることは知っていたが、回収する体験をしてみて、こんなにたくさんの量であることを改めて知った。これから家族で意識して雑がみのリサイクルに取り組みたい」と語りました。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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