湿気の多い夏はダニの絶好の繁殖期。夏に増えたダニを秋に持ち越さないように、掃除でリセットしましょう。ダニは刺すだけでなく、アレルギーの原因にもなります。ダニを駆除する掃除機掛けの極意を、お掃除スペシャリスト佐倉がご紹介します。
ダニはジメジメした夏に爆発的に増える
ダニが活発に活動し繁殖する気温は25~30℃、湿度60%以上。梅雨のころから、9月ごろまでダニが爆発的に増える時期に当たります。
ダニの生息場所
家の中にいるのは主に「チリダニ」「コナダニ」「ツメダニ」の3種類です。サイズは0.2~1mmと小さく、肉眼では確認できません。刺されて初めてダニに気付くのが通常です。チリダニは人のフケやアカをエサにするため、カーペットや寝具に生息します。人を刺すツメダニは、チリダニとコナダニをエサにしますので、それらが多い場所に生息。夏になって、チリダニが増えると、ツメダニも増え、人が刺される可能性が高まります。
ツメダニに刺されたらしつこいかゆみが続く
ダニ刺されのかゆみはしつこく、1週間ほど続きます。小さな子どもは我慢できずに、掻き壊してしまうことも。ツメダニの増殖にはストップをかけたいですよね。
布団やカーペットに死骸やフンがあるとどうなる?
夏場にダニを意識した掃除をしていない場合は、爆発的に増えたダニの死骸やフンが、大量に布団やカーペットの中に残ります。ダニの死骸やフンは喘息や鼻炎などの原因の一つ。寝具やカーペットの掃除に気を配っているアレルギーの方も多いでしょう。夏場にダニ駆除をしていなくても、今からでも大丈夫。秋に向けてダニ駆除をしましょう。
まだ間に合う! ダニの生息ポイントを掃除
ダニが多くいる場所は、寝具・カーペット・ソファ。他に、ぬいぐるみ・たたみ・ベッドのマットなどです。ダニ掃除に最も有効な掃除方法は、「掃除機がけ」です!
掃除機をかける時の重要ポイント!
掃除機をかけるときにぜひ知っておいてほしいことが2つあります。
・ササッとかけた掃除機では死骸もフンも取りきれない
・生きているダニを掃除機で吸い込むことは難しい
生きているダニは繊維にしがみつき吸い込まれないように頑張ります。ダニの生命力にびっくりです。
生きているダニは、死滅させてから掃除機をかける
ダニを死滅させる方法は2つあります。
・市販されている寝具用のダニ対策スプレーを使用します。
使用方法を確認し、カーペットや寝具にスプレーして1時間~1日置いた後に、掃除機をかけましょう。
ダニ対策スプレーの効果で死滅したダニを掃除機で吸い取ります。
・ダニは50℃以上の温度30分で死滅します。布団乾燥機のダニモードを使った後に、掃除機をかけましょう。
掃除機はゆっくり時間をかけてかける
・布団の場合は 1㎡あたり20~30秒。
シングルの布団の裏表に掃除機をかけると、1枚当たり2分弱の作業になります。
・カーペットは、一つのWを書くのに10秒くらいかけましょう。
毛の奥に落ち込んでいるほこりやダニのフンを吸い上げられるよう、ゆっくり動かします。
まとめ
夏場に増えたダニと死骸やフンを駆除する掃除機のかけ方をご紹介しました。アレルギーをお持ちの方は定期的にダニ対策の掃除機がけをしていることと思います。全く気にしていなかった方は、ぜひダニ退治デーを作って、しっかりダニ駆除に取り組んでみてください。そして、それを習慣にしてくださいね。掃除機をかけ終わった後は、とても清々しい気持ちで過ごせますよ。
(ファンファン福岡公式ライター/佐倉玖弥)