もはや美容の定番となった「まつげエクステンション」(まつげエクステ)。
身近なおしゃれ術ですが、健康被害のリスクもあります。
施術を受ける前に、サロン選びのポイントなどを理解しておきましょう。
1. まつげエクステによる健康被害とは?
●まつげエクステは、グルーと呼ばれる専用の接着剤を使います。グルーには瞬間接着剤と同じような成分が含まれているため、まぶたの腫れや目の充血といったアレルギー症状を引き起こすことがあります。
【健康被害症例】
・アレルギー症状(まぶたの腫れ、目の充血など)
・結膜炎、角膜炎
2. 施術には美容師免許、サロンは保健所への届け出が必要
●まつげエクステの施術をするには、美容師免許(国家資格)が必要です。
●まつげエクステのサロンを営業するには、保健所への届け出が必要です。保健所ではサロンの構造や設備などの衛生状態、美容師の従事状況などを確認し、美容所検査確認済通知書を交付しています。
●サロン内には、美容所検査確認済通知書や美容師の氏名・免許番号などの掲示が必要です。
3. 施術を受ける前に確認したいポイントは?
目の周辺は皮膚が薄く、粘膜と接しているため非常にデリケートです。健康被害に遭わないために、施術前に以下のポイントを確認し、実施するかどうか慎重に考えましょう。
□施術前に薬剤などについて十分な説明がありますか?
・体調や体質などに関するカウンセリングが充実しているサロンを選びましょう。
・グルーに対するアレルギー反応の有無は、パッチテストで確認できます。
□担当者の手洗いや使用器具の消毒・交換など衛生管理がしっかりしたサロンですか?
【コラム】異常を感じたらすぐに眼科へ
まつげエクステとの相性は個人差があり、症状の有無は体調にも左右されます。重症化すると視力が低下するなどの可能性もあります。少しでもおかしいと感じたらすぐに眼科に相談しましょう。
●問い合わせ
福岡市 保健医療局 保健所 地域衛生部 医薬務・衛生推進課
Email: iyakumu-eisei.PHB@city.fukuoka.lg.jp
提供:福岡市保健医療局